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先輩の例を見るという仕事術

この記事のまとめ
1. 先輩や上司の仕事の仕方をよく観ておき、自分で再現できるようにする
2. 自分でメモを残しておき、最終的には1人でできるようになることが目標
3.  メモは工夫してポイントをおさえる

入社したときにとある人から言われたことがある。
『先輩の仕事ぶりをよく観ておきなさい』と。
当たり前のことではあるが、改めて言われて自分なりに工夫した点をお伝えしたい。

初めての仕事。右も左もわからない、どこに行ったらいいかもわからない。
もちろん、先輩から仕事を教えてもらえるはずだ。
その時にどういうことに注意して仕事を覚えるか。

まずは先輩の仕事を良く聴いて、観る。
聞いて、見る
のではなく、
聴いて、観る。
つまり、集中して先輩の仕事を学ぶという事だ。
単に見ているだけ、聞いているだけでは不十分。
メモ帳は必須。
どんな順序で、どんなことを、どこに注意してやったらいいのかを記録していく。
その際に、疑問点が出てくる。その疑問点も忘れずにメモしておく。

一通りの仕事を観終わったら、疑問点を質問して解消する。
これが大切だ。
メモした手順などを口に出して読みながら、先輩に確認をとる。
不十分なところや、間違えているところは指摘されるのでメモを直しておく。
この際に実際に作業をやりながら読むのが一番良いが、
指差し確認や、イメージしながら行うことも大切だ。
こうすることにより、正しいやり方をメモを見ながら再現できる。

単に作業手順をメモしただけだと、
1人になってメモを読みながらでもできないことが多くある。
メモを取った時は目で観ながらなので、得られる情報量が多かった。
それが文字だけになると途端に分からなくなってしまう時が良くある。

例えば、カレーを作る仕事だとしよう。
先輩のカレー作りを観て、次のようなメモを書いたとする。

まずは材料集め
じゃがいもとにんじんと玉ねぎとお肉
それらを切って炒めて水を加えて茹でてルーを加えて煮込んで完成

実際には目で観て確認しながら書いているので、
これ以外にもたくさんのポイントを言われている。
しかし、目で観て声を聴いて理解するのに精一杯でなかなかメモを取れない。

さて、1週間後、このメモから先輩と同じようにカレーが作れるだろうか。
難しいと思う。
少なくとも私は不安に思う。
じゃがいもなどはどこから取ってくるのか。
包丁やまな板などの道具はどこにあるのか。
食材の切り方はどうか。
そういう細かい部分をメモとして残しておかないと、先輩の作業を再現できないのだ。
一緒に作業した時は分かっているつもりだったのが、メモだけになると分からなくなる。
なので確認作業、復習作業が大切になる。

メモも出来る限り書いておかねばならない。

しかし、そんなにメモを上手に取れる人もなかなかいない。
私も偉そうなことを言っているが一発でうまく書けた試しがない。
そこでメモをする時に枠組みを使う。
大きな枠を3つ。準備。作業。片付け。

全体的に言えることだが、箇条書きで書くことをおすすめする。無理に文章にする必要はない。
また、自分が分かりやすいように図などを描くのも良い。

準備には、まず業務を行うタイミングを記しておく。いつ必要となる業務なのか。
週の初めなのか、毎日の作業なのか、誰かから声をかけられるのか。
決まった時間があれば何時から何時までというふうに書いておく。
また、何が必要なのか、道具とその場所等を記しておく。
資料作成だと、元となる情報の場所なども大切だ。

例えばカレーの例だと、

冷蔵庫から肉を出す
 上から2つ目の棚

作業の枠は最も大きく取り、ここに何をするかを書いていく。
箇条書きに加え、手順を番号で記しておくのも良い。
また、手書きならフロー図、言葉を矢印でつないでいくメモ方法も使える。
自分の分かりやすいように書いておく。

例えばカレーの例では、

肉は一口大
コンロは左の方が火力が強くオススメ
(手書き図)

など。

最後に片付けのための情報も書く。
ここで重要なのは報告だ。

誰にどのタイミングで報告するのか。
口頭かメールか資料か。
その後で道具などをどこに戻すか。
最初の状態まで戻して一連の業務を終える。

カレーの例だと、

器具を洗う
水を切り、布巾で拭き、棚に戻す
布巾は洗濯カゴに入れる

のような感じである。


また、先輩の仕事以外の働く様子を注意して観ておくと良い。
例えば、どんな人に挨拶をして、どんな人と喋っているのか。
雑談の内容や、上司への報告の仕方。
先輩と同じように仕事をすれば、もう仕事のプロとなれる。

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