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東京周遊(?)日記【美術館と図書館と動物園】

明日、東京で用事があるため前日の今日から東京に来ている。せっかくの東京。東京でしか体験できないことをやってやろうと決意しつつ……

<行き先>
国立新美術館→国会図書館→上野動物園→国立西洋美術館

以上の予定を昼から。めっちゃしんどかった。けど濃い体験ができたので記録しておく。

創業ビーフカレギュウ@松屋

引用:松屋メニューページ

東京についてまずはお昼ご飯。国立新美術館近くの松屋へ。

いきなり「東京でしかできない体験」無視である。

しかし以前Twitterで見た「創業ビーフカレギュウ」がどうしても食べたくなったのだ。それなりな値段がするので普段は買わない。東京に来たからこそ食べられたという意味ではOKだ。

そして美味しかった。コスパもけっこういいと思う。お腹いっぱいになった。

別に食レポとかできないので次にいこう。

ボルタンスキーがやばい@国立新美術館

なぜ美術館なのか。

実は僕の大学は「国立美術館キャンパスメンバーズ」とやらに加盟しており、国立美術館に入るのが無料なのだ。まだ使っていなかったので、最後の年にぜひとも利用しておこうと思った次第だ。

しかし国立新美術館の場合、企画展なので無料の対象外。
一応キャンパスメンバーズ効果で団体料金では入れたけど。

もう一つの理由として、美術系に興味を持っていたから。
はるか昔、美術館に行ったことがあるが、その時はまったく興味なかった。

そういえば最近クラシックにも興味を持ち出し勉強を始めているが、高校の時にクラシックを聴きに行かされた時は爆睡していた。
人生はままならない。

そんなこんなで、国立新美術館で実施中の企画展「クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime」へ。

現代のフランスを代表する作家、クリスチャン・ボルタンスキー(1944年-)の活動の全貌を紹介する、日本では過去最大規模の回顧展です。作家は1960年代後半から短編フィルムを発表、1970年代には写真を積極的に用いて、自己や他者の記憶にまつわる作品を制作し、注目されます。1980年代に入ると、光を用いたインスタレーションで宗教的なテーマに取り組み、国際的な評価を獲得。その後も歴史や記憶、人間の存在の痕跡といったものをテーマに据え、世界中で作品を発表しています。
引用

結論から言おう。

――やべぇ。クリスチャン・ボルタンスキー、まじでやばい。

この展示会はそこまでルートが長くないので、時間としては1時間弱。
しかし濃縮な体験だった。思わず図録(3000円)買いそうになった。

ボルタンスキーの芸術は空間や光、写真を主に使うものだ。いやゆる絵が並んでいるものではない。

以下ネタバレあるので、行く予定の人は飛ばしてお読みください。

『最後の時』という作品はボルタンスキーが生きた時間を秒単位で刻んでいるカウンターだ。それが壁に貼り付けてある。目の間で秒を刻んでいる紅く光る数字。この数字はボルタンスキーの死とともに止まる。

この時点で惹き込まれかけていた僕。

そして道に迷う。次に進むのがどこかわからなかった。

→なんと作品自体が次の部屋への入口になっていた。びびる。

さらにその部屋では鼓動が響いていた。ボルタンスキーの心臓音を利用した『心臓音』という作品だ。やばい。

ちょっと書きたいことが多くなってきたので、ボルタンスキーについてはまた明日書こうと思う。

とにかく、行ってよかった。
9月2日までやっているみたいなので、近くに人はぜひ。今まで芸術とか興味なかった人でも楽しめると思う。芸術知識とかなくでも大丈夫なので。

本が並んでないのは……@国会図書館

興奮冷めやらぬ中、次の目的地へ向かう。国会図書館だ。

以前サイトの方でも図書館について書いたり、noteでも何度か図書館をすすめた。僕は図書館族だ。

しかしまだ国会図書館に行ったことがなかったので一応行っておこうと。

衆議院参議院を横目に見つつ、ジメジメ暑いなか耳真っ赤な警察とすれ違いつつ、国会図書館にたどり着く。

カードをつくってもらい、いざ入館。

結論から言おう。

――ちょっと微妙……

いや雰囲気はまあまあだし、作業スペースとしてはなかなかいい。
蔵書数も最大だし、普通の書籍以外の資料も多数ある。

しかし問題が。
いや、知ってはいた。でもここまでとは思っていなかった。

国会図書館には基本的に本が並んでいない。書庫に入っている。

僕は図書館で本棚を巡っていくのが好きだ。目的の本以外に出会うことができる。単純に本に囲まれているのも良い感じだ。

国会図書館の事情はわかるけど、期待していた分ちょっとがっかり。いや勝手な失望なんだけど。

まあ雰囲気は良い感じ。勉強のモチベーションは上がるかも。

スマトラトラのプロ意識@上野動物園

次はもともと予定になかった上野動物園。
国立西洋美術館が上野にあったのでせっかくならと。

ちなみに時間は15時30分あたり。
16時30分くらいから動物が引っ込んでいくとアナウンスがあったけど、まあいけるだろうとタカをくくる。

結論から言おう。

――めっちゃギリギリだった。

全体としては楽しかった。そういえば動物園の職員になりたかった時代もあったことを思い出す。

いくつかピックアップ。

■ スマトラトラのプロ意識

めちゃ暑い中、動物たちもダレているように見える。
そんな中、スマトラトラが見せたファンサービス。そのプロ意識に感動した。

活発に動き、時にガラスに向かって飛びついてくる。びびった。

■ ライオンのクラスチェンジ

一方のライオン。百獣の王。まあオスはぐったりなイメージ合ったけど。

完全に銅像へとクラスチェンジを果たしていた。しかしなぜ瞳だけは王者の貫禄があるのか。

■ ゴリラの親子

まんま休日の父親と小さな子供のイメージ。

やたら元気な子供ゴリラとめっちゃぐったりしている大人ゴリラ。
子供ゴリラの動きが本当に人間の子供っぽい。癒やされた。

■ 怖すぎる夜の森

夜の森コーナーに一人で入っていくのマジで怖い。

まず自動扉の開き方が怖い。パッと見、お客さんが入っていい感が出ていないのが怖さを増している。
内部では謎の鳴き声BGM。

いや、ほんまに怖いから。

そんな感じで16時半を少し超えた所でパンダ以外を見終わった。爬虫類・両生類コーナーはかなりペース速めだった。パンダは並んでいたので行っていない。

ピカソが急に出てくるとビックリする@国立西洋美術館

17時から、本日最後の「国立西洋美術館」。

企画展もやっていたが常設展へ。キャンパスメンバーズ効果で無料。素晴らしい。

ボルタンスキー展とは違い、こちらは正統派の美術展。絵画と彫刻が並んでいる。

以前よりは興味も知識も経験もレベルアップしているので、純粋に楽しかった。何人か好きな作家もできたので、本当に来てよかった。近くにあったら通うと思う。

近くで見るのと遠くで見るので変わる、とよく言うがあれはマジだ。
他にも見方はいろいろ変えられる。

全体を見る、部分を見る、全体の中で部分を見る、部分の合計として全体を見る。画面の外を想像する。

よく見ると作者の仕掛けにも気がつけたりする。背景などに面白い発見があったり、一人だけカメラ目線だったり。

また展示で見るのとPCや本で見るのは違う。リアルさもだが、空間だ。遠くにある絵が目に飛び込んできたりする面白さがある。

しかしそんな風に絵を見ていると眼と頭がめっちゃ疲れた。そんなに惹かれなかったものはスルーしていたけど、それでもぐったりだ。

あとピカソ。

並びの中で急に出てくるのはやめて。びっくりするから。キュビスム。

ヨーグルトシェイク@マクドナルド

最後にホテル最寄りの駅チカのマクドナルド。
ヨーグルトシェイクを飲んで一息。

「東京でしかできない体験」は完全に放棄だ。

すでに脚は棒のようで眼もしょぼしょぼするけど、非常にいい体験ができた。

圧倒的密度の一日

時間を鑑みると密度の濃さが半端じゃない半日だった。
もう帰ってもいい。

しかし本来の用事は明日である。
もちろん帰るわけにはいかないので、ホテルでこうしてnoteを書きつつ、今日を終えようと思う。


学習のアーティストを目指してます。学習ノウハウの体系化・学習体験のコンテンツ化を通して、学習者のレベルアップを手伝います。現状、お金よりも応援がほしい。