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アイデミーのミッションをブラッシュアップしました&オフィス拡大移転しました。

アイデミーのミッションをブラッシュアップし、2020年5月8日(金)に公開することにしました。新しいミッションは「先端技術を、経済実装する。」です。

ミッションは会社のあり方を一言で体現する大きな指針であると思っています。そこで、誰でも口ずさめるような短い表現にすべく、社内外の方にご協力いただき、数ヶ月間かけてブラッシュアップしました。

今回は、備忘録も兼ねて、ミッションのブラッシュアップをした背景を記載しようと思います。

1. ミッションをブラッシュアップすることになった背景

今回、ミッションをブラッシュアップした理由は、アイデミーの企業理念をシンプルで伝わりやすくしたいと思ったためです。

もともと、アイデミーは「AIを始めとする先端技術と産業領域の融合に取り組む人と組織を支援する」というミッションを掲げていました。このミッションは2年〜3年ほど前にアイデミーの事業を考えた際に決めたものであり、イイタイコトは新しいミッションと大きく変わるものではありません。

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会社の理念たるミッションに共感頂いて参画頂いたメンバーも多い以上、経営者が恣意的に変えるものではないと認識しています。

しかし、アイデミーのミッションは長すぎるため、伝わりにくいと感じていました。私自身も採用面談などでアイデミーのミッションを紹介する時、よく「技術の社会実装の会社です。」のような短縮の仕方をしており、ブラッシュアップをしたい、と常日頃思っておりました。

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また、現状のミッションはアイデミーのサービスが個人向けサービスに特化していた時に決めたものです。そこから、法人向け教育サービスや、機械学習モデルの運用プラットフォームのリリースも重なり、企業のAI支援を強化する動きも強化されており、ミッションを決めた当時よりも会社を取り巻く構造が大きく変わっていました。

そこで、オフィス移転を契機として、改めて社内のベクトルを見直し、新しい気持ちで業務を進められるよう、ミッションの再設定を行うことにしました。ミッションのイイタイコトは、変わるわけではありません。新しい表現では、覚えやすく・馴染みやすいワーディングを意識しました。

2. アイデミーにとってミッションとは?

アイデミーにとってのミッションを考えるにあたり、一般的な会社のミッションまたはビジョン・バリューのあり方を再確認しました。

多くの場合はミッション(企業理念;社会をこうしたい!)、ビジョン(会社をこうしたい!)という2本立てで表現し、ミッションが中心に据えられえいるケースが最も一般的でした。しかし、サイバーエージェントの「21世紀を代表する会社を創る。」というステートメントのように、ミッションよりビジョンが目立っているケースもありました。

抽象度も会社によって様々ですが、やはりスタートアップの企業ほど具体的なミッションを掲げているケースが多く、私達もできるだけ具体的な姿を描こうと思いました。

さらに、今回の出発点は「ミッションが長い」でしたので、アイデミーの関係者は気軽に口ずさめるくらいに短くし、まずは「覚えやすい」という観点で、ビジョンはカットしミッションに絞り、できるだけ具体的にすることにしました。その上で、会社のありたい形は「バリュー」に想いを込めていこうと考えました。

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3. ミッションに込めた想い

ミッションを整理する上で、アイデミーの社内・社外の関係者に改めてヒアリングを行い、社内の状況を整理しました。

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私達のこれからの大きな挑戦は「教育プラットフォーマーにとどまらず事業創造に伴走する」ことです。2020年4月6日にはModeloyというAI運用サービスをプレローンチしました。このサービスは教育研修サービスとは異なり、機械学習プロジェクトの運用MLOpsを支えるプラットフォームです。

私達がサービス設計をする上で大切にしているゴールは、「ユーザーを教育・研修すること」ではなく、「AIプロジェクトが成功し、利益を生む状態にすること」です。その上で、私達は、AIが絡むシステムを受託開発する、というやり方を取らず、AIのプロジェクトをユーザー主導で作り上げるため、アイデミーは必要なツール(教育研修サービス、運用プラットフォームサービス...etc)を提供する、というビジネスを展開しています。

こうしたアイデミーの事業を踏まえ、アイデミーの理念をコンセプトとして表現した言葉が「新たな技術(AI)が社会実装されるスピードを早める」です。また、アイデミーはAIだけでなく、ソフトウェアの社会実装が進む新しい技術をキャッチアップする会社でありたいと考えております。その上で、2020年のいま現在、特に注目されているのがAI、という整理をしています。

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ミッションでは、改めて「教育・研修の会社ではなく、実社会に近づいた先端技術の下支えをする会社になりたい。」ということを表現したいと確認し、言葉の選定に移りました。

4.ミッションのワーディング

ミッションのワーディングをする上で、今回の耐用年数を5年、と考えました。つまり、ミッションは5年くらい使えるような言葉とし、その間はブラッシュアップが必要のない言葉を選択しようと思い、その結果、あえてAI(人工知能)という言葉を省きました。過去10年のソフトウェア技術のブームを振り返ると、「ビックデータブーム」、「AIブーム」、最近は「DX(デジタルトランスフォーメーション)ブーム」などの象徴的な言葉があります。これらの言葉で伝えたい内容はさほど変わっていませんが、(飽きられるのか?それとも世間に定着するからなのか?)やはり数年で流行の言葉は廃れる傾向にあると思います。

耐用年数を5年と考えると、数年後には「AI」が世間に定着し、目新しさがなくなってしまうと考え、今回のミッションでは「AI」という言葉を省き、リード文(ミッション下の補足文)で補足することにしました。私達はAIを始めとするソフトウェアの先端技術を幅広くキャッチアップし、すでに実用化が進んでている技術(クラウド、IoT、5G...etc)や、今後実用化が進む技術(XR、ブロックチェーン、量子コンピュータ...etc)も自分ごとと捉えて行きたい、という想いを表現しています。

また、私達は基礎研究の先端を突き進む研究機関というより、実用化を加速し、社会実装を加速する存在でありたいと考えています。また、いわゆる社会実装の中でも、利益を生み出しサステナブルな形にすることこそが大事であると考え、あえて社会実装より一歩踏み込んだ表現として「経済実装」という言葉を選択しました。

以上の要素をベースに、ブラッシュアップした言葉が「先端技術を、経済実装する。」というものです。他にも、短いキーワードでありますが、色々なこだわりがあります。

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「社会実装より一歩踏み込んだ表現」を検討する上でも、あえて耳障りのある言葉を選択して覚えやすくするため、一般的には使われない「経済実装」という言葉が最適だと思いました。「先端技術」と「経済実装」という一見対立する要素を並べたことで、アイデミーが目指す「ビジネスで活用が進み始めた新しい技術に対して果敢に挑戦する」という想いを表現しています。その他、ミッション単独では伝えられない背景を、リード文に込めました。

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5. 先端技術が経済実装された先には何があるか?

「人々の幸せ」があると考えています。僕は人間が今より幸せになり、利便性を享受する大きなドライバーには「先端技術の浸透がある」と思っています。

iPhoneが登場した2007年、高速化されたモバイルデータ通信、自然なタッチパネルディスプレイ、豊富な楽曲を格納できるストレージなど、(当時の)先端技術が様々ありました。こうした先端技術がiPhoneという形で経済実装されたことによって、私達はいつでもLINEでメッセージし、UberEatsでフードを注文し、mercariで不用品をお金にできるようになりました。生活の利便性が大きく向上したと思います。

18世紀イギリスの農業革命によって、農家の生産性が一気に向上し人々の生活は豊かになり、産業革命を支える土壌が出来上がりさらなるイノベーションを産み出す種ができました。この農業革命を支えたのも(当時の)先端技術である、新しい農具や肥料だったはずです。

技術は最終的には「人間の生活を幸せにする」ためのツールだと思いますが、人間の生活を飛躍的に幸せにするには、こうした先端技術の経済実装が欠かせないと思っています。

6. 「コロナ時代」に対応する新オフィスを

また、2020年5月7日(木)にオフィスを移転しました。いままで3オフィス・4部屋(本郷/湯島/丸の内)・合計約60坪に分かれていた拠点を集約し、170坪1フロアのオフィスにできました。大手町から1駅、駅ほぼ直結の好アクセスで、最大100席程度供用し、会議室も大小併せて最大7つあります。

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コロナ時代を迎え、オフィスの重要性は相対的に低くなってしまっているのは事実だと思います。アイデミーではもともとリモート勤務が許可されており、2020年3月30日より緊急事態宣言に先駆けて完全リモート勤務を実施しました。緊急事態宣言が解除された後も、100%のオフィス勤務は想定しておらず、段階的にオフィスを利用することになると思いますし、一部リモート勤務と組み合わせて働く形が(アイデミーに限らず)世界の新しい生活様式になると考えています。

しかし、このコロナ禍でリモート勤務を行ったからこそ、リアルなオフィスで取り組みたいことが自然とあぶり出てきたのも事実です。正社員で40名、アルバイト・業務委託メンバーを含め100名を超える規模になった今、リアルなオフィスも変革を余儀なくされ、「コロナ時代におけるオフィスのあり方」「一部リモート勤務を前提とするオフィスのあり方」も模索したいと思っています。

テレフォンブースを多めに設置する?固定席ではなく自由席が一般的になる?セミナー配信用のスタジオ設備を用意する?など、「コロナ時代におけるリアルオフィスの形」は変革すると思います。今回の移転では内装工事を始めとする初期費用を最低限のものに省きました。今後、コロナ時代に合わせたオフィスの調度品を揃えていきたいと思いますし、供用開始後も、アジャイルにオフィスをアップデートしていこうと考えています。

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7.2020年6月1日より第7期が始まります!

2014年6月10日に創業し、7期目になります。2020年1月に大型の資金調達も発表させていただきましたが、この3ヶ月で世界が一気に変わるとは当時は想像すらできませんでした。

コロナの影響で、業種業態を問わず「ありとあらゆる産業のDXが進んでいる」と感じています。IT企業だけでなくすべての産業で、情報技術のプライオリティーがグッと上がったのです。

アイデミーはこうした情報社会を支える存在になるべく、DXを支援するような会社になり、コロナ禍をむしろ追い風にできる企業を増やせるよう、邁進していく所存です。

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8.Special Thanks

今回のミッションのワーディングには、社内のメンバーはもちろん、ヒアリングではアイデミーのユーザーであり投資家でもありますダイキン工業の近藤さんにご協力いただきました。また、ミッションのブラッシュアップのプロジェクトにはPARKの田村さんに多大なるご協力いただきました。誠にありがとうございました!

9.アイデミーでは積極採用中&ウィッシュリスト公開中です!

また、エンジニアを中心にアイデミーでは積極採用中です。

さらに、もしアイデミーをご支援いただける方がいらっしゃれば、以下にAmazonのウィッシュリストを公開しております。ぜひともご支援のほど、よろしくおねがいします!


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石川 聡彦(いしかわ あきひこ)。株式会社アイデミー代表取締役CEO。ソフトバンクアカデミア5.5期生。東京大学工学部卒。同大学院中退。AIの内製化ツールAidemyを提供。著書『人工知能プログラミングのための数学がわかる本』KADOKAWAなど。
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