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小さい頃の夢は宇宙飛行士と小説家

誰もが、小さい頃のワクワク感を思い出すとき
日常がちょっぴり輝き始める。
それはきっと、生まれ持った感性が成せる理なのかもしれない。

6歳(年長さん)の誕生日会で、将来の夢を発表することがあった。
私はそこで「宇宙飛行士になりたい」と言った。
当時、メジャーじゃなかったその単語を、園長先生が他の園児に説明していたそうだ。

幼稚園時代は、変わった子だったと聞いている。
年中さんで入園した直後に「行きたくない」と登園拒否。
それはそれは、めちゃくちゃ頑固に行かないと言ったらしい。
親や先生に向かって「なんで、あーちゃんが行きたくないって言っているのに、幼稚園に行かなくちゃいけないの?」とディスカッションを求める4歳児。(※覚えてません)

そんな反抗期の前も後も、私は「絵本」を作っていたらしい。
物語りを創作して、絵本にする。
お話を作るのが楽しかったことは、今でも覚えている。
ワクワクするような、キレイな、楽しい世界を思い浮かべる。
それを物語にしていく。景色を言葉に。主人公の気持ちを言葉に。
タケコプターをつけたのび太のように、トトロにのったメイとサツキのように、空を飛びたい。

そんなある日、「宇宙飛行士」という人をTVで見る。
無重力空間で飛んでいる。そして、美しい地球という星を見ている。
これがしたい。しっかりとは覚えていないが、きっと私はそう思ったのだと思う。

小学生になっても、物語を作り続けていた私は
1冊のノートを貰い、そこに良く短い小説を書いていた。
成長するにつれて、自分の絵では自分の世界を描くことができないと感じた。だって、絵は全然うまく描けないけれど、言葉だったら書くことができる!
魔法使い、人魚、変身、勇者・・・。
想像するのが楽しくて仕方なかった。そして、それを言葉にする作業が楽しかった。
大阪下町の公立で過ごした私には、中学受験なんで全く関係なかったので中2まで物語りを作る趣味は継続した。

一方で、宇宙のことを調べだすとこちらも楽しかった。
確か4年生の誕生日に宇宙図鑑のようなものを貰い、その図鑑を毎日
端から端まで眺めていて、当時は太陽の大きさや、木星には4つの大きな衛星があり、そのほかにも無数の衛星があること、天王星の地軸が傾いていることなど、マニアックなことをどんどん覚えていった。
光のスピードはとてつもなく速いのに、今地球で見えている星の光は
もう死んでしまった星の光かもしれないなんて話が素敵すぎて見悶えた。
想像の世界の秩序が楽しすぎた。

なので、そのころの夢は2つ。
宇宙飛行士と小説家。
将来の夢の欄には、常にどちらかを書いていたように思う。

それはきっと成績にも反映されていて、得意な教科は理科と国語。
特に作文は得意で、長期休みで文章を書けば必ず入賞していた。
好きってすごいんだなと思い返して思う。

大人になるうちに、いつの間にか現実を見るようになり、
進路選びや仕事選びではそれらの夢を追うことはなかった。
大学は農学部へ行ったし、新卒では食品会社へ入社したし。
けれど、今もそのワクワク感は私の中に残っていて
自分の中の原動力となっている。

知らない世界を見ることが好き。
美しい世界を言語化していくことが好き。
だからこそ、マーケティングリサーチのお仕事は私にとって
知らない世界を見られるという価値があり、
その分かったぼんやりしたことを言葉に具現化していく作業が
たまらなく、エモい。

小さい頃の夢、そして楽しかったこと。
覚えていますか?
日常で感じるときはありますか?

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