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アイデミーでは恒久的に週1出社+週4リモートという働き方を選択しました(が、その後、迷っています...)

Afterコロナの働き方について

アイデミーでは2020年9月現在、東京都や国の出す方針に従いながら、「週5リモート奨励」や「週1出社+週4リモート奨励」といったメッセージを発しています。Withコロナ時代には、こうしたメッセージが常に変化する状態が続くと思いますが、Afterコロナではどういった働き方になるのでしょうか。通常通りにも戻るのか、もしくはコロナ時代の働き方が継続するのか、また違う働き方になるのか。

なお、ワクチンや特効薬ができた状態(COVID-19の影響がほぼ無効化された状態や社会的に受容された状態)をAfterコロナと定義します。Afterコロナ時代への移行には早くて半年、遅くて1年以上かかるものと思いますが、社員の皆さんのプライベートでの意思決定にも大きく関わってくることになると思いますので、アイデミーとしてもAfterコロナにおける働き方の方針を早めに決定して皆さんに共有したいと思いました。

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結論から先に申し上げますと、アイデミーではリモートと出社の組み合わせを前提として、週1金曜日出社+週4リモート可とし、基本は出社+リモートの組み合わせを恒久的対応として考えたいと思います。今回のnoteではどのように考えて以上のような意思決定をしたのか、記録を残します。

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オンライン or オンサイト?

まずは出社のあり方の前提を考える上で、オンライン/オンサイトそれぞれの特徴を整理しました。2020年の株主総会(注:株主総会は株主約20名、正社員約40名のうち約30%がオフィスで、約70%がオンラインで参加しました)でも感じたのですが、オンラインとオンサイト、どっちが良いとかではなく、もはや別のものと思っています。オンラインはオンラインならではの良さがあるし、オフオンサイトはオンサイトも良さがある。従来はオンラインはオンサイトの劣化版、という認識を持っていましたが、もはや両者は質が違うもの、互いに補いあうものと認識を新たにしました。

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また、働き方を考える上で、会社ごとにメッセージは変わりうると思っています。ある会社は、通常通り週5に戻るだろうし、ある会社は完全リモートになるだろうし、ある会社はハイブリッドになるだろうし。ビジネスモデルによって規定される部分もあるでしょう。(そういう意味だと、選択肢が広いアイデミーは恵まれていると思います。)

さらに、職種による変化もあると思います。例えば、セールス/コンサルティング系の職種だとクライアントと顔を合わせて折衝することが大事になってくる場面もあるでしょう。アイデミーでも、会社のメッセージに追随するだけでなく、職種ごとにClient Firstの考え方をベースにしながら、働くポリシーが変わるかもしれません。

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個人の価値観とそこから生じる溝の回避

さらに、従業員の価値観も多様化すると思います。毎日出社したい人、半々が良い人、完全リモートがいい人。こうした環境下のなかで、大事なことは、会社のポリシーをできるだけ早く明確にすることです。つまり、最も避けなければいけないのは「毎日出社したい人」と「完全リモートがいい人」が混在している状況です。それぞれ互いに主義主張はあるでしょうし、一部価値観に依るところもあるので、議論によって埋まらない溝になるかもしれません。例えるならば、会社組織という一隻の船の中で、One Aidemy(社員がひとつ)になるためには、埋まらない溝はそもそも避けるべきであると考えています。

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アイデミーの価値観は?

上記を前提にした上で、「アイデミーの持つ価値観」を考えを明確するプロセスに入りました。その上でまずは従業員全員を対象としたアンケートを実施しました。以下の通り、3人に2人は出社とリモートを組み合わせるような働き方を希望していることが分かりました。

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さらに、社長である僕の考え方も大事にしました。個人的にはリモートワークはかなりお気に入りです。集中力を削がれずリモート作業に没頭できることや、通勤時間がフリーになることで実質的な実働時間が増えるのは大きなメリットかと思いました。お恥ずかしながら、リモートも経験したことで自宅という集中できる職場環境があることにも初めて気づきました。

ただ、正直ロジックでない価値観の部分でもありますが、皆さんが全員リモートだと寂しいな、というのがあります。リモートでのコミュニケーションに味気なさを感じてしまいました。もちろん、こうしたリモートでのコミュニケーションは、慣れやテクノロジーの進歩、運用のあり方の改善によってどんどん質が上がってくると思っています。ただ、現段階の技術やソリューションを見比べた段階では、やはりリモートでコミュニケーションを完結させるには物足りなさを感じています。

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最終的な結論として

以上をベースも出社+リモートのハイブリッドなスタイルを作りたい!という結論に至りました。「週1は全員顔を合わせる日を作って必ず出社。週4は基本リモートだが、出社しても良い」という形です。この形はコロナが完全に収束した環境下であっても、恒久的と据えるのがよいと現時点では考えています。最後は石川の価値観かよ!(笑)と思った方もいるかもしれませんが、この部分は先に述べたようにロジックだけではない感情の部分であり、時間をかけて議論するよりも英断した方が先のメリットは大きいと思い、早めに共有した次第です。

100%出社に戻すことはほとんど考えていませんでしたが、フルリモートに舵を切ることは最後まで悩みました。

・地方からでも(もしかしたら海外からでも)良い人材が雇える
・オフィス費用が浮くことでその原資を従業員の手当等に使える
・フルリモートを選択した先行者として広報効果も見込める ...etc

といったメリットは大きいと考えています。しかし、最終的にはやはり週に1回は出社して顔を合わせ、メンバーでブレストしたり、他愛のないコミュニケーションをすることが、いまOne Aidemyとして働くためには必要なプロセスだと考えています。そのため、最終的にアイデミーは出社とリモートのハイブリッド型を選択しました。

2020年10月から週に1回金曜日を出社奨励日にします

現状はリモート奨励としていますが東京都がGo To解禁となり社会的情勢が許容に一歩近づくと判断し、10月1日から、毎週金曜日はオフサイトで全員が出社し、対面式でSTAMP!にリアルご参加いただきたいと思っています。(やむを得ず参加できない方のために、オンラインでも配信します)任意ですが、その後懇親会も開催しようかと検討中です。もちろん感染症対策については現在コーポレートで対応を協議しています。

以上がアイデミーのAfterコロナに向けた働き方についての指針です。もちろんコロナが完全に制御されている状況下が続くのであれば、恒久的な対応となりますが、社会的情勢の警戒レベルに応じてリモート奨励にステップ後退するなど柔軟に対応していきます。出社に際して発熱、持病、その他やむを得ない事情で出社が難しい方は別途ご連絡いただければと思います。

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アイデミーでは積極的に人材を募集しています

アイデミーでは積極的に人材を採用しています!アイデミーはAIなどの「先端技術を経済実装する。」をミッションとする東大発のAIスタートアップです。2020年1月に8.3億円の資金調達を行いました。現在エンジニアを中心に積極採用中です!以下の採用情報の「私たちは仲間を探しています」もしくは「Wantedly」からぜひお声がけください!

2021年10月追記/その後迷っています...

このブログを記載してから早1年、経ちました。この1年間、アイデミーは「出社奨励」「リモート奨励」を繰り返し、平均の出社率は週1回未満でした。この1年間こうした取り組みをしてきて、当時見えてきていなかった諸々の課題が明らかになり、その後、週1奨励がベストかどうか、いま非常に悩んでいるところです。



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