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質的分析のアーキテクチャ

ペルソナ作成のプロセスの中、上位下位関係分析法を通してワークをしながら考えていた事があったので、頭から消える前に振り返って改めて考えてみます。

上位下位分析法は、上層から順番に「本質的欲求価値」「目標」「事象」と並んでいて、ものすごく単純化すると「腹が減ったから、お腹いっぱいになりたくて、ラーメンを食べた。」というような基本的な文章構造としても理解できるものだと思いました。

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私たちが問われているのは、ラーメンを食べたという事象からは、必ずしも腹が減ったという動機しか見出せないのか?他にあり得るのではないか?という事だと思います。

「腹減ってなくても、ムシャクシャしている時に、ストレス発散でラーメン二郎食べる人もいるよね」という発見が、ラーメンに別の価値やそれに伴うニーズを見出すインサイトになるかもしれません。

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一側面だけの理解で終わないために、ストーリーからその中での事象を分解して、それぞれの動機を分析していきます。
作業に没頭して忘れがちなのですが、我々がしている作業は「分析」なんですよね。今更ですが、、

【分析】ある物事を分解して、それらを成立させている成分・要素・側面を明らかにすること。

インタビューから得たストーリーを分解して、成立させている事象を抽出して、その性質を明らかにする事が質的調査の分析だと理解しました。

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なんだか、夜中で腹が減っているからか、頭が悪い例えばかりの文章になってしまいました、比喩はここで終わりにします。

私たちはいつも、サービスが対象とするべき価値観やユーザーのゴールを探しています。

それは前回学習したKA法でも基本的には変わらず、「観察」→「価値観化(動機から生活価値観を洞察する事を一旦こう呼ぶ事にする)」→「グルーピング」→「ラベリング(抽象化)」→「価値パターンの発見(モデル化)」という順番でニーズの発見を目指しました。

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質的分析というのが、事象を価値化(仮)してパターンを発見するものだとするならば、ペルソナ法もKA法と同様に、基本的にはこの構造を持っているのだと理解できます。

KA法が多くの事象から、ユーザー全体の価値観のパターンを発見する事を目指し、「価値観パターンからのインサイト」を得ようとするのに対し、

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インタビューでは、それぞれ個人への深掘りからはじめ、人物→エピソード→価値化(仮)から、「概念化された人物像」に至るという、ユーザー像のモデル化によって「利用状況にインサイトを見出す」ための手法だという事だと考えられます。

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それぞれのアプローチは、見えている視野や粒度が異なるため、どちらのフレームワークも使いながら、サービスを取り巻く状況全体の分析を行なっていく必要があるのだと思うのですが、各段階で思考の抽象度を適切に保って思考するのが初めての段階だと極めて難しく、大変脳に負担がかかり疲れました笑

今回は「今何を対象としているのか」という事を簡単に見失ってしまうために分析が上手く進まないという場面が多くあったので、今後何回か実践して、各ステップ毎の思考を自然に行える様になる事を目指したいと思います。

どうしても構造に目が行ってしまう癖があるのですが、体験で身体的に理解して初めて使いこなせるのだと思います。

余談ですが、今のチームでのプロジェクト進行を体験できているのは得がたい経験だと思っています。

メンバーそれぞれがこのプロジェクトに求めるものが違う事を前提にして、それを少しづつ理解し合う事がとても大切だという話をしました。

それは、お互いが意見を交わしながらも、その背後にある動機や価値観を理解し合うという事であり、これはまさに今学んでいる事の応用でもあるのが面白いと思いました。

チームビルディングは小さな相互理解の積み重ねだと思います。幸いにもチームの方々に恵まれ、回を追うごとにそれを実感できている様な気がして、毎回だんだん楽しくなってきています。

これからもフレームワークについて、サービス作りについて、概念化について、学習について、チームワークについて、色々考えながら実践していきたいと思います。

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COLOGUE デザインマネージャー/サービスデザイナー Tokyo/Niigata 課題と展望の視点を持ち、チームファシリテーションを通して事業課題に向き合っています。Sci-Fi junkie