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7年前。名もなき時代の採用について


この記事は、『アカツキ人事がハートドリブンに書く Advent Calendar 2019』 の 13日目の記事です。 前回は えばたさんの「サンタクロースの消滅と『しかけ』の話」でした。

まだ知名度の低い会社の採用担当の方、エージェントさんとうまくリレーションが築けないことを悩んでいる採用担当の方へ少しでも参考になれば幸いです。

序章

私が初めてアカツキに職場見学へ行ったのは2012年5月。熱気があったのは、熱意あるメンバーの影響か空調の問題か。マンションの一室なのでトイレは男女兼用の1つ。お風呂とシャワーもいつでも使って大丈夫だからね!と笑顔で説明してくれました。

職場見学のあと、みんなでイタリアンへ行った時のこと。とあるエンジニアが「ソレント風ニョッキ」というメニューをみて「ソレンと、かぜにょっきって何ですかね?」と言いました。

あれから7年。
マンションの一室から代官山のコテージをイメージしたオフィスを経て、今では目黒の立派なオフィスビルへと移転しています。

本日は7年前の社員数が20名前後だった時期の採用活動についてご紹介します。当時のアカツキは企業名もサービスも世の中で知っている人はほとんどいないくらいの規模。優秀で良い人が1名入ると凄まじいインパクトになるため、採用は会社にとっての生命線。つながり採用(≒リファラル)を中心として、色んな媒体やエージェントさんともお付き合いさせていただきました。

その中でも今回は【エージェントさんとの連携】に特化して書きます。「自分がもしエージェントだったら、企業からどんな情報やフィードバックが欲しいか。どんな人事担当だったらより頑張ろう!と思うか」全てはこれに尽きます。

エージェントさんとのやりとりで重視していた4つのこと

① 多数のエージェントさんと契約をする。合計200社以上。
② 担当の方にオフィスへ来ていただき、そのままランチへGO
③ 全ての選考過程において通過理由・お見送り理由を記載する
④ エージェントさんとwin-winの関係を築く

それぞれの目的を振り返ってみます。

① 多数のエージェントさんと契約をする。合計200社以上。

これは世の中にアカツキという会社を認知してもらうためです。「少数精鋭・ビジョンが明確・これから伸びる可能性が高い・オフィスがやばい」を謳い文句に、少しでも採用要件と親和性の高い候補者の方を募ります。応募やカジュアル面談に至れば最高ですが、ここでは仮に今回は興味を持っていただけなくても、「以前にアカツキって社名を聞いたことがある」ことが数年後にまた転職したいなって時に活きてくる可能性にも種まきをしています。

キャリアアドバイザーの方々にも「最近よく名前を聞くから伸びている会社なのかな?」と認識していただき、少しでも多くの候補者にアカツキを紹介していただくことが狙いです。結果として、大手〜中堅〜個人と200社以上と契約をしました。(現在は真逆で、ある程度入口の数を絞って採用活動をしています。)

ただアカツキに良い人を紹介してください!だけでは弱いので、自社の強みをなるべく端的にわかりやすく伝えることが重要です。

② 担当の方にオフィスへ来ていただき、そのままランチへGO

こちらはアカツキへの脳内シェアを拡げていただくためです。当時、代官山にあったオフィスはかなりインパクトがありました。今でこそオシャレで快適なオフィスで働くことが特別ではないベンチャー界隈ですが、あの規模であの投資は経営陣の英断!一度オフィスに来て選考を受けた方の途中辞退率は5%以下だったと記憶しています。(←ここで働きたいと思えるオフィス環境 + 面接官の腕前)そして打ち合わせの後はランチへ。会議室とは異なる雰囲気の中で、よりカジュアルにアカツキらしさについて話をしつつ、美味しいご飯を一緒に食べます。

③ 全ての選考過程において通過理由・お見送り理由を記載する

これが実は一番効果があったのではないかと思います。どれだけ応募があっても、どれだけ募集要項にかすっていなくても、渾身のフィードバックを書きます。なぜこの方は書類でお見送りなのか。なぜ書類を通過にしたのか等々。工数はかかりましたが、ここまで詳細に全ての選考対象者の返信をしている人事担当は私だけだろう!と思って日々文章を作成していました。実際に毎回丁寧なフィードバックがあって嬉しい、推薦がしやすくなった!と多数ご評価を頂きました。

④ エージェントさんとwin-winの関係を築く

当時はゲーム業界も黎明期で、

・携帯ゲームを開発している企業が増えているけど、各社何が違うの?
・そもそもゲームってどんなチーム体制で開発されているの?
・それぞれ職種の詳細ってどんな感じ?

などなど募集要項を読んでも正直よくわかりません!という状態でした。もし私がエージェントだったら、どんな情報があれば候補者に紹介しやすいかな?と考え、アカツキのことだけではなく、業界全体を知っていただくための勉強会を開催しました。特にアカツキはベテランメンバーよりも若手の方にご担当いただくことが多かったので、一緒に成果を出しましょう!と担当さんの出世のお手伝いも私の隠れ目標の1つでした。笑

まとめ

人事もエージェントさんも人が好きでこの仕事をしている方が多いので、「この人のために頑張りたい!」のスイッチが入ったらお互いにとても仕事が楽しくなります。

もし私がエージェントさんだったら、

美味しいランチを一緒に食べて、楽しい会話ができたら、よしまた頑張ろう!って思うし、

【通過です。お見送りです。】だけではなく、毎回詳細の理由が書いてあった方が「ちゃんとみてくれてるな」って思うし、

自社の若手メンバーがクライアント企業に育てられたらめっちゃ最高だと思います。

そうやって色んなルートから入社にいたり、現在も各方面で活躍しているメンバーがいることが「あの時の採用を頑張ってよかったな!」と自分だけが知ってる密かな喜びでもあります。採用は内定承諾になったその瞬間だけではなく、やりがいが何年後にも返ってくる仕事です。

会社の状況によってできること・できないことはあるかと思いますが、1つでも参考になれば幸いです。

最後に簡単な自己紹介
 ・名   前:佐竹です
 ・アカツキ歴:8年目突入
 ・職   種:人事(領域はいろいろ)
 ・最近の日常:3才と1才の子育てにてんやわんやな毎日
 ・最近の読んだおすすめ本:山口 絵理子さん著書の
  Third Way(サードウェイ) 第3の道のつくり方 

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