竹竿屋の風景 微々たるもの
此処数年視力の衰えから好きな読書を2年ほど完全にやめていた。バンブーロッド作業用の視力の温存のためでもあるのだが、一月ほど前、たまたまではあるが病院の診察待ちを考え、持参していた自作の文字級数の大きな本を退屈凌ぎに読み始めた所、30分以上夢中に読んでいたのだ。若かりし頃の自分の無茶ぶりが懐かしく、昔の若いエネルギッシュな自分が面白かったのだ。30分以上、本を読むなど数年ぶりの事で、昔の読書の興奮が蘇った。その読書の麻薬の味を思い出し、プロの文章家達の書いた昔の釣り本を探し出し