NHKに愛をこめて。
もうしばらく、NHK以外の番組をみていない。
とある理由で私はNHKしか見なくなった。
そしてそれをきっかけに今までNHKに対して思っていた感情がだんだんと変わってきていることに気づいた。
私がNHK以外の番組を見なくなったのは6月ごろから。
見なくなったというよりかは、見れなくなったという表現の方が近い。
夏になるとホラー需要が高まり、
ホラー映画やほん怖などが放送される。
私はそういう類のものがこの世で一番苦手なのである。
私にとってはひどい虐待や虐殺映像を見ているのと同じくらいものすごくストレスで精神的にしんどくなるくらいダメなのである。
せっかく大好きなテレビをみていたのに不意打ちのCMで、びっくりして体が硬直してしまう。
CMが入るたびにビクビクしてしまうようになり、テレビの内容が入ってこない、夜も怖くて寝つけない日々が続いてしまう。
そんな大げさな、と思うかも知れないけど自分でも情けないくらいもうほんとうにダメなのである。
でも私はテレビが大好きだ。
一人暮らしをしているので、家にいるときは話し相手がいない。ひとりぼっちの空間がさみしいので人の声が聞きたくて、
基本的にいつも音楽をかけるかテレビをつけるかをしている。
だから私にとってテレビは日常に不可欠なのである。
しかたがない。
企業のCMが一切はいらない局はNHKしかない。
それ以来、ずっとNHKをみている。
不意打ちにくるCMはないし、身構える必要もない。安心して見られる。
だけど全然おもしろくない。
と、最初は思っていた。
というかNHKはニュース番組とか政治の話とかしない、つまらないテレビ局だという偏見を持っていた。
あと去年の夏に、いきなり家にNHKの人が押しかけてきて、受信料を払ってくださいと言われたことがある。
私はNHKを一切みなかったし、当時は払う義務があるのかどうかも分からなくて、納得のいかないことに対してお金を払うのがすごく嫌だった。
玄関で30分くらいゴネた結果、
払ってもらうまで帰りませんと半分脅しみたいなことを言われ、観念して、以来受信料を払っている。
そんなこともあり、NHKに対してあまりいい印象を持っていなかった。
さて、ここまで前置きがかなり長く、
しかも若干悪口を書いてしまったけどここから先はNHKの魅力を語りたいと思う。
ちなみに前置きが長かったけど、ここから先も長い。
LIFE!というコント番組がある。
結構前から続いてる番組で名司会者でお馴染みの内村さん、私の好きな星野源さん、ムロツヨシさんなど、他にもゲストでは俳優女優がバンバン出て、コントをしている。
これがびっくりするくらいおもしろい。
正直、他番組のどのコント番組よりも好きだ。
「人生に捧げるコント」というサブタイトルもなんかいい。
あと出演者の仲の良さそうな家族感ある雰囲気もすごくいい。
続いては、やっぱりNHKといえばニュース番組。
NHKを見始める前は、
NHK=常時ニュース番組というイメージがあった。
実際、他局に比べるとニュースを報道している割合は多いと思う。
だけど知りたい情報を知れることができる。
特に今の時代はコロナであったり、熱中症であったり、決して他人事ではない、国民全員が知っておくべき情報がたくさんある。
それをいつでも受け取れることができる。
ありがたい。
大事なことを然るべきタイミングで供給してくれる。
まだまだある。
実は最近まったく夜が眠れない。余裕で朝4時まで起きているのでその時もずっとNHKをつけている。
曜日にもよるが深夜のNHKは、癒しの時間である。
他局では永遠にショッピング関連の宣伝をしているが、
NHKではクラシックの穏やかな音楽が美しい景色の映像とともにずっと流れている日もあれば、
動物の映像が流れている日もある。
こんな時間でもいろんな事情で起きている人たちがいて、NHKを見ている人がいて、
私は夜眠れなくて苦しんでいるけど、
音楽聞いたり動物の映像を見ていると、
心がちょっとだけ穏やかになる。
明日ふつうに9時から仕事だし、寝なきゃ、でも寝れない。と焦る気持ちを、
寝れないもんはしかたない、音楽でも聞いてな、動物でも見ときなと言われてるみたい。
頑張って眠ろうとしなくていいやと思える。
最近すごく感動した番組がある。
よなよなラボという番組でMCは岡崎体育さんに、ヤバT。私が見ていた回のゲストにはカツセマサヒコさんに、ほぼ日の佐渡島さん。
え、全員知ってる。そして全員すごく好き。
公式サイトに書いてある番組概要はこちら。
想像以上にスマホだけで作っている、MC岡崎体育&ヤバイTシャツ屋さんのテレビ番組。真夜中にスマホでつながり、“じぶん的無敵ライフ”を考えます。日常的なテーマをきっかけに、多様なスタイルや生き方に出会う、スマホ画面のみの60分。
スマホ画面の60分とあるが、ほんとにその通りでテレビに映っている映像がスマホ画面なのである。
画面共有でスマホ画面を映している感じ。
スマホ画面だけで番組が進行するなんて、おそらくまだ他の局ではやっていないだろう。
だから感動したし、NHKは私の推し局になった。
聖おにいさんという松山ケンイチさん演じるイエスキリストと、染谷将太さん演じるブッダが主人公のゆるゆるとした神様の日常を描いたドラマがある。
アマゾンプライムで配信されていたのを見てすっかりハマったのだが、これもNHKで放送されているのである。
こんなにゆるゆるな、ふざけまくりの神様を放送してもいいんですかNHK...?
制作総指揮に山田孝之さん、監督脚本は福田さんというこれまた私の推し勢揃いである。
最近の私の楽しみは毎日NHKの番組表を確認することである。
あれまって、
NHKってこんなに魅力的だったっけ?
私ここまでで一体何文字書いた?
かなり長文になってしまったけど、つまるところ私の言いたいことはただ一つ。
NHKしか勝たん。
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