rekordbox V6.0から考える未来について

皆さま初めまして。名古屋にてサブカルチャーやアニメ関連の楽曲でDJ活動をしております、成瀬と申します。

rekordbox V6.0が先日リリースされましたね!私もリリース初日から色々と検証を行い、使用感や変更点について確認作業をしており、その中でDJが新たに取り組める可能性についてのお話を共有したいと思い、このような記事を不慣れながら書いております。

今回の記事は私と同じようなアニソンDJやJPOPなどのDJさんに対する記事になるのでクラブミュージック中心の方は参考程度に見ていただけると

・rekordbox V6.0の各プランについて

今回のお話を進めるにあたってrekordbox V6.0の各プランについて理解をしていただければと思うのですが、ここで改めて列挙するよりも公式のプラン一覧を見ていただければと思いますのでリンク先から確認いただければと思います。https://rekordbox.com/ja/plan/

今回はこのプラン内で一番高額になるCreativeプランについてのお話です​

・そもそもCreativeプランって必要なの?

そもそも以前からrekordboxを使用していたユーザーの方は過去のバージョンを使えば従来のDJプレイに何ら問題はなく、6.0に環境を移行しても従来通りプレイをするのであれば目立った変更点はありませんでした。(Cloud Library Syncについては従来のプレイとはかなり環境が変わるため今回は割愛させていただきます)

リリースから数日間twitterなどでも動向を確認していましたが、導入を見送るような意見が多く、私自身もあまり魅力を感じてはいませんでした。(正直近しい人には見送りでいいと思うと伝えてしまっていました)

ですが今までDJプレイのみで利用していた人がCreativeプランを使うことによって提供出来る手法があって、実は従来のrekordboxでも出来たことではあるがバージョンが変わるという一つの転換点を迎えたことで今なら提案してもいいかなと思っている手法が今回の方法です。

・Lyric機能を使ったプレイ中のDJがVJに映像を提供する

さて、今回の本題です。rekordbox Lyricは以前から存在していたことはDJの方々もご存知かと思います。一部のVJの方は実際に現場で利用し、印象的なパフォーマンスを行なっていました。

従来のLyric機能は買いきりで保有しているライセンスの場合、別途月額のプランを導入する必要がありました。特に利用しなくてもDJで必要な機能は網羅されているのでVJと兼業されている方以外は殆ど目をつけている方は居なかったように思えます。

ですが、今回のバージョンアップに伴い、従来通りの買いきりのプランは無くなってしまいました(賛否あると思います、正直現時点では批判的な声が多いかも)。

ですが、新プランによって今まで使っていなかった新しい機能が使えるようになったのも事実。本記事はこれをDJが現場で効果的に使う方法についてお話です。

・そもそもrekordbox Lyricとは

こんなやつです(公式)

かっこいいですよね

これ実はVJさんが導入しようとすると物凄く労力がかかるんです。

場合によってはPCが二台必要になったり、凄まじいスペックのパソコンを用意したりと気軽に導入出来るものではないと聞いていました。

そもそもLyric機能はrekordbox上で再生されている楽曲に対して再生されるので、必要な楽曲を読み込みタイミングを合わせて再生し、尚且つ従来の演出もするとなると単純に手間もかかります。多分現場でVJさんの苦労を見ている方なら容易に想像が出来るんじゃないでしょうか。

「じゃあDJが出せばいいじゃん!」

至極単純な話ですねw もともとDJは楽曲をプレイしてるわけですから。DJがLyric機能を使って出力すればいい。あとはそれをどう扱うかという話になります。

実例をあげると、単純に現場のビデオミキサーに出力したり、NDI信号で出力してVJが素材として使う方法があったりします。

昨今の情勢を受けて話題になっているDJの配信でも工夫すれば使えると思います。先日行われた#MU2020でもLyric機能を使ったパフォーマンスが話題になっていましたね。

具体的な手段に関してはそれだけでかなりの時間を要してしまうので近日中に何らかの形で公開出来たらと考えております。(執筆中の現時点でVDMX,RESOLUMEでの連携については検証済)

・最後に

因みに私のメインジャンルとするアニメ関連の現場ですと、版権の映像に関しては様々な議論が行われている部分があり、実際にRe:animationのような大きなイベントや各地の野外イベントでの映像の部分はまだまだ模索されている段階のように感じます。この記事がフロアのお客さんに対してDJ、VJ、運営の方含め新しいエンターテイメントの提供の手法の提案として受け取っていただければ幸いです。

今、練習や配信に力を入れているDJの方にも一歩先に進んだ手法になるかも知れないですね。

まだまだ辛い状況が続きますが、自体が収束しみんなで集まる場所が復活した際、もっと進化した形でたくさんの人楽しめる日々が来ることを願っています。



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