音楽を聴くと。
明日がお休みだったり、なんかもやもやして眠れなかったり、あの人やこの人のことを考えたかったりする夜、私は暗い部屋の中でベッドに横になり音楽を聴くことがある。
それはYouTubeだったり、Spotifyだったり。系統の近いものを上手に選んでくれるコンテンツで聴く。
これが実に楽しい。ほどよく夜に溶ける音楽と出会えたときは心地が良い。
私は別に音楽に詳しくない。演奏できる楽器もないし、歌が上手いわけでもない。どれかのジャンルに特化しているわけでもなく、なんとなく好きで選んでいる。語れるほどの知識もないので、なんでこれ聴くの?とか聞かれても「いやー、なんとなく」としか答えられない。なんとなくいいなと思い、なんとなく好きかもと感じる。
でも、なんとなくの割にこの音楽の聴き方をめちゃくちゃ楽しんでいるし、大事にしている。私の生活になくてはならないと思う。
最近の私はあまり歌詞を聞いていない。音が楽しげだなとか、リズムが良いなとか、機械音的なピコピコ感がいいなとか、そんな感じで選ぶ。何について歌っているのかはわからないものも多い。別に気にしていない、音が好きだからいいやと思う。
中高生の時は「この歌詞が共感できる!」とか「胸キュンする!」とかで好きだった。
いまだに森山直太朗のさくら「永遠にさんざめく光」という歌詞は、永遠にさんざめく光だと……?!と、美しい言葉に息が苦しくなる感覚もある。歌詞について追求したら、巧みなアーティストが多くいて、それを楽しんでいる人もいるのもわかる。
歌詞に感動している人の方が、音楽が好きに見えるのはなぜだろう。
音が好きではダメだろうか。
この音が好き、このリズムにこの声質がいい、この楽器の音ばかり耳に入ってくるな、聞いていて気持ちがいいな。
そんな選ぶ基準。
そこに好きなフレーズがあればなお良い。
あ、フレーズは聞いているな私。曲全体を把握して歌詞を捉えてはいないけど、その時々の歌詞をセリフのように聞いている。好きなフレーズは確かにある。
全くまとまりはないが。
要するに、私は音楽が好きだ。詳しくはないが生活に欠かせないくらい大切に思っている。音楽の楽しみ方が前とは違ってきている。その変化すらも楽しい。
これからもいろんな音楽に出会いたい。ジャンルとか好みに囚われずいろんなものを聴きたい。人生で出会える音楽は案外限られていると思うから。
今夜も夜な夜な音楽を聴く。
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