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書店員研修について

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『書店員(アルバイト)入社直後の研修内容を学ぶ会』 というイベントをやっています。その内容をすべて書いているわけではないですが、こんな感じというのが伝わればいいなと思います。
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記事一覧

書店員研修:出版社新入社員の書店研修

書店員研修:出版社新入社員の書店研修

大手出版社では、新入社員が大手書店に約1週間研修にいくというのが通例であるようです。
私が働いていたのは関西なので、そういう研修の受け入れをしたことはないのですが、出版社の方と話していて疑問に思ったことを書きます。

新入社員の書店研修というのは、
出版社に入社した新入社員が体験する研修の一環で、まず書店の仕事を体験してもらうという趣旨のようです。
ですが、この研修は本当に適切な時期といえるのでし

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書店員研修:カバーと袋の話

書店員研修:カバーと袋の話

前回、本にカバーをかけずに電車の中や公共の場で読むことが小さい宣伝になっていたと信じていた話をしました。

今回は書店のカバーと袋の話をします。

今ほとんどの書店では、「カバーおかけしますか?」「袋はご入用ですか?」と聞かれますね。
でも、私が働き始めた約20年前は、聞かずにカバーをかけることや袋に入れることが当たり前でした。
ちょっとずつ、資源の大切さや地球環境に対しても問題意識が本格的になり

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書店員研修:本にカバーはかける派ですか?

書店員研修:本にカバーはかける派ですか?

本を読む時にカバーをかけるのは、なぜでしょうか?

① 本が汚れるのがいやだ
② 何の本を読んでいるか、人に知られたくない
③ アクセサリとして

いろいろな理由がみなさんにあると思います。

書店員時代の私は、カバーはかけない派でした。
なぜかって、書店にいなくても、本の宣伝ができちゃうんです!
私が本を読みつつ、電車に乗っているだけで。
まあ、逆に私が宣伝されて、買っちゃうこともあったのですが

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書店員研修をやっている場所

書店員研修をやっている場所

今回はイベントをさせていただいている、ブックマンションに
ついて。

JR吉祥寺駅から徒歩5分のところにあるバツヨンビルの地下1階が
ブックマンションです。
80人くらいの棚主が棚を借りています。
ひとりひとりが自分が売りたい本・おすすめしたい本を約31センチ四方の箱に本を並べる、シェアする古本屋というスタイル。

さて、書店員というのは、本棚の中身を作る仕事です。
元書店員なら、さぞかし完成度の

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書店員研修のざっくりとした経緯と流れ

書店員研修のざっくりとした経緯と流れ

吉祥寺のブックマンションで、『書店員研修』をやることになったけれど、
書店員以外の人が興味を持てるようなことを話せるのだろうか?
という不安はぬぐえないままでした。

というのも、書店員友達に話してみると、
「え?なんか話すことある?」とか、「苦労話のオンパレードになりそう」とか…
みんな、『何を言っているの?この人』状態。
これ、誇張でなく本当にそうなんです。

まあそういう私もブックマンション

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書店員研修を始めよう!

書店員研修を始めよう!

吉祥寺のブックマンションで、
『書店員(アルバイト)入社直後の研修内容を学ぶ会』
というイベントをやっている、あかりbooksの岸田です。

約17年間書店員をやってきました。
その中で楽しかったのは、棚作りをすること。
フェア企画を考えて実施すること。
お客さまにどう本をお届けしていくかを考えること。
一緒に働く人たちとワイワイ本の話をすること。
お客さまと本の話をすること。

そして、
新しく

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