東京夜光『BLACKOUT』を観て・・

観て欲しいなぁ(いろんな状況、心情などなど踏まえて観に行ける方は)
と心から思えた舞台、
東京夜光『BLACKOUT』の感想を書きます。

こうやって、感想を日記(ブログ)に書きたいと思うこと自体、
わたしにとっては結構珍しいことだなぁと自分で思います。
書きたいなぁって思ったから書きます。

三鷹の星のホールで今月30日までやってるから、ネタバレなると思うので、これから観る方は読まないことをおすすめします。

でも、その観劇の感想だけではなく、観た上で関連して思った、思ってたあれこれも書きます。



あくまで、わたしが思ったり、思ってたりする、した、ことです。
当たり前に悪意なんてゼロで、ただ、自分の思ったこと、できるだけ素直に書きたいと思います。

観劇して、終わってのぱちぱちを、ぱちぱちに、
この作品を、今、世に生み出してくれてありがとうと、
コロナの、かつての日常が変わって観劇した中で、
一番こんなにぱちぱち力強くしたかもしれない。

ぱん(東谷英人)が、ガラガラだと言っていたから、
という理由ではなく、
わたしが素直にたくさんの方に観て欲しいと思える作品だった。
だから、問答無用にTwitterで、関係者でもないただのお客のひとりだけども、観て欲しいと呟いた。

演劇は、わたしの金銭感覚で言うと、そんな安くもないチケット代と時間をかけて観る。
観るのも体力使う。身体的にも、そして、精神的にも。

わたしは、出る側の俳優であることも要因のひとつにはなってるかもしれないけれど、
そんな身体的にも精神的にも体力使う観劇をして、
ほんとに観て良かったー!って心から思える作品に出会うことがだんだん少なくなってる。

作家の方とかもそういう方多いかもしれないけど、
わたしは特に、コロナでかつての日常から変わってから、“コロナ”という現実が強すぎて、上演する舞台でどういう作品を・・というのがとても大きいこととわたしも捉えている。

そんなどうしたって、強い現実の前でどんなものを・・ってなる時に、
わたしはコロナの今を投影していたり、
今の話ではなくとも程近い(コロナ)まんまやんって思う作品を観て、
わたしの中で受け入れられるのと、うっってなるのと、二手に分かれる。
分かれる明確な理由は、たぶんこうかなぁというのはあるけど、まだ明確じゃない。

東京夜光は、コロナの今を投影させた作品だった。
だけど、わたしはやじゃなかった。
ほんと素直におもしろかった。
作家の方が、もがきつつ、丁寧に書いているように感じた。

今、結構夜も深いし、明日昼から稽古だしで、早く寝ようと思うんだけども、元気。
三鷹までの往復、3000円のチケット代を払って、2時間10分(休憩込み)上演時間ぷらす往復の時間も、さっき書いた体力の中に含まれていて、様々な体力使ったけども、結構元気なの。

観てくれてありがとう、って言われたけど、
こちらこそ、おもしろい作品をありがとう、って思う。
前、日記に書いたかラジオで喋ったか忘れたけど、どっちもありがとう、がいいなぁって思う。

本がおもしろい。
川名幸宏さんという方が書いていて、演出もされていて。
わたしは初めて観たんだけども、
なんというのか・・人間を書いているように思えて、そこが好きだった。

あと、全員の役者に見せ場や台詞を、みたいなので、時折、ん?ってなるような本もあるけど、そういう感じがないのも好きだった。
主軸の役以外の役も、人間として書いてあるなぁってわたしは思えて好きだった。

途中、みんないい人過ぎやしないかい?って思ったとこもあったけど、
それは、わたしが、この作品の中と同じく、演劇の現場にいて、ややこしや~って人もいたりしたことがあるせいもあると思う(笑)

音響も照明も場転もセンスいいなぁって思った。
最初の方に出てくるちょっとしたみんなで主人公見るのとか、ステージングぽいのは、ああいうのってやるならちゃんと合わせて欲しいって思っちゃったけど。

これは作品だから、フィクションではあり、そんな中ででも、わたしも演劇界にいて、同じようにちきしょーって思うようなことを書いてあって、スカッとふふふと思う心地良さもあった。

そうなんだよね!お金お金!
興行のために、芝居云々じゃなく、お客さん持ってる人のいうこと聞かなきゃいけないとかさ。

本のこと、わたしはそんなわかる人じゃないと思うけども、とにかく、好きだった。

Twitterにも呟いたけども、東谷さんがとてもいいなぁって思った。
わたしは、最初の喫煙所のシーンの身体がとても好きだった。
もちろんそれだけではなく、全体通して、とても素晴らしかった。

今までで一番、とかいう表現って、自分も相手も変わりゆく生き物だから、いろいろ感覚とかも変わっていて、一概に今までで一番っていう表現はなんだか違うな、とも思うんだけども、言うならそれに近いような、東谷さんにとって当たり役っていうのかな、東谷英人をおすすめしたいって思うような、そんな感じ。

東谷さんは、そりゃ何本も一緒に、そして、同じ劇団員としても一緒にいた人だから、結構知っているけども、だから絶賛してるわけでもなんでもなく、知り合いじゃなかったとしても、いいなぁ素敵だなぁって思えたと思う。

東谷さんのことばっか書いてしまったけど、出演者の方、他にもいいなぁって思った。
前半より後半がいいなぁって思ったけども、主人公の演助役の丸山港都さん。
舞監助手?役の都倉有加さんのちょっとした短い台詞だけど、とてもよかったなぁって思った。
照明さん役の吉田多希さんも。

本がきっと、や、わかんないけど、たぶん、いろんな思いや葛藤などなどの中書かれているようにわたしは思えて。
その書かれた言葉たちを吐く俳優が、
舞台上では、その書かれた言葉を届けるのは俳優だから、
頭で考えるだけじゃなく、それを身体に落とし肉体化して、届けること、毎回新鮮に、っていうの、とても大事だと思う。
舞台上で、というのは、日常、とは違うとわたしは思う。
現代口語演劇っていうの?今の会話だとしても、わたしは、舞台上の表現者としての日頃の訓練はやっぱり必要だと思う。
自戒も込めて。


あー時間が、、、もういい加減お風呂入ります。
とにもかくにも、終わった後に、お喋りしたくなったり、元気になったりできて、わたしは満足です。
ありがとうございました!!
正直に思ったこと書いたけども、一言で言うなら、
とぉぉぉってもおもしろくて、観て良かったぁぁぁ!!って思いました。

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