かわいあかね

芸大生。クラシック音楽、現代音楽など。作曲と数学に関するアイデア。 youtube h…

かわいあかね

芸大生。クラシック音楽、現代音楽など。作曲と数学に関するアイデア。 youtube https://youtube.com/channel/UCkswo76alK-0JnPrp9Q-J0A twitter https://twitter.com/akanelaboratory

最近の記事

作曲ノート:鐘の音のスペクトルを解析して楽譜にする

皆さんは黛敏郎の涅槃交響曲をご存知でしょうか。 冒頭楽章の独特の響きは、梵鐘を打つ音をスペクトル解析した上でその音をオーケストラにて再現するという手法が取られています。黛はこれを「カンパノロジー・エフェクト」と呼びました。 当時は最先端であったと思われるこの技術、現代のPCの処理能力とツールをもってすれば各自のノートPC上で簡単に再現できるのではないか思いあたり、自分で作成してみました。 このソフトに音声データを入力すると、倍音を解析してくれて最終的にmidi楽譜データ

    • ピタゴラスに学ぶ作曲:純正律の美しい和音を奏でよう♪

      こんにちは、あかねです♪ 今回は、音楽家の皆さんのために、綺麗なハーモニーの作り方を論理的に徹底解説します! 譜例もたくさん用意したので、ピアノなどをお持ちの方は、奏でるだけでも宝石箱を覗いたような気分を楽しめると思います(^^; ピタゴラスという数学者は、音楽史の上でも重要な人物であることをご存知ですか? 彼はなんと今から2500年も前に、弦と重りを用いた実験をして、"単純な振動比の音はよく調和する"という美の法則を見出したのです。 彼のアイデアから蜂蜜の抽出を試みて、

      • 秋の舞い降りる落ち葉の旋律…和音でモアレを作ってみよう

        あかねです。 作曲家のために、ピアノの書法に関するアイデアを紹介してます。 今回は「コラール、そして一瞬の閃光」という小作品を用意しました。分析を通じて理論を体得していきましょう♪ 和音のモアレ現象鍵盤上のある組織を半音ずつ一方向に移高することを繰り返すと、12回で元の音名に戻ってきます。 一方、白鍵上の組織の平行和音は、7回で元の音名に戻ってきます。 また、7の和音の種々の展開形を順にとると、4回で元の音名に戻ってきます。… 上記のような、n回の操作で1オクターブ

        • 作曲って奥深い…万華鏡のような音階の話

          こんにちはー、あかねです。 今回は、まず下方倍音列ってなんぞやというのを紹介をして、そこから実際に万華鏡のような音階を作ってみようと思います。 作曲の過程で書き散らしたアイデアが膨大な量になってきたんで、きちんとnoteにまとめて発表しようって企画です。 主に作曲に興味があるひと向けだと思って下さい。 さて。ここに基準となる高さの音があったとします。 この音の振動数を1とするとき、繊細な聴覚は、この音の中に振動数が2、3、4、5…n…となる音を聞き取ります。 これ

        作曲ノート:鐘の音のスペクトルを解析して楽譜にする

          黄金比で拡大するフラクタルのリズム構造

          ここに基準となる音価Φ1,Φ2を設定します。 Φ2にΦ1の逆行型Φ'1を後続させます。 このリズムをΦ3とします。 Φ3にΦ2の逆行型Φ'2を後続させます。 このリズムをΦ4とします。 Φ4にΦ3の逆行型Φ'3を後続させます。 このリズムをΦ5とします。… 同様にして、 Φ(n-1)にΦ'(n-2)を後続させる操作を繰り返すと、 帰納的にリズムΦnを得ることができます。 Φn=Φ(n-1)+Φ'(n-2) =Φ(n-2)+Φ'(n-3)+Φ'(n-2)

          黄金比で拡大するフラクタルのリズム構造

          かわいあかねについて

          はじめましてー。かわいあかねといいます。 大学で音楽を専門的に勉強しています。 音大って閉鎖的な環境なので、得た知識や考えたことをみんなとシェアしたいなと思ってnoteをはじめました。 はじめの内は、読んだ本とか数学について考えたこととか、いろんなジャンルの記事をまぜこぜで投稿するつもりです。 反応が良かったものがあれば、同じ系列の記事を拡大再生産して、かさが増したら別々にまとめたりしようと思います。 長く続けることになったら、絵や動画を入れたり、外国語の情報も入れたり

          かわいあかねについて