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第2回 設定 と 解釈 の絶妙な関係性について思うこと

まいどおおきに!Akidouです!

2回目となる今回は、タイトルの通り、「設定 と 解釈」について書いてみようと思います。もちろん「プラモデル」におけるテーマです。結論から言うと「自分が思って作ったそれは正解じゃない?」と僕は思いますよってお話。


そもそも「設定 と 解釈」って何のことか?それは、ガンプラ(と言うかキャラクタープラモデル)には、元となるキャラクター(ここではキャラクターで統一します)があり、もちろんそのキャラクターには、原作の「設定」というものがあります。

プロの方のガンプラ作例などで見たことないですか?

「〇〇の部分は、設定画に近づけるようにパテを盛りつけて・・・」や、「〇〇は設定画を参考にパーツの形状を変更」のような内容。

もちろん、僕もそういうの好きですし、設定画を参考にすることは多いです。(設定画がある書籍とかつい買ってしまう…)

初心者の方や、まだ始めて間もないビギナーの方にとって、この「設定画を参考に・・・」という言葉は、その言葉だけで「・・・おぉぉすげ~」と感じる方も多いかと。


では実際、初心者の方が「設定画」を見て同じように改造してみようとすると、めっちゃ苦戦したり、取り返しがつかなくなったり、思った仕上がりにならなかったりで・・・結局完成できなくなってしまって・・・というような事になりがちです。

皆さんもそんな経験ありませんか?僕はあります!(きっぱり!笑)


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やっぱり設定通りの完成じゃないと!

と、思ってしまう気持ちはとてもよく分かりますが、そもそもどうして設定と同じではないのでしょう?プラモメーカーになりきったつもりで(笑)考えてみましょう。


「なぜ、組立完成品の形状の一部が設定と違うのか?」


理由はおそらく色々あると思われます。成型上やむなく、原型がそうなっていた、などなど。ただ、これって、最終的にはそう「解釈」した上で商品化していると思うんです。

例えば、設定ではスリット状のモールドが入っている箇所でも、キットだとただの穴(長方形)とか、パーツの位置が設定より若干ずれてる(昔の一体成型に多かったですね)とか。

ガンプラって、作って楽しむ上で「正解」はありません。それはつまり、完成形が「設定」の形でも「解釈」の形でも「正解」が無いわけです。あえて正解があるとすれば、それは組み立てた人それぞれに正解があると僕は思います。

キットの完成形はそれはそれで正解であり、設定通りでなくともメーカー側の解釈で成型されたと考えると、逆に楽しくなってきませんか?

「なぜここはこういう形になったんだろう?」
「こう表現するしかなかったのは何故なんだろう?」

各部位の1つ1つを見ていくと、そういった楽しみ方も出来て、その先に「自分だったらこうするのになぁ」という気持ちが湧き、それをどうやって形にしようかと考えるだけでワクワクしてきません?


そして、「解釈」することはメーカーだけでなく、作る側の我々にもあって良いモノだと思います。
要するに、「僕のガンダムは、肩のここに追加装甲があるものなんだ!」と思ったそれは間違っておらず、「だって肩の装甲が薄いと弾を受けた時に大変じゃん!!」って思ったそれは間違いなく「設定」なんですよね。


もしこの記事を読んでくれてる方で、設定通りにしたいけどどう改造すればいいのか困ってる…なんて方(どんだけ稀やねん)は、ぜひ「いや、ここはこういうものだ!」と力強く「解釈」してみてください。それは「合わせ目処理(パーツとパーツの隙間を埋める処理)」も同様で、そういうラインだ!と「解釈」してみてください。

そうすれば、難しい改造のリスクも無くなりますし、割り切った解釈をしてみると、あとはどうやって「っぽく見えるか」に力を入れれば、カッコ良く仕上がる気がしませんか?


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おまけ:ガンプラの自由は「設定」で説得力が増す

「ガンプラは自由だ!」とよく聞きますが(なんだかビルドファイターズシリーズ以降はより聞くようになりました)、ガンプラって元があるから尚更「自由」が難しいですよね。
例えば、ドラえもんを自由に描いていいと言われても、一つ目にしたり、バルカンつけたりできる人って、なかなかいないと思うんです。

それは「ドラえもん」っていうキャラクターが完成していて、何度も目にしてるし、みんなが知ってるからじゃないでしょうか?

でも、「ドラえもんが量産されて、兵器として使う国が出てきて、戦闘用に改造した」という「設定」を考えたとしたら(個人的にこんな発想は嫌やけど…)、頭部にバルカン砲が付いていても、そう「解釈」した時の説得力は生まれます。


つまり、自由の中に自分なりの「設定」があれば、より「解釈」しやすいということですね。

もちろん、ガンプラ作品の中にはほんとに自由に作れる人もいるでしょうし、素敵な作品も多いです。(モケ女の方のデコレーション作品なんかはその最たるモノだと思います。男性の感覚では無理(笑))

自由が難しいと感じる方は、一度自分なりの設定を考えてみてはどうでしょうか?そうすることで、自分の解釈で取り付けたパーツ(バーニアとかアンテナとか)に必要性が増し、それはきっと違和感がなくなるので、本体との一体感が生まれるのだと思います。


僕もそうなれるように頑張ろう!(笑)

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