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大学生がコロナワクチンを受けてみた

今日、ワクチンを受けた。
モデルナ製のコロナウイルスワクチンだ。
会場には均一な間隔で並んだ椅子と、誘導してくれる人と、接種を待っている人たち。
目に焼き付けておこう。
何故かそんなことを思った。
この独特な空気感を目に焼き付けておこう。

「はい、次の方どうぞ。」
受付を済ましてから接種までの時間は10分ほどだった。バーティションの裏に行き、左の二の腕あたりが見えるようにTシャツを捲った。
少しだけチクっとしたけれど、全然痛くはなかった。
それから15分ほど副作用が出ないか椅子に座って待機する。

「痛くなる前にこれ飲んでもいいですか。」
「基本的にダメです。」
15分間の待機後に鎮痛剤をもらえたので訊いてみるとそう言われた。
左腕に少し違和感のような、打ったような感覚があっただけなので特に症状は現れていない。
ただ、副作用は翌日に出ることが多いらしいので、とりあえず痛み止めを飲んでみたかったが“痛み止めの決め打ち”は基本的にダメらしい。

現在、家に帰り何時間も経った。
晩飯を食べて、風呂に入って(なんとなく浴槽には浸からないでおいた)、急にゲームがしたくなったのでPS4を少しして、今は深夜0時過ぎ電気を消して横になっている。
痛くはないが、腕立て伏せでもしたものなら痛くなるだろうなという感じだ(なぜ腕立て伏せ)。
とにかく左腕に刺激を与えるとダメだろうなという感覚はする。

あと変化といえば身体が5Gになったことと、金属がくっつくようになったことくらいだ。
僕に近づくとスマホがサクサク動くし、磁石を近づけたらくっつく。
なんてバカな話はあるわけもない。
アベンジャーズやヒーローアカデミアにいそうな能力はワクチンを打ってもつかない。
でもここだけの秘密を教える。
他の人より30秒先の未来を見れるようになった。
「そんなわけないって、絶対ないって」という言葉が降りてきた。
もちろん嘘である。
誰が信じるのかなと思うような情報があちこちで流れている。

“混沌”という言葉が似合うような1年半だった。

ワクチン接種会場で見える全てを目に焼き付けたくなった。
待機中に「すごい世の中になったな」と改めて感じた。
誰も予期していなかったものが世界中に広がって、今日も誰かを苦しめ続けていて、それを終わらせるためにみんなで注射を打ちに来ている。
すごいことだ。
もう僕らは“ウイルス”とか“感染者”という言葉を聞き慣れすぎてしまったけれど、やっぱり今の世界は異常であることに気づく。

それでも時間は過ぎていって、残りの学生期間は減っていく。
いつかはマスクを外せるかな。
卒業旅行で海外とか行けるかな。
入社式はみんなで会社に集まれるかな。
僅かな希望だけ持つ。

ホントに何があるか分からないんだな。
人並みの言葉だけれど、そんなことを色んな人が思ったであろう1年半だった。

その言葉をポジティブな意味で言えるような思い出を増やしていきたいな。
単純にそう思う。

もし過去に行って、「ウイルスが世界中に蔓延して、たくさんの人が苦しむんだよ」と教えてあげたら言われるんだろうな。
過去の僕も言うのだろうな。
「そんなわけないって、絶対ないって。」


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