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ちゃんどら通信:自分の根っこと向き合う

昨日25日早朝、満月を迎えました。

インド占星術では、ムーラという星宿の月です。

死と破壊の神

支配神はニリッティ。死と破壊の神です。

かなりパワフルな満月になりました。

死と破壊の神と聞いた瞬間、なんだか悪い星まわりじゃないかと思ってしまいますが、そうではないので、安心してくださいね。

ニリッティが破壊するのは、問題となる根っこの部分、私たちが執着するこの世の物質的なものや、不要となった考え方。

つまり、わたしたちの精神的な成長の道をはばむものを根こそぎ退治するということ。

進むべき道、成し遂げたいこと。そうした、何か目標や目的をもっているとき、それを邪魔するのは、自分自身の心の中にある思い違いや、自信のなさや、勝手な思い込み、あるいは、漠然とした不安だったりします。

思い違いのもとにあるもの、自信なさのもとにあるもの、それこそ、不安のもとになっているもの。問題になることには、そのもとになるもの、根っこがあります。

ニリッティが根こそぎ取り去るのはそういうものです。

問題の根っこが取り除かれることで、私たちは次のステージに進むことができるという意味では、ムーラという星宿は新しい道への第一歩、良いことの前触れともいえるのです。

問題は根っこにある

問題の対処というものを雨漏りする天井に例えるとわかりやすいでしょうか?

天井からの雨漏りが、床に敷いた絨毯を濡らします。絨毯を濡らさないためには、まず絨毯の位置をずらします。これで絨毯は濡れません。

けれど、こんどは、絨毯を移動させた後の床が濡れだします。そこで、バケツを用意します。これで床は濡れなくなります。

ところが、そのうちバケツは一杯になり、放っておくと、やがて水はあふれ出します。

さて、どうするのがよいのでしょう?

天井の雨漏りを直すのが正解。もとの部分を直しておかなければ、その先の対処をしても解決にはならないのです。

ムーラという言葉は、そもそもサンスクリット語で「根」という意味。そこからシンボルは「束ねた根」になります。

あらゆるものには、根っこがあります。その根っこが問題を起こす元になるものであれば、取り除く必要があるのです。

根っこから上にある木の枝を切ったり、幹を切ったりしても、根っこが残っている限り、問題の本当の解決にはならないのです。

問題となっている根っこを取り除き、そこに新しい根を植えて、新たな木を育てることが、物事を次のステージに進めることや、わたしたち自身が成長していくために、必要なことだったりするのです。

自分の根っこについて考えてみる

今、私たちの外で起きている現象にもこのムーラの満月が伝えてくれることが当てはまります。

問題の根の部分には触れずに、葉先を整えることばかりしていても本当の家解決にはならない。

そして、外の現象だけでなく、私たち自身も、自分の根っこについて考えてみるよい機会かもしれません。

コロナが広がってから、驚くほどたくさんのことを経験してきましたよね。

世界が大きく変わる転換点に、私たちは立っているのだと思います。

外側ではいろんなごたごたが起こっていますが、今必要なのは、ひとつひとつの出来事に気を取られることなく、もっと大きな視点から、コロナがもたらしたもの、今のこの状況が、私たちひとりひとりにとって、何を意味しているのかということを考えてみることのように思います。

これから先、自分自身はどうしたいのかを考えるとき、自分とは誰なのか?どこへ向かおうとしているのか?そのために今、何をすべきなのか?という問いかけが必要だと思うのです。

そんな風にして、きちんと自分の根っこと向き合うことで、この後にやってくる大きな変化の波にのって、新しい時代を築いていけるように思うのです。

ちょっと大きな話になりましたが、自分を振り返るきっかけになればと思います。

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