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「丹田で地面を感じる」について、フルートの先生にお話したこと


今日は北浦和のステキなカフェで、
ステキなフルートの先生に出会いました。


ご自身でからだの使い方を
すごくよく観察されていて、
でもいろいろ意識してやってるけど、
うまくいくときといかないときがある、
とのこと。

例えば「丹田で地面を感じる」。

これ、よく使われる表現ですが、
丹田と地面って距離があるので、
その間をどうつないであげるのかがキモです。

あと、地面の感じ方が
思考レベルにとどまっているのか、
直接地面に触れている足裏感覚で
とらえられているのか、も重要ポイント。

たぶんうまくいっているときは、
ちゃんと足の裏で地面を感じられていて、
足から丹田までが実際繋がって
使えているけれど、

うまくいっていないときは、
「丹田で地面」が頭の中の命令だけに
なっていて、実際のからだ&感覚と
連動できていない、

ということなのかなー、
とお話を伺っていて感じました。

「何かがうまくいっていない」
と感じるとき、
からだは周りの環境から
切り離されている状態です。

昔の合成写真見たいな、
背景と人物が馴染んでいない感じ。

気づいていてもいなくても、
私たちのからだは感覚のセンサーを通して
常に外界の情報をキャッチしていて、
それに反応し続けています。

すごくざっくりいうと、入ってきた情報を
「安全」と思えばリラックスするし、
「危険」と思えば緊張する。

あなたが思っている以上に、
自分が周りの環境をどう捉えているか、は、
心身にふかーく影響するのです。

で、地面や空間を感じていなかったり、
「こうしたい」
「こうなりたい」
というコントロールや

「なんでできないんだろう」
「どうしたらうまくいくんだろう」
という分析・思考が強くなりすぎてしまうと
外からの情報はうまく受け取れません。

コントロールしようとする力が
強くなればなるほど、
感じて受け取る力は弱くなる。

だから繋がりがとだえて、
なんだかちぐはぐになっていく。

すごーくからだ遊びが
上手そうな先生だったので、
こんなエクササイズをご提案してみました。

  1. 軽く息を吐く

  2. 足の裏から丹田に向けて息を吸う

  3. 丹田から足の裏に向けて息を吐く

何回か繰り返していると、
だんだん通りが良くなってきます。

そしたら、こんなバリエーションを
加えてみてもいいです。

 右足から丹田に向けて吸う 
  ↓
 丹田から左足にむけて吐く

通りがよくなったら反対まわり

 左足から丹田に向けて吸う
  ↓
 丹田から右足に向けて吐く


そのときの状態によって、
息が通りにくい側や方向があったりします。

頑張って通そうとするとではなくて、
らくーに気持ちよく呼吸するなかで、
自然と通りが良くなっていくのに
気付いてください。

頑張らない!
欲張らない!
頑張っちゃうと感じられなくなります。


こうやって下半身が定まると、
上半身は自然と落ち着いているはずです。

植物がまず根っこを生やしてから
すくすく上に伸びていくように、
下半身の根っこが地面と繋がれば、
背骨は自然に伸びていきます。

これがコントロールしない、
からだの自己調整力。

コントロールを手放すコツは、
自力で頑張ろうとしないで他力を使うこと。

他力というのは、
地面や周囲の環境の力です。

「自分の力で立つんだ」
というエゴを手放して、

「地面に立たせてもらってる」ことが
身体感覚レベルでわかったとき、

あなたの「立つ」は、
感覚だけでなく見た目も
次元が変わります。

あともう一つ大事なのは、
「分かった」「できた」「知ってる」
と思わないこと。

こういう思考は過去に習得した
パターンを呼び起こすので、
新しい神経ネットワークを
呼び覚ますことができません。

いつも、どんなときも、
生まれてはじめてこのからだを
使うかのように、

先入観のないまっさらな心で
やってみてください。

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