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【ピアノ】ツェルニー100番練習曲、全曲挑戦~そのわけは。

ツェルニー・・あの懐かしい響きの教則本を、大人になった今、あらためて見直してみることになった、その経緯と、感じたことを話してみたい。

きっかけは、Youtubeから

森本麻衣さんというピアニストの方の動画で、「ミスタッチをなくす」というタイトルに惹かれ、見てみたのがきっかけ。

「ツェルニー100番練習曲を、ミスなく弾く」
「それを、できるだけ早く」(ここはそんなに無理する必要もないと思うけど)
というような内容だった。

彼女は「小品もミスなく弾けないのに、いきなり大曲でミスなく弾けるわけがない」と言っていて、少々ガビーン💦となったものの、確かにそうだ、と納得し、今まで本当にいい加減な練習しかしてなかった、にも関わらず理想だけは高く、虚勢を張っていた自分を思い知らされた。

そこで、ツェルニー100番なら、私にもできるかもしれないと思い立ち、いっちょやってやろうやないか、と思ったのである。

(これがツェルニー40番とか言われると、玉砕だったわ)


で、やってみると、

ミスタッチ以外にもいろいろとやりがいや私なりの氣付きがあったので、そこについても書いてみる。

主な理由と、目的はこちら。


①集中力を養う

私がミスタッチをする要因の一つとして、「楽譜の音符を流れよく見れない」ことが原因としてあると氣付いた。

これはある意味集中力の問題で、次に来る小節を目で追いながら指を運ぶ・・という一連の流れがなかなかうまくできず、

・次の音を追うのが遅かったり、

・途中どこの小節を弾いているのか分からなくなったり・・ということがよくある。(楽譜迷子…)

特に上の、「次の音を追うのが遅い」つまり頭が遅い、意識が遅い、ということなのだが、ここに関しては昔からで、またピティナの公開演奏会での講評でも似たようなことを言われていたので、致命的なものを感じ、かなりの意識改革が必要だと思った。

一言で言えば、ボーッとしてる、ということだ💦💦


そして、もう一つ、集中力を養うという意味では、

いかに油断せずに弾き切れるか?というところで、カンタンな曲って、無意識に油断が入るということを実感したので、そこをいかに集中してきっちり音を聞いたり表現を考えながら弾けるか、ということが集中力アップにつながると思えた。

難しい曲って、それだけでもう意識が集中することってあるじゃないですか?油断できないから。
だから、あえて易しめの曲を選んでこういう心構えで弾くことは、
「意外とムズカシイ」ということを体感した。


油断してると、逆にミスる。


「やさしいほうが、むずかしい」という、逆転現象が起きる。
だからこそ、ミス防止の練習になる。


敢えてやさしめの曲で氣を引き締める練習とでもいうか、大曲を弾くかのような心構えで弾くことで、格段に集中力がアップされるのかもしれないと思った。

結局、演奏時の心構えや在り方をも練習している氣がする。



②テクニックの練習にもなる

って当たり前か(笑)
練習曲なんだし。でも、弾いていて思ったのは、例えば1番なんかで、のっけから右手三度が出てくる、とか、ちょくちょくその曲なりの難所があって、その小さな難所を積み重ねることで、指の力も強くなるという実感がある。

まさに、チリツモ(塵も積もれば山となる)!


ショパンとかの難曲エチュードもいいけど、ショパンをヒーハー言いながら
無理やり雑に弾くよりかは、やさしめなエチュードを丁寧にさらった方がいいんじゃないか?と思えてきた。

(ええ、負け惜しみです)


まああれはコンサートエチュードですからね。それはそれでやってるけど・・のらりくらりと(笑)

まだ12番くらいまでしか見られてないけど、これからちょっとづつ、積み重ねていきたいと思う。


ツェルニーなんて、中途半端に終わってたし、興味もなかったし、もう一生弾くことはないだろう、と思っていたのですが、人生、何が起きるか分かりません。


やってみて思ったのは、結構な手ごたえがあるということ。
「いいなあ、コレ。傍に置いておきたい練習曲だな」と思った。

③初見の練習にもなる
別に専門学校に行くわけでもないし、そこまで本格的に考えなくてもいいのかもしれないが、結果的、副産物的に、初見の練習にもなるかもしれないと思った。

で、効果のほどは

ミスタッチを防ぐ、なくす練習として、どれだけ効果があるのかは、正直まだ実感が湧かない。(まあ始めて間もないので・・)

そして、ミスタッチと「アガリ症」との関係を深く探求?している私にとっては、やはり精神的なアプローチも同時に必要と思っているので、この練習がどれだけ精神的なところにまで寄与してくれるかは、まだ未知数である。

(正直言うと、やっぱり、精神的アプローチも別に必要・・という氣がしている。)

どちらにしても、まだこれから細々とだが続けていくことで、また何か見えてくるものがあればいいなと思う。

進むごとに、上達していくのを願いつつ。。



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