見出し画像

劇団は舞台だけじゃない

映像作品におけるワンシーン・ワンカットとは、一つのシーンを一つのカットのみで表現すること。

たとえば二人の男女が会話しながら歩くシーンなら、通常は男の顔のアップ、女の顔のアップ、二人の全身を捉えたカットなど、様々なカメラアングル・位置から複数のカットを撮影し、編集でつなぎ合わせて一つのシーンを作るが、ワンシーン・ワンカットではシーンの最初から最後まで一台のカメラを止めずに撮影する。

その結果、臨場感やライブ感が生まれ、スクリーンの前の観客はまるでその場をリアルタイムで目撃しているかのような感覚を味わえるというわけだ。

と調べると書いてあります。ワンシーンワンカットの何がいいかと言うと臨場感です。一番、生の舞台と同じ感覚で味わえる方法ではないでしょうか。

カットが多いと完成感はありますが、生感が無くなります。一応コロナで普通の舞台ができなくて配信でやるということだったので、生感を出したいと思ったのでワンシーンワンカットにしました。

あと、ワンシーンワンカットのいいところは編集なしです。楽ではないですが、撮って出しができるというところです。その変わり、ワンシーンワンカットできる脚本にしないといけません。そうなるとリアルタイムの話で、カメラが行ったり来たりする話。

そういうことを考えて「バイトオーディション」の話が決まりました。

最初は複数台のカメラを切り替えてという議題になりましたが、僕は一台のカメラでワンシーンワンカットでという決断をしました。

その本当の理由は三谷幸喜さんがやっていたからです。三谷さんがワンシーンワンカットのドラマをやっているのを見て、僕もいつかやりたいと思っていたのです。

それができるチャンスがきたのでワンシーンワンカットの決断しました。しかし、実は音声も難しくて人数分のマイクがあるわけないので、マイクをいろんなところに仕込んでいます。カメラマイクだけではありません。なのでここの場所はここのマイクに切り替えてと音声さんも大変だったと思います。

そんな思入れ深い、ワンシーンワンカットの「バイトオーディション」が12月18日22時~軍団うれるーぞのYouTubeで公開します。アーカイブは残しませんのでリアルタイムで見て下さい。

いろんな劇団でも舞台公演だけじゃなく、こういうもの一つの方法としてアリだと思います。

劇場ではなく、どこか場所を貸し切ってワンシーンワンカット配信は、舞台というものの代わりになるのかなと思いました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?