きみは嘘をつくのが好きだ。
好きだというか、しかるべき姿を持つ情報だけを届けたい意思があるのだと思う。
そうして情報をデザインする視点と行為が、世間では嘘だと言われるということなのだろう。
嘘をつきたいなら、そうしてしてもらって、こちらとしては一向にかまわない。
なぜならきみの自由意志を尊重したいからだ。
それが嘘だとしても真実としても、こちらとしては本当にどちらでもOKだと思っている。
そういうふうに世界のことを捉えているというその視点がわかるから、それでいい。
だから、そうしたいのなら、そうしてもらってぜんぜんかまわないし、それでなにかが損なわれることはない。
もしかしたら、リンゴの木の幹のなかが腐っていくみたいに、目に見えないところがなにか損なわれていって、いつかとりかえしのつかないことになるのかもしれない。
でもそんなこと、いまのところ伺い知れるわけもないし、対処のしようもないし、それなら自由意志を尊重したほうがよっぽどいい。
皮肉とか嫌味とかじゃなくて、心からそう思っている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?