今年も満開です【4期目】
今年の7月下旬〜8月中旬は猛暑+無降雨で、巷では『日本の夏はなんてクレイジーなんだ』という言葉が飛び交っていたとかいないとか。
稲にもこの暑さはなかなか大変で、昨年全国的に問題となった高温障害によるお米の品質低下を、果たしてどこまで軽減できるか、そしてお米の価格が下がってくれるのか、要注目です。
穂が出たぞー
そんな猛暑の中、8月初旬に夢山水の花が咲きました。穂が茎から出てくる様子というのは、強い生命力を現している気がして、とても応援(管理)したくなります。順調にいけば9月の中下旬には収穫できそうです。
余談ですが、今年の春の健康診断でずっと気になっていたアレルギー検査を行いました。いろいろ花粉症持ちの自分ですが、なんとLevel 5の稲アレルギーでした(Max Level 6)。なので私はこの時期目からだけでなく、鼻からもその強い生命力を感じることができます。
余談 トンボ
穂が出る時期になると、この里山ではシオカラトンボや赤とんぼが田んぼを飛び交っている様子が見られます。これらの種は他の種のトンボとは異なり、稲作というサイクルに適応した生態をしています。田んぼという空間は春から秋まで水があり(一時中干しのための落水あり)、その後は春まで水が無いという、自然界ではまず見られない特殊な環境です。
こんな環境でも生命のサイクルが可能なのがこの2種で、シオカラトンボはワダチなんかに溜まった少しの水で産卵→ヤゴになった状態で、(全ての種では無いようですが)赤とんぼは水もいらず土上に卵の状態で、それぞれ越冬することができるそうです。初夏にはそれぞれ成体となって近くの山で過ごし、また秋に産卵の場として田んぼを利用できるので、こうして稲作大国日本の田園風景の象徴のような存在になっていったようです。
ちなみに「とんぼ」という名称の語源についても「飛ぶ棒」が変じた説の他に、「田んぼ」という言葉が訛ったという説もあるらしいです。もし日本の国虫というものを決めることがあるとすると、赤トンボのノミネートは間違いないでしょうね。