シニアの「ボランティア」が若者の雇用の邪魔していないか

シニアの「ボランティア」が若者の雇用の邪魔していないか。
観光ガイドについて一言。

熊本日日新聞を読んでいるとこんな記事を発見。
「熊本城などの観光案内をしているボランティアガイドが足りません」
「せっかく熊本に注目が集まっているのに、ボランティアガイドが足りていない。日本語のみならず、英語、韓国語、中国語それぞれ募集中」
ちょっと待ったぁー!!

つまりは無報酬の観光ガイドが足りていないということでしょ?それは無報酬でする仕事なの?

ボランティアで「生き甲斐」といってガイドをしているシニアの方、観光業が好きで、時間とお金をかけて語学を身につけた若者の雇用の機会を奪っていませんか?

外国語で案内する仕事くらい、有料にするべきではないの。ただでさえ語学を生かせる仕事が少ない熊本で、貴重な雇用の機会がボランティアによりカバーされてしまうのはいかがなものでしょうか。自治体がスタッフとして雇用するとか、フリーランスで活動したい人もいるでしょう。

東京オリンピックを控えて、こういう問題はいろんなところであると思う。
私は観光業が好きで、ガイドの資格を持っていて、語学も時間とお金を使って身につけたので、観光ガイド業が安く買いたたかれたり、「ボランティア」や「生き甲斐」の方々の為に雇用の機会が減るのはつらい。

以前、少しだけ働いていたWAK JAPANという外国人観光客に日本文化体験をしてもらう会社の代表もそういう話をしていて、すごく腑におちました。

無償で観光ガイド、というのはせめて日本語だけにしてほしい。いえ、日本語の観光ガイドであっても雇用の機会を奪っているのかもしれない。
いまボランティアで観光ガイドをしている方は、とりあえずはお金をちゃんともらって、ボランティアの気持ちなら、利益をどこかに寄付するとかいかがでしょう。

(2015年2月7日)

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