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甲府市からのメール

甲府市立動物園のアジアゾウ・テルの常同行動に対する問い合わせについて、甲府市より以下の返信をいただきました。

 今回ご指摘いただきましたアジアゾウのテルの常同行動は、野生下では見られない飼育下での問題行動の一つとして当園としても以前から認識し、改善に向けた取り組みを進めているところであります。

 その内容といたしましては、砂場の新設や遊具の取り付け、自由採食が可能となる吊り下げ式のフィーダーなどを安全に配慮しながら設置し、獣舎内で探索ができるように餌を隠すなどのエンリッチメント等の取り組みやハズバンダリートレーニングを行っています。これらを大学との連携のもと、行動観察によって科学的に評価し、少しずつではありますが常同行動の時間が減ってきています。

 また、本園では動物福祉の向上などのため、動物園の再整備を予定しております。今後もゾウを含む動物たちの飼育環境の改善や充実を、より一層取り組んでまいりますので、何卒、ご理解いただけますようお願いいたします。

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ご返信ありがとうございます。

テルの常同行動についてお取り組みいただいているということ、大学(帝京科学大学でしょうか?)と連携して科学的に評価されているということ、テルの常同行動の時間が少しずつ短くなっているということ、安心いたしました。

ゾウ本来のニーズに対応できない動物園への批判が世界レベルで高まるなか、日本の動物園では10頭を超えるゾウが単独飼育されているほか、1頭あたり最低500平方メートルと規定される飼養スペースについても基準を満たしていない動物園がほとんどです。今後さらに海外からの批判が高まるのではないかと危惧しております。

今回頂いた情報は海外のアジアゾウ保護団体と共有させていただきます。テルの常同行動の改善状況について、大学による科学的な評価の結果を含め、SNSを通じ詳しくご共有いただけましたら幸いです。

テルのストレスが少しでも軽減されることを祈っています。
https://twitter.com/ohako11/status/1396717057945735175

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