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桃が大好きすぎる女の末路は、こうなりました

桃が、おいしい季節になりましたね!
桃、あなたはお好きですか?

私は…
桃が、好きで好きで、たまりません

だって、あの、可憐な少女のようなかわいらしい見た目、
みずみずしさ…

皮のなめらかな肌触りはとても気持ち良いけれど、
うっかり強く触りすぎると痛んでしまって
そんなデリケートで繊細で面倒くさいメンヘラなフルーツ

…なんてところも、
「大切に扱わなきゃ!」と庇護欲と触れたい欲をかきたてられます。
なんて、魅惑的。

魔性の少女にハマってしまった、危険な男性の気分です。

ちなみに、今も、桃を食べながら書いています。し・あ・わ・せ!

スーパーに行くと桃がたくさん並んでいて。
「ちょっと高いなぁ」と思いつつも、ついつい買ってしまいたくなる。
そんな中毒症状にやられています。

でもね、私、気づいちゃったんです。
桃のこと、ほとんど知らないなって…。

「おいしい、触り心地が良い、岡山や山梨が有名な産地」しか知らない。

好きな子のことを、これしか知らないなんて。
これで良いのだろうか。



いや、良くない
好きな子の事は何でも知りたい。というか、知らなければ。

と言うことで、調べてみたのですが。

結論、桃は「可憐な少女」の一言で済ませてはいけない、
「超パワフルウーマン」でした。

桃って、すごいですよ?
さぁ、覚悟はできましたね?


■桃を知るにあたって

好きな子とは、仲良くなりたい。

ということで、
今回桃のことを深掘りするにあたって、
親しみを込めて「桃子ちゃん」と呼びます。

ヤバい奴がいるとか言わないで…!笑

やはり、好きな人の”ひととなり”を知るうえで、
生まれ・育ちを知ることはとっても役立つ気がします。

桃が好きすぎて、AIでお手製画像をば…

■桃の歴史が、すごかった

◇桃は、800万年前には存在していた

そもそも桃子ちゃんは、いつから世界に存在していたのでしょうか。

■桃の起源
桃は約800万年前に中国南部で野生種として発生したと考えられています。これは考古学的および遺伝学的研究によって示唆されています。

っていうか、そこまで突き止められる技術が、スゴい

■栽培の開始
桃の栽培は約7000年前(紀元前5000年頃)に中国の長江流域で始まったとされています。この時期は新石器時代に相当し、人類が農耕を始めた頃です。

ちなみに、栽培開始時期については、諸説ありそう

桃子ちゃんのご先祖、中国生まれだったんだ。
ちなみに、この当時の桃子ちゃん先祖は、 今の日本で一般的に出会う桃子ちゃんとは、やや違う様子です。

形状:小さく、果肉が少なかった
:あまり甘くなく、品質も良くなかった
用途:主に薬用や観賞用(花桃)として利用されていた
→現在の美味しい食用桃は、長い年月をかけた品種改良の結果です。

桃子ちゃん、頑張って進化してくれてありがとう!!
甘くてみずみずしい、キミが好き

◇なんと縄文時代に、日本へやって来た

でも、ご先祖は、中国からどうやって日本に来たんだろう?

■日本への伝来
桃が日本に伝来したのは、約6000年前(縄文時代中期頃)とされています。これは中国からの伝来であり、日本での栽培はこの時期から始まったと考えられています。

縄文時代の人も、桃を食べていた説。感慨深い

◇こうして桃は、世界進出を果たす

ちなみに桃子ちゃんは、日本に来ただけではなく、
長い年月かけて、世界を旅してきたようです。

桃は中国から以下のような経路で世界に広がりました。
・縄文時代末期:中国から日本へ伝来(約6000年前)
・紀元前:シルクロードを通じてペルシアへ
・その後:ギリシャ、イタリア、フランス、イギリスへ
・11世紀:スペインへ
・16世紀:ヨーロッパからメキシコ、アメリカへ
伝播の過程で、各地域の気候や土壌に適応し、品種の多様化が進みました。

「アレキサンダー大王の東方遠征」も絡んでいるとの説が

まさか、桃子ちゃんの人生を知る過程で、シルクロードが出てくるとは…。

でも、待てよ
なんでこんなに、桃子ちゃんは世界に進出できたんだ?
だって、実力と人気がないと、世界に羽ばたくなんてできないよね。

食用としての価値:栄養価が高く、美味しい果実として重宝された
薬用としての価値:中国医学では桃の様々な部位が薬として使用された
文化的価値:不老不死や長寿のシンボルとして重視された
経済的価値:高価な交易品として扱われた

求められる人材とはこのこと

◇桃は、昔から大人気だった

結論、桃子ちゃんは昔から、有能で、モテモテでした。

私、結構好きな自信あったのですが、
「あれ、私の好きレベルって、歴史的に見たらフツー?」
と自信がなくなりそうです笑


■ 桃の文化的な意味

◇桃太郎は、なぜ桃から生まれたのか

ここで、深掘りしたいのが、「不老不死や長寿のシンボル」。
そういえば桃子ちゃん、実は伝説や昔話にも登場していますよね。

まずはそう、「桃太郎」。

桃太郎について、「当時そこに桃があったから、なんとなく桃から生まれた設定にしたのかな」ぐらいに思っていたんですよ。

でも、ちゃんと深い意味がありました。
(やっぱり、昔話って、ちゃんと設定に意味があるんですね。私が浅はかでした)

■桃太郎の伝説
日本でも、桃は古くから特別な果物として愛されてきました。
その象徴的な例が「桃太郎」です。

桃太郎の物語では、桃が川から流れてきて、それを見つけた老夫婦が桃を割ると中から桃太郎が生まれます。
この話は、桃が生命力や再生力、そして魔除けの象徴であることを示しています。
桃太郎が桃から生まれた理由は、桃が持つ強い生命力と再生力が新しい生命を象徴するからです。

また、桃は中国でも魔除けの果物とされており、この信仰が日本にも伝わったと考えられます。

なんと!
それならたしかに、桃が鬼退治(魔除け)に行ったのも、納得です。
宿命だったんですね。

◇愛知県「桃太郎神社」には、桃の形の鳥居がある

ちなみに、これは余談ですが。
愛知県の「桃太郎神社」には、「桃をかたどった鳥居」があるそうです。

犬山観光情報HPより
3人の家来もいるー!

この鳥居には

桃形鳥居をくぐれば 悪は去る(サル)、
 病は居ぬ(イヌ)、災は来じ(キジ)


という言葉が刻まれているとのこと。
家来の3人にも、そんな意味があったとは…。深い、深すぎる。

やさしい鬼さんもいるみたい。
他には、「桃太郎のおばあさんが洗濯をした洗濯岩などが案内されて」いるとのこと。
Aichi Nowより

◇孫悟空の物語の始まりは、「桃を盗み食いしちゃった」こと

では、いつから桃子ちゃんは、「魔除けの果物」になったのか。
ということで、2つ目に紹介したいのが「西遊記」です。

■西遊記とは
唐の僧侶・三蔵法師が、孫悟空や猪八戒、沙悟浄を従えて、仏典を求めて天竺(インド)へ旅する冒険物語。

子供のころ、香取慎吾さんの西遊記、楽しく観てたなぁ
今でも、MONKEY MAJIK の「Around The World」(主題歌)が、
ときどき頭のなかで流れます

いつ桃子ちゃん出てくるのか?と思うかもしれませんが、実は導入の大切なシーンで、出てくるんです。

孫悟空が天界の特別な桃の果樹園で不老不死の桃を盗み食いし、天宮大会を台無しにした。
その罪で天帝に罰せられ、五行山の下に500年間閉じ込められた。

ここでも、不老不死!

そりゃあね、桃子ちゃんこんなに魅惑的なんだから、悟空だって食べたくなるよね。

ちなみに、「不老不死の果実」ゆえ、古代の皇帝たちは長寿と健康を願って桃子ちゃんを食べていたそう。

ちなみに、楊貴妃も桃子ちゃんファン

世の中には、恋敵が多いです!
挿絵用に、「桃が笑っているイラスト」をAIに依頼したら…
女の子が桃を持っている絵になりました笑
でも、桃を擬人化したら、こんな子のイメージかも!

■ 桃の人気は、グローバル

ちなみに、 ここまで日本や中国の話をご紹介してきました。
中国生まれなら、たしかにアジアで好かれるのは、わかる。
では、欧米や他の地域ではどうなのか。

◇生産量ランキングが、かなり偏ってる

生産量ランキングを見ると、
・2位:スペイン
・3位:イタリア
・5位:アメリカ

2021年の桃&ネクタリンの生産量ランキング、果物ナビより

…つまり、欧米の人々は、日本の人々より、桃子ちゃんを好きなのでは?
(ちなみに日本は、ランク22位でした。世界の0.43%。なんだか意外!)

補足ではありますが、中国が圧倒的なトップ!だということも注目点
中国は、世界の総生産量の約60%を占めていますからね…。

さすが、桃子ちゃんの生みの親

◇なんと、平べったい桃がある

ちなみに、世界には、たくさんの「桃子ちゃん」がいます。

私にとって桃子ちゃんは、「外はほんのりピンクで中は白い、まるい子」というイメージ。
けれど黄色い子、平べったい子…いろいろな顔を持つ子が、世界にはいるそうです。

子供の頃、缶詰の桃子ちゃん(黄桃)が好きだったなぁ。
値段が他のフルーツの缶詰より高い?(中に入っている個数が少ない?)からか、もらえると、ちょっと特別感を抱いていた記憶。

■ おいしい桃の見分け方

さて、ここまで、私の桃子ちゃん紹介に付き合ってくださったみなさん。
さては、あなたも桃子ちゃんファンですね

本来ならば恋のライバルとして、戦わねばならないのですが…
ここは、推しのため。
耳寄りな情報を教えてあげましょう。

それは、「おいしい桃の見分け方」。

■おいしい桃を選ぶチェック項目
香り:甘い香りが強い
見た目:色付きが良い(若い緑色が無い)、ふんわり柔らかそう
(売り物の桃子ちゃんは、くれぐれも押したり触りすぎたりしないでね!)
形状:左右対称(割れ目を中心として、なるべく左右対称でふっくらとしているもの)、割れ目が深いもの

一般的な白桃の場合です。
種類や産地によって、少し事情が異なる場合もあります。

白い点があると、なお甘い様子!

gooニュースより


■ おわりに

最後まで、私の桃愛におつきあいくださり、ありがとうございました!

あと1ヶ月ほどは、桃子ちゃんとたくさんデートできるでしょうか。
(夏しかできないんだもん、たくさんしたい。)

みなさんも、桃子ちゃんと、たくさんおいしい思い出作ってくださいね!

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