Snapchat と十代のリアル
日本でも注目されつつある、消えるSNS「Snapchat」。
世界では1日の動画視聴回数が80億回に上り、1日のアクティブユーザ数は1億以上にのぼるという。
人気を支えているのは10秒間で消える写真や動画のやり取りを通して、よりリアルに近いコミュニケーションができるところにあると言われている。
とりわけ十代の若い人たちには動画を通して手軽にコミュニケーションできるツールとして人気があるようだ。
こうしたショートムービーを使ったサービスは「Snapchat」が登場する以前から注目されていた。
2012年からスタートした動画SNSの「Vine」では、6秒間のループ再生されるビデオクリップが注目され、瞬く間に全世界に広がった。
YouTubeなどの動画サービスとの大きな違いは、別ウィンドウを開くことなくSNSのタイムライン上で動画を再生できるようになったことにある。
それまでの動画サービスでは、見たい動画を探してクリックしなければならなかったのに対し、「Vine」ではタイムライン上でダイレクトで動画が自動再生され、動画コンテンツをより手軽に楽しむことが可能になった。
「Vine」の登場でWeb上のメディアの主役がTwitterなどの静止画中心のやり取りから、動画メディアのやり取りへと本格的に移行していくことになる。
10秒動画アプリ「ミックスチャンネル」は、10代の女性の間でユーザー数を伸ばし、月間利用者数は一時期、延べ360万人を超えた。
日本ではとりわけ女子高生の間で人気が高く、「LOVE」「おもしろ」「顔出し」「歌」「メイク・ファッション」など多彩なコンテンツが生み出されることになった。
しかし、最近になって、「Vine」やリ「ミックスチャンネル」の人気に陰りが見え始め、その一方でSnapchatに代表される「消えるSNS」が注目され始めるようになってきている。
ユーザー数を順調に伸ばしてきた、「Vine」やリ「ミックスチャンネル」がなぜ注目されなくなってきたのか?
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