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子供に寄り添う

10歳以上の子供の死因は自殺が一番多い

熊本県の再春医療センター 小児科医長で、認定NPO法人NEXTEPの代表理事である島津智之氏の講演は、センセーショナルなデータから始まった。

氏は、心身ともにダメージを受けている子供達に対して、小児科医として医学的アプローチに加えて、社会的処方のアプローチを施すべく多面的に活動されている。
「社会的に弱い状況にある人達を笑顔にする」という目的のもとに、法人では子供達とチョコレートの制作・販売の事業や、農地開墾などにも取り組んでいる。

達成したいことがあるから、自分は今、この仕事、この活動をしている

そう言い切れることはできるだろうか?
と自問したときに、はいそうです、と自信を持って言えるだろうか。
自分は言い切れない。
達成したいことの解像度もぼやけているし、社会的に有意義な人生と、幸せな人生が100%一致していないので、そこにそれぞれの活動整合性にズレが生じてしまう。
例えば、仕事と家庭、のように。

しかしながら、氏の講演を聞くことで、いつの間にか手段である目の前のことにいっていた目線を上げ、今の自分の仕事、活動をメタ認知し、自身の価値観に照らし合わせて絶対評価する意識を持つ、という気づきを頂いた。
この思考から紡ぎだされた行動は、勇気をもって実行するに値する。

講演の中では児童虐待や親子関係の内容に多数触れられており、現在子育てをしている身としては、覚えておきたいことなのでメモ的に残しておく。

  • 子供も大人も、社会的な繋がりがその人を変えていく、親だけでなく他のサードパーティは子供にも必要

  • 自分を傷つけてしまう子供達に対しては、共感して、理解してあげる、これしかできないのでは

  • 自分を傷つける子供の親は、そのこと自体に気づいていないことも多い
    親はまず、気づいてあげること、寄り添ってあげることから始める

  • 精神的に弱ってしまった子供の回復には数年単位での時間がかかる、じっくりと向き合う必要がある

  • 虐待は子供の自尊心をつぶしてしまう、そしてそれは世代間で連鎖してしまうことが多い

  • ゆえに、支援する立場としては、自尊心が弱い親のケアにも努める
    具体的には、認めて、ほめてあげる

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