【どことなくチャラい日本国憲法】Episode2~戦争やめまーす~

【Episode2~戦争やめまーす~】


すげー簡単に言うぜ。

俺たちもう戦争やめまーす。
そのために、軍隊とかの戦力も一切待ちませーん。


以上!


(→次回:Episode3~俺たちの権利~(1)全体的な話)


【解説】
「いや、日本に自衛隊いるやんけ」とツッコみたくなりますが、「いや、自衛隊は『戦力』じゃなくて『実力』だ」という謎理論が登場しました。この謎理論によって、今のところ自衛隊はふわっと認められている状態です。当然、自衛隊の存在に納得いかない人々が「自衛隊はナシだろ!」といくつかの裁判を起こしますが、裁判所は最終的に「いや~、すげえ政治的な話なんで、なんとも言えないっす」という感じで全部スルーしました。そんなこんなで、今のところ、自衛隊は「自衛のための必要最小限を超えない実力」として存在しています。当然自分を守るための実力なので、誰かが日本をボコボコにしにきたら「やんのかこら!」と言って反撃することができますが、自分ではなく友達がボコボコにされてる場合は反撃できないと考えられていました。が、2014年に、リーダーとその仲間たちが突然、「いや~、やっぱ友達がボコボコにされたときも反撃できるってことにしてぇなぁ」と言い出しました。「でも、憲法変えるのは超めんどくせぇなぁ」と思ったので、憲法の言葉は変えずに、その言葉の『考え方』が変わったことにするという裏技を使いました。「『友達がボコボコにされたから俺たちが反撃する』って『自衛』なのか?」とツッコみたくなりますが、翌年には圧倒的な数のパワーをもったリーダーたちが反対派を押し切り「いや~、やっぱ友達がボコボコにされたときも反撃できるってことにしてぇなぁ」の考え方が認められることになりました。


【用語用語】
裁判所が「すげえ政治的な話なんで、なんとも言えないっす」って言う理論〈統治行為論〉
憲法の言葉は変えずに、その言葉の『考え方』が変わったことにするという裏技〈解釈改憲〉
自分がボコボコにされたときに反撃する権利〈個別的自衛権〉
友達がボコボコにされたときに反撃する権利〈集団的自衛権〉
「友達がボコボコにされたときも反撃できる」が認められる〈安全保障関連法案の成立〉


●第二章 戦争の放棄
〔戦争の放棄と戦力及び交戦権の否認〕
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

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