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コードとスケールの関係性

どうも、作曲家のカスガです。

今回はコードとスケールの関係性について、僕なりの考察を書いていきたいと思います。

コードとスケールは同じものである

一般的な音楽理論では、コードとスケールのは別物として語られる事が多く、音楽理論の理解を妨げる要因になっていると感じます。

しかし、ジャズをベースにした音楽理論では、コードとスケールは同じものを別の方向から見たものだという考え方が主流です。

イメージ的に、

・縦に見るとコード(ハーモニー)
・横に見るとスケール(メロディー)
という感じですね。

同じものを別の角度から見ている

縦はコードやハーモニー、ボイシングの積み方などに関わってきます。

縦のコード的な解釈が強いと「コーダル(Chordal=コード的)」と言えます。

コードトーンの比重が強く、日本の歌謡曲などはかなりコード的な解釈の比重が大きく、テンションノートを使用する場合もメロディーに追従することが多いです。

横は時間と音楽、メロディーやフレーズの流れです。

横のスケール(モード)的な解釈が強い場合、「モーダル(Modal=モード的)」であると言えます。

洋楽やモード以降のジャズ、複雑かつ洒落たサウンドや、浮遊感のあるサウンドがこれにあたる場合が多いですね。

※ジャズにおいてのモード(ジャンル、演奏スタイル、楽曲)とは違い、作曲や理論における解釈です。コーダルとの対比として使用しています。

コードよりもキーやスケールの比重が大きく、テンションノートの使用頻度も高いです。

コードとスケールを別物として考えると、互いの関連性が分からなくなりがちです。

また、断片的に覚えても実用性の無い知識になってしまいます。

作曲するとき「コードとメロディーが同時に浮かぶ」という人は、この感覚をしっかり持っている人ですね。


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