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頭の中はうるさい

大学で参加必須のイベントが終わり、図書館に来た。星野源さんのエッセイが3ヶ月に1回『ダヴィンチ』という雑誌で連載されているので読むためだ。
それともう一つ、作詞を進めるためだ。

3ヶ月に1回の慣れた手つきで雑誌を取って、適当に座る。星野源さんの曲を再生して、星野源さんのエッセイを読む。もうお決まりの行動だ。
僕が“エッセイ”を書き始めたのは、星野源さんとオードリー若林さんの影響なので、このお二人の文章は大好きだ。
内容はここでは言えないが、今回も良いエッセイだった。
エッセイを読み終わり、ふと顔を上げる。
僕みたいな人間はすぐに考え事を始めてしまう。

さっきの言葉、あれで良かったのかな。

先程まで参加していたイベントでは初対面同士のグループで『悩みごと相談会』があった。
そこである子が「自分反省会をすぐにしちゃうので、やめたいんです」と言った。
僕はこういう話が好きなので少し前のめりになる。
正直、強制参加のこのイベントに対して何にも思ってなかったが、あらら、すぐに面白そうなことを聞けた。
だって僕も自分反省会を開きまくりのタイプだから。

「分かります!自分反省会をしたり、頭の中が自分との会話で埋まることありますよね!
僕はそれを“頭がうるさい”と表現してるんです。
頭がホントにうるさいんですよ。もう大変ですよね。」
その人は少し安心しているように見えた。
でも直したいらしいので言った。
「僕はもう諦めてるんです。
頭の中がうるさくて仕方ないって。
だって、うるさいんです。」
笑っていた。

あの時の回答はあれで良かったのかな。
図書館で自己反省会を始めてしまった。
あの人は「自分だけなのかなと思ってました」と言っていた。
「全然そんなことない」と言う時間はなかった。
ただ、世の中にはあの人と同じように孤独感を感じている人は多いかも。
だから教えてあげたら良かったかも。

僕の周りには頭のうるさい人が多いよ。

僕の周りには頭がうるさい人がちらほらいる。そして頭がうるさい人は、優しい人が多い。
“自分と同じような人が存在する”という事実は、なぜだかそれだけで安心したりするから、教えてあげたら良かったかも。
頭がうるさいから見えてくるものがある。そのことを知っている。
だから、そのままでいよう。
結局、そんなことを今書いている僕は作詞作業なんて全く進んでいない。
そして、どうやら今日は大学の図書館が早く閉まるらしい。3ヶ月に1回の慣れた手つきで、雑誌を本棚に戻した。

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