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アルセーヌ・ルパン『バルタザールのとっぴな生活』-人生に冒険なんてない?父を探す旅&本当に愛してるのは誰?-

(Spoiler Alert!ネタバレ注意!)

みなさん、こんにちは!

今回ご紹介する『バルタザールのとっぴな生活』を最後に、アルセーヌ・ルパン関連の物語のご紹介は、一旦完了したいと思います。

正直、今回の『バルタザールのとっぴな生活』を、記事にするかどうか迷いました。

なぜって、主人公のバルタザールは、アルセーヌ・ルパンのような魅力的なキャラクターではないし、”人生に冒険なんていうものはない”と思っているバルタザールのところへ、いろんな出来事が起こるのですが、それもあまり惹きつけられるものではなく・・・。

しかし、パリのいろんな場所が出てきて、それを地図で色々調べていたら、新たな発見があったので、やはりみなさんにシェアしたいと思い、記事にすることにしました。

それに、エンディングの、バルタザールが本当に愛しているのは誰かに気づく描写は、ベルサイユのばらのオスカルとアンドレに重なりました

やはり距離が近すぎると、愛し、愛されていることに、なかなか気づかないもののようですね・・・、オスカルとアンドレ(オスカルのほうが気づくのが遅かったですが)のように。

しかも、色々地図を見ていたら、偶然、デュ・バリー夫人の館を見つけてしまった

やっぱり、最近なんだかんだ、ベルばらに縁がある私。

物語中、マルリーの森も出てくるのですが、ここ、マリー・アントワネットがよく行っていたところだよねと、ベルばらのことがふと頭に浮かんでしまう。

ベルばらのYouTubeも見て頂ければ嬉しいです(下記リンク)。

それでは早速みていきたいと思いますが、ストーリーに登場したパリの舞台をメインにご紹介したいと思います。

アルセーヌ・ルパンやフランスの旅、謎解きや推理・探偵小説がお好きな方は、拙著とYoutubeもあわせてご覧いただけると嬉しいです。

パリのモンマルトルに住んでいるバルタザールは孤児で、ヨランドという女性と婚約している。

ヨランドの父は、バティニョル界隈(Quartier des Batignolles)では有名なお金持ちの商人。

パリのバティニョル界隈(17区)。

バルタザールの秘書(といってもまだ少女だが)のコロカントも孤児だが、彼女はバルタザールを愛している。

バルタザールがヨランドの家から出てくる時、だいたいコロカントが待っているのが、バティニョル広場。

(しかし、このバティニョル広場は、現在は存在していないようで、調べても出てきませんでした。)

バルタザールの信条は、「人生に冒険なんてない」というもの。

そんな平凡な人生を愛する彼のもとに、父という人物から手紙が届く。

その手紙によると、マルリーの森の老木に財布を隠したとのこと。

その財布には、父の財産である160万フランが入っているらしい。

バルタザールとコロカントはそのマルリーの森へ行くが、その後、父と名乗る人物が次々と現れる。

マルリーはベルサイユの北に位置する街。

バルタザールとコロカントがマルリーの森へ行く時、マルリー駅(Marly le Roi)で降り、森に入って財布を見つけ、この森から出る時に使った駅が、ルーブシェンヌ駅(Louveciennes)。

ルーブシェンヌを探していて、偶然見つけたのが、デュ・バリー夫人の家!

ルーブシェンヌ駅の北にマダム・デュ・バリー城がある。

因みに、パリには本当に多くの公園があるのですが、本書だけでも3つの公園が登場します。

1 モンソー公園
 2 サン・クルー公園
 3 バティニョル公園

1と2は、もちろん知っていましたが(2の公園は、YouTubeでも取り上げているのでご覧ください)、3は知らなかったので、調べてみると、現在は「クリシー・バティニョル・マルタン・ルター・キング公園(Parc Clichy Batignolles Martin Luther King)」という、長ったらしい名前の公園になっているようです。

バティニョル公園

公園近くに近代的な建物もあるようで、私もパリに行ったら是非行ってみたいと思います。

次々と父と名乗る人物が現れ、結局誰が父だったのかわからなかったが、しかしそれよりも重要なことがバルタザールにはあった。

コロカントが自分を愛しているということに気づいたのだ!

ずっとコロカントが身近にいたので、その愛情に長いこと彼は気づかなかった。

しかも、バルタザールは婚約者のヨランドを愛していなかったことに気づく。

そして、バルタザールもコロカントへの自分の愛情に気づくのだった。





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