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あなたのからだは、あなた一人のものではない

今でこそからだの使い方とか、
感覚の使い方とか、
意識がどうからだに影響するかを
伝えられるようになったけど、

ここまでの人生の前半は
誰よりもからだの使い方が下手で、
どうにもこうにもままならぬ
わが身にずいぶん手を焼いてきました。

いちばんひどかったのは20代のころ。

電車の中で立っていると
からだが固まりすぎて
息もうまくできなくなるほどに・・・

へたくそだったよね~^^

今となっては笑い話だけれども。

 

「からだを上手に使えるようになりたい」

と思うようになってから
早20年。

私のからだの謎は
少しずつ少しずつ解けて、

そうして解けた謎から得た知識を
今こうしてクライアントさんに伝えている。

そう考えると、
なんで私のからだはこうもうまくいかないんだろうと
苦しんで悩んでもがいてあがいた過去は、

今目の前のクライアントさんに
伝えるための経験だった。

そう考えると、
私のからだは、人生は、
もはや私一人のものではない、
と言ってもいい。

自分ひとりの経験が、
この世のあらゆる人の経験と
複雑に予期せぬ形で絡み合っている。

そんな前提で生きてみると、
過去の色々はこれから出会う人への
ギフトでしかない。

自分のからだも人生も、
自分ひとりのものではなく、

出会ってきた誰か、
まだ見ぬ誰かのものだと思うと
ちょっと身が引き締まる。

そして快も不快もひっくるめて、
あらゆる経験は
この世に差し出すギフトにすることができる。

「あなた一人のからだじゃないんだから」

という言葉は、
妊婦さんだけに向けられたものじゃない。

自分の存在のあたえる影響範囲を
どれだけ広く認識できるか?

は、人間力というか、オーラというか、
存在感というか、

器のおっきさとつながっている。

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