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センテンス

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京都をホームに活動する、まゆがギターボーカル、まさとしがギターコーラスをつとめる2人組ロックバンドのページです。現在音源製作中! HP→https://www.sentence… もっと読む
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#正敏弾き語り

わたしはあなた

ことばにならない気持ちを抱えては歩く 君もそんなことあるんだろうか 今はそんなこと思ってる そしてまた歩く これからもこんなことあるんだろうか わたしはいつまでも待っている 声を枯らして呼んでくれるのを待ってる わたしはあなた 風が止んだ 時計の音がカチコチ カチコチ

強弱

弱いと言われたくなかった それはすでに弱いと言うことを体現している 強さにこだわるのは自分の中に強さがないからだった 足が震える 胸が高鳴る 黒い世界に身を沈める つまらないことばかりやりたくなかった 好きなことだけをやっていたかった 音が変わる音が変わる 声が変わる声が変わる 命の先にあるものが変わる 誰もいない誰もいない  もう知っている人は誰もいない  目の前にいる人以外誰も 壊したかった 壊れたかった 大切なものなんか別になかった 寂しがりなのに寂しい方へ行った 光を求めて土に潜った 植物のように声をからして全力で叫んでみたい 微生物のように全てを知って世界と溶け合ってみたい  音が変わる音が変わる  声が変わる声が変わる  命の先にあるものが変わる 誰もいない誰もいない  もう知っている人は誰もいない  目の前にいる人以外誰も 人を叩く俺を叩く 言葉にまみれて嘘をつく 心の先にあるものに気づく  誰もいない誰もいない  もう知っている人は誰もいない  目の前にいる人以外誰も  弱いと言われたくなかった それはすでに弱いと言うことを体現している 強さにこだわるのは自分の中に強さがないからだった

花火

花火 君を 少し 知ったよ 今まで 僕は 君を 見てなかった    どうやったらこんな形になるんだとか 花火師も今はコンピューターで打ち上げてるのかとか 君の昨日は違った 僕の昨日は違った 光 音 色 笑顔 君は僕と出会う前から そこにいて いて    僕が君の美しさ 君は美しさ  僕は美しい君を知った

囚われた人

弱さと強さに囚われた人 行き場をなくして身をまかせる人 嘘をついたのに気がつかない人 自分の顔だけよく見えない人 ああ ああ 何年も続くのか  ああ ああ 同じ言葉話してる    誰にも話せないことだけが 自分の姿を映している 言葉にできない訳じゃないけど  言葉にしたら死んでしまう 本当に死んでしまう訳じゃないけど  怖いこと 怖いこと 怖いこと 怖いこと 個 歪 孤島  小さな声で大きく叫ぶ 大きな気持ち小さな言葉 何にもしないことでまた同じ日が 繰り返すとしても 小さな力で大きく笑う 大きな身振り小さな嘘 誰にも話せないことだけが 自分の姿を映している   弱さと強さに囚われた人 誰にも言えない 言葉にできない 準備はすでにできてるのに 美しいメロディーに乗せて 軽やかに歌うことができたらな

指と夢

ロックンロールに 騙された 青年の指は 放たれた  ロックンロールに うなされた 少女の夢は 始まった 金属音に近い鋭い黄色が押し寄せてくるみたいな 言葉、言葉、言葉、言葉、言葉、言葉に運ばれたような 心地 ロックンロールに 潰されて 笑ってる 人がいる ロックンロールに 跨って 笑ってる 人がいる 綱渡りの曲芸師 6弦の上を歩く 張りつめた足元を かき乱す指と夢 俺の身体を取り囲む 青を欲してる 誰のものでもある鼓動を 欲してる 淀みなく流れ出す言葉に果たして 価値はあるのか 言葉、言葉、言葉、言葉、言葉、言葉に盗まれたような 心地   もういいかい もういいよ 誰も 気にしてないし 抱いた ものを そのまま 抱いて 今は ここで こうして 居るよ     ロックンロールに 騙された 男の指は 愛撫する ロックンロールに うなされた 彼女の夢は 花開く

嘘をついてまで

お前が俺を 知っているから 俺がお前を 知っているのだ お前が俺を 笑っているから 俺はお前を 好きになろうか そんな美しい 人間だろうか そんな優しい 男だろうか 嘘をついてまで ここで生きてる 嘘をついてまで ここで生きてる ああいつも待ちわびて 夏がそっと逃げてゆく 正しさに騙されて 美しいうた うたわずに

ストリングス

考えられないようなことばかりが 起こるような人生でもなかった ただひからびた空を輝く人たちのせいにして 隠れ蓑のような言葉たちに あれよあれよと首をしめられ まだ息のあるうちに誰かに何かを伝える 弱さから生まれた 強さの話 見つめることも 出来ないままで 行き先も決まらない 愛の話 プライドも拘りも ごちゃまぜにして 土と葉と光を ながす鴨川のように 裏と表を 分かたないように 高まりも落ち込みも 同じ話 そこらに散らばる ガラスの破片のように 透明ではりつめた 弦の響きに 魅せられたままの ふるえるだけの男の話

麦わら帽子

晴れたのだろう 期待して 晴れたのだろうかな 家を出る 限られた時間 終わりが来るのを知っている 殺された予感 それが正しいと言っている 晴れたのだろう 期待して 晴れたのだろうかな 家を出る 麦わら帽子 乗せて笑い出すのかな 見上げたら星、あれ?夜 ラララララ 限られた時間 終わりが来るのを知っている 殺された予感 それが正しいと言っている

欲求に始まり歯車で終わる

6月16日に開催した「畑とロック vol.1」を終え、そのことについて考えたり文章にしたりする過程でできた曲です。奥でまゆが料理をしている音が入っています。