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【20時過ぎのひょっこりレシピ】-遅番の日の夜は-<酸味のおいしいトマトスープ>

料理は好きだけどなかなか時間が取れない。
自分一人だったら市販のお惣菜でもスナック菓子でも、なんでもいいやと思い、家にあるものをとりあえず口に入れる。

ことさら、6月から転職により生活リズムが変わってシフト制の働き方になり、帰宅も19時半~20時半が常になってしまった。
前の仕事の定時は17時半ごろだった、のにも関わらずご飯を作る気力がなかったのだから、今はなおさらやる気は起きない。

新しい生活が始まってからというもの、自身の食生活やライフサイクルを模索し続けている。
仕事以外の時間は何にも手が付けられず、自暴自棄になったりもする。

そんなこんな頭でっかちになりながらも少しづつ『できることから』を意識した食事ができるようになってきた。

いわゆるずぼら飯を目指して、それでもすこし料理っぽいことをしたいわがままな私のためのレシピ。

***

<材料>
*トマト缶・・・半分くらい
*ナス・・・1本
*ひき肉・・・50~100g
*エリンギ・・・1本
*オリーブオイル
*コンソメキューブ・・・1個
*水

<作り方>

オリーブオイルでひき肉を炒める。
ひき肉の油分が気になるので、火が通ったら余分な油をキッチンペーパーで吸い取る。


ナス、エリンギはサイコロ状にざくざく切って①の鍋に加え、軽く炒める。


トマト缶の中身とそれと同量程度の水を入れ、蓋をしてぐつぐつしてくるまで煮る。


湯気が立ってきたらコンソメを一個投入。
コンソメと言いつつ、私がスープを作るときに使っているのは「マギーブイヨン」。より肉のうまみ感が感じられる気がして好んで使っている。

コンソメキューブを投入するとき気を付けているのは、スープにいれる前にキューブを少し溶かしてあげること。
ご飯はささっと作りたいことが多く、煮る時間もすくなくしてしまうのでキューブが解け切らず食べてるときに塊が出てくることもしばしば。
これもずぼらさ故だと思う。
そのため、キューブを小さい器に水とともに入れ、電子レンジで20秒ほどあたためる。
そうするとキューブが水を含んで崩れやすくなってくれる。電子レンジであたためたお皿の上でキューブをすこし崩して、そうしてからスープにジャポンと投入すればサッと溶けてくれる。

~出来上がり~

画像1スープを作ると大体いつも3人前くらいの量になる。
その日の夜から次の日にかけて食べます。ときには手を付けられない日は冷凍保存することも。

このスープはパンと一緒がいいだろうなと思って、パン屋さんでバタールを買って食べた。


ひき肉をスープに使うことでコクが出て大人な味、オリーブオイルもその一助で、後味すっきりまとまる。
トマト缶の酸味と大人味のひき肉×オリーブオイルが相まって見かけによらずさっぱりしているので夏に作ってもいい気がした。

***

頭でっかちになりながらもなんとか生活が軌道に乗ってきた。
かと思えば理想と現実とのちがいでよく頭を悩ませる。

なにかと後悔ばかりしてしまう日々なのに、それでも楽しくいたいと思うからこうやって日々模索し続けるんだろう。
このレシピだってその一つ。
時間を取れない中で料理した気になりたい、美味しいものが作れる自分になりたい、そんな理想を追いかけて出来上がったもの。

後ろ向きになることは山ほどあるけれど、そんな気持ちでありながらもより良い方を求めてしまうのもまた本能なのかもしれない。


少しだけでも、俯いて沈んでしまう日々がなくなりますように……

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