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私が今できること、ここにいる意味

この記事は、『アカツキ人事がハートドリブンに書く Advent Calendar 2019』 の 14日目の記事です。 前回はさたさんの、「7年前。名もなき時代の採用について。」でした。

はじめましてこんにちは。kayomiといいます。
これまで人事・労務・広報など幅広い領域を5年ほど経験し、アカツキでは初めて採用領域の仕事を本格的にやっています。新卒のエンジニア採用担当としての2年、感じていた気持ちやモヤモヤを振り返り言語化しつつ、2020年また走り出すために、この記事を書きます。

#アカツキにきたきっかけ

前職では200名前後の会社で人事・労務・広報全般を担当していました。
採用以外にも多岐にわたる仕事にやりがいを感じつつも、どれも中途半端になっている気がして、なんだかしっくりこない日々がありました。
ただ来たボールを打ち返すだけでなく、ちゃんと一つの領域にどっぷり腰を据えて仕事をしたい。そんな想いでアカツキにジョインしました。

#採用って誰のもの

採用の仕事をするようになって、時々思うことがあります。
採用って誰のものなんだろう。採用チームのもの?現場のもの?

人事だけでは、できない。
現場のことは、現場が一番知っている。
そのとおりです。だからこそ、スクラム採用という言葉も生まれたり、サイバーエージェントのYJC(良い人を自分たちでちゃんと採用する)ように自分たちで自分ごととしてでやろう、という考え方は主流になっています。

「エンジニアのことはエンジニアが一番わかってる。」
「自分たちが一緒に働きたい人たちを採用する。」
同意する一方で、果たしてこの中に私はいるのか。採用担当として何を価値貢献できるのだろうか。ふと思う瞬間があります。

なぜそう思うのかを考えたとき、以下が理由なのではないかという結論にたどり着きました。
・そもそも、全然知らないから
・わかりあえないと思い込んでいるから
・人事にはわからないだろうって思われていると私が勝手に思っているから

では、これらをどうしよっか、というお話です。

#全然知らない採用担当としての私

新卒のエンジニア採用チームに加わった当初の私には、すべてがわからないの連続でした。
ミーティング中に出てくる言葉も彼らの発言の意図もわからない。面談で学生さんが話してくれる話も全くわからず、ただひたすらメモするものの、学生さんと1対1で会話できるようになる日は来るのだろうかと途方にくれる。
これまでの私の人生であまりに接点のなかった人たちを前に、相手を想像して仕事をしたいにも想像すらできない、そんな日々でした。

知らないなら、知ろう。
やってみることはなんてことない、本当に当たり前のことばかりでした。
わからなければ調べる、聞く。わからないと言う。教えてもらう。
一つひとつ面接面談の中で出てきたわからない単語を調べる。
とにかく面接結果のメモを読み、確認しているポイントを把握する。週末のイベントに可能な限り参加し、場数を踏む。エンジニアメンバーとランチに行き、何を考えていて、どうなりたくて、何を求めているのかを聞いてみる。
まだまだなりたい自分には程遠いけれど、ようやく少しずつ言葉を理解し、発言の意図がわかるようになる。合っているか確認しながら自分のやりたいことや考えていることをちょっとずつ発言できるようになってきたような気もします。

土を耕し種をまき、水をやって芽が出る。そしてようやく花が咲く。一気に花が咲かないように、少しずつ進むしかないのでしょう。当時、すぐに花を咲かせなければ、そうでなければ私の価値はゼロだ、ここにいてはいけないんだと、そう思っていた私はなんとも自信過剰でかわいそうだったなと今は思います。

#人事と現場という断絶から

以前に勤めていた会社で言われたことがありました。
「kayomiのことは嫌いじゃないけど〇〇部(私の所属)のことは嫌いだ。
だから協力できない。」
私にとって、とても心が痛む言葉でした。あまりに悲しく、ただ一人で泣きました。発言の意図を理解はしているものの、今思い返しても寂しい気持ちが蘇ってきます。

気づかないうちに私は自分を守るためか、今度は私自身が同じように「彼らはエンジニアだから」「私は人事だから」と自分で線を引いて、区別をしていた気がします(「代表性ヒューリスティック」というそうです)。
きっと、わからない。わかれない。わかってもらえない。
萎縮したり諦めたり、どこか「エンジニアではないこと」に引け目を感じることもあったのも事実です。

だからこそ、「エンジニアはインプットとアウトプットが大事」とみんなが言う、アウトプットを私もしてみよう。そんな気持ちでこのアドベントカレンダー企画に乗っからせてもらいました。

#私が今できること 、ここにいる意味

エンジニアではない私ができること。それは、自分で勝手につけていた区別を取っ払い、向き合うこと。そして人事のプロであることではないかと思います。
どんなに頑張っても、エンジニアのことを100%わかり切ることはできないかもしれない。それでも人事のプロではありたい。エンジニアの意見を尊重しつつも採用担当として意思を持ち、協働することはできるはずだと。
採用担当として、意思を持って伝えること。伝え続けること。すぐへこたれるけど、それが私ができること、ここいる意味ではないか。今はそう思っています。

#最後に

読んでくださったあなたへ

誰かの明日がガラッと変わる、そんな話ではないですが、同じようなモヤモヤを感じる方がいたら、「あーそうだよね、私ももうちょっと頑張ってみよう」とそんな気持ちの後押しができていたら、こんなに嬉しいことはありません。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
アカツキ人事アドベントカレンダー、後半戦もお楽しみに!

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人事アドベントカレンダー

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