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9/19 SIW 街とスポーツのミライ 参加レポート

渋谷ヒカリエにて、"街とスポーツのミライ"をテーマにしたディスカッションイベントに参加してきましたので特に気になったところをまとめてみました。本当にメモ程度なのでかるーくお読みください笑

イベント概要

登壇者は下記の通り。プレイヤー・クラブ・行政様々な視点からの話が聞けるイベントでした!詳細はリンクから

<モデレーター>
株式会社ミクシィ スポーツ事業部 部長 石井宏司

<パネラー>
東京フットボールクラブ株式会社 代表取締役社長 大金直樹
京都ハンナリーズ所属/TOKYO DIME代表 岡田優介
スポーツ庁 参事官(民間スポーツ担当)付 参事官補佐 忰田康征

気になった内容ピックアップ

メインの発言者がいらっしゃったパートはその方は記載しております。()内は私の感想です。

■FC東京はホームタウン活動にとても力を入れている

By東京フットボールクラブ株式会社 大金直樹さん

・ホームタウン活動回数はJクラブの中で最も多い
・スクールは16か所 4,000人以上の生徒が在籍

(下記FC東京HPのそれぞれの活動報告を見ても充実度合いが伺えます!)


■スポーツの魅力とは?

By スポーツ庁 忰田康征さん

スポーツは、する時もやる時も
「感性が理性を超えるタイミング」を生み出せるもの

これこそが人間の本能なので、これを沢山生めれば自ずと盛り上がりがうまれる。渋谷で言えば、W杯日本代表をスクランブル交差点でおとかがまさに該当。(良くも悪くも)感性が理性を超え盛り上がっている姿

(忰田さんのお話は、とても広い視点からの広義的な"スポーツ"に関する話が多く、スポーツクラブの中にいると中々得ることができない視点だったので個人的には非常に参考になりました)


■最近スポーツができる公園が少ない。どうすれば?

これからは公園だけにこだわる必要はない。
遊休資産の活用=シェアリングエコノミーが解決策になるのでは?

一例として、ある使われていない建物の一角にバスケゴールを設置し解放したらたくさんの子供たちが訪れた。「空いたスペースの活用」というのをこれから活性化させるべき

特に屋上は良い。デッドスペースになりがちだけどボールをついても近所迷惑にならない

(新宿アルタの屋上にもバスケ施設あります。空いたスペースをうまく活用できれば、"場"がなく困っている人たちにも、より多くの収入を得たい建物の管理者的にもWin-Winですよね)

■JリーガーとBリーガーの出身地

Jリーグ:東京出身者が最も多い By  大金さん
Bリーグ:東京出身者が多いと感じない By 弊社代表 岡田

これは、Jリーグの東京におけるユース組織(FC東京をはじめJクラブも多い)や育成組織が非常に充実しているから?

(下記サイトによると、Bリーガーは福岡/神奈川/大阪が多い模様。強豪校が多い地域とその付近が多いか? 引用元:全国バスケ専門検索サイト)

■スポーツの価値とは?
By スポーツ庁 忰田康征さん

3つにわかりやすくまとめると
①集める ②繋げる ③楽しませる
というのが主なスポーツの価値。

多くの人を一か所に集め、普段の生活では巡り合わない人を繋げ、彼らを楽しませることができるというのが価値

(個人的にXFLAG SPORTSさんが掲げる「一人じゃできない熱狂を」というコピーがとても好きなのですが、それも上記の価値に通じていますよね)


■日本はスポーツのビジネスの価値が軽視されている
By スポーツ庁 忰田康征さん

マーケティング的にスポーツは非常に価値あるものである。なぜなら、

・全く同じコンテンツで
・同じ場所に
・数千~数万人を
・年に数十~数百回以上集められる

コンテンツであるから。これは様々な"イベント"において結果がわからないスポーツだからできること。フェスやコンサートで中々できない

(下記Jリーグの今季平均入場者数。各クラブはホームゲームを年間約20回行います。例えば1位浦和だと35,254人×20回で延べ70万人ほどの人が埼玉スタジアムを訪れるわけです 引用元:サッカーファム)


■スポーツ業界は"ハブ"

スポーツの試合を開催しようとすると
・スタジアムまでの移動(インフラ)
・食事(外食)
・ビール(飲料)
・演出(エンタメ)
・選手のケア(医療)

など様々な産業が一気に関わる。様々な業界を一度に"繋げる"ことができるのもスポーツの魅力


■スポーツは社員の意識向上や採用にも効果がある
By スポーツ庁 忰田康征さん

あるクラブを買収した会社は
・社員の士気が上がった
➡選手に会えるかもという期待、福利厚生で試合も見に行ける

・求人応募人数が増えた
➡スポーツ事業に関われるという思いで応募した人も増えた

という効果があったそう。スポーツと企業の関係性は、企業がお金を出してスポンサーしてあげるという企業側の"Give"だけでない。スポーツが企業側に与える効果も大きいことが近年わかってきている


■テクノロジーが広まらないスポーツ業界
By スポーツ庁 忰田康征さん

スポーツ庁としては業界にテクノロジーを入れたいが中々広まらないのが現状。これは企業側、チーム側双方に問題がある

〇企業側の問題
ただチームに商品を売りたいだけ=スポーツチームを利用したいだけ

〇チーム側の問題
勝てばメディアが取り上げスポンサーが付きいい方向に回っていくでしょ?勝てばいいでしょというチームが多い
勝ち負けに依存する収益構造に頼っているチームもまだ結構多い。特にアマチュア業界

(実際「勝たなきゃいけない」「勝てば観客も増え収益も増える」のは事実。ただそれに頼らない観客の増やし方も考えなきゃいけないですよね。FC東京さんは試合以外のコンテンツに力を入れ観客数を増やしているので凄いなと思っています。下記記事参照)


■スポーツ×○○=∞

スポーツは"ハブ"の機能を持つため他業種との掛け算をしやすい。この掛け算が新たなアイデアを生む

一例として
「スポーツ」×「芸術/エンタメ」
で生まれたのが、シルクドソレイユが新たに開催する、メッシを題材にしたショー

この掛け算を続けることでスポーツ産業自体も広がるし、スポーツ産業は"広義"で考えれば範囲はどこまでもいくらでもある


■スポーツとビジネスの共創/共走のために

By TOKYO DIME代表岡田

選手側とビジネス/行政側とでは持つ「視点」が違う

選手
➡ミクロ的な視点の持ち主「1mm」まで靴の厚さにこだわったり、陸上なら「1mm」で勝負が決まる

経営者/行政
➡マクロ的な視点の持ち主。広い視野からどうすれば最適なのかを考える

この視点の違いが面白い。これを活かせれば面白いことが生まれる

(確かにこの視点の違いは仕方ない。けれどもお互いが「あいつらわかっていないわ」と対話を放棄するのではなく、お互いに認め合うことがスポーツ業界を発展させていくのに大事なのかなと思いました)

・・・・・

以上参加レポートでした!軽くメモ程度と思っていたら2,800文字以上を突破しておりました。それくらい参考になる部分は多かったです!

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