『どうでい ? vol.2』、中村一義さんと小山田壮平さん。音楽が消える歌。(正敏)
1月12日、浅草の東洋館で開かれた中村一義さんのトーク&アコースティックライブ『どうでい ? vol.2』を見た。
仕事先でまゆからのメールを見たのが2018年12月。
「来年1月12日に中村一義と壮平がライブやるって!!!」(呼び捨て御免)
行くしかないので、急遽関東旅行を企画。
会いたかった友達とも予定を調整し、毎日予定満載の旅行となった。
由比ヶ浜通りの極楽カリー。STAGE2号にも出演してくださった店主の竹迫さんとは久しぶりの再開。魂に染み渡る美味しさ。
恵比寿にあるマリデリ。全部違う美味しさが縦横無尽に暴れる。「食べさせられる」旨さ!店主のマリさんの、色んなものを通って来た末の柔軟さが現れていた。
竹迫さんともマリさんともじっくりとお話ができて嬉しかった。これからもっともっと仲良くさせていただきたいお二人です。
浅草。
このお二人が同じ舞台に立って話し、歌っている姿を見ることができるなんて。
しかも、最前列のど真ん中。
この時点で僕とまゆの心の中には同じ思いがあった。ライブ直後、最初に確認したのはそのことだった。
それはいいとして。
本当に素晴らしい歌は音楽が消える。
何度か経験していることだけど、そうなのです。
本当に素晴らしい歌は心に刺さるので、歌以外の音が消えるのです。
同じことなんども言ってるな。
ねじ梅タッシと思い出ナンセンスのライブを初めて見た時も同じことが起こった。
僕も長年ギターを弾いて来て、センテンスをやるようになってようやくわかって来た。伴奏は歌のためにある。当たり前のことだけど、自分の役割と自意識の葛藤がノイズになって余計な音を鳴らして来た。今でも鳴らしていると思う。
歌に感動している時に他の音が消えるというのは、歌以外が重要じゃないからではなくて、伴奏が歌に完全に寄り添っているからだと思う。それも含めての歌、というか。
歌だけじゃなくて、質問コーナーでもまっすぐこちらの目を見て、僕の質問を聞いてくださる二人だった。手を上げて当てられるまで、何度も心の中で言葉を整理していた。無駄な言葉がないか。質問の意図とずれる言葉を使っていないか。
言葉をまっすぐ届けること、まっすぐ聞くことは難しい。
二人の眼差しと声と歌は、僕にとって難しいことに真正面から向き合っている人であることを物語っていた。
僕も音楽をやっているから、こんなことを舞台の上でやってのけることがどれだけすごいことか、美しいことかが、少しはわかるつもり。
終演後、しばらく動けず、隣にいるまゆと気持ちを確認し合った。2019年、向かうべき場所が決まった日だった。
センテンスとして、やれることがまだまだまだまだ山ほどあります。ちゃんとやっていこうと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
赤阪正敏
ギターボーカルとギターコーラスの2人組ロックバンド、センテンス
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