おすそわけ日記 233「私のために書いている」
昨夜、自分のnoteを読み返していて、面白いと思った。
その瞬間、心にパーンと花火が上がって、揺るぎない自分を感じた。
「私は私のために書いている」
そのことが、ひたすらに嬉しい。
昔、仕事で上司に褒められても、嬉しく思えなかった時がある。
上司が私の仕事の成果を、本当に理解してくれていると思えなかったから。
一方で、私がデザインした店のショッパーを、お客様が気に入ってずっと持っていると店のスタッフから聞いた時。
ものすごく嬉しかった。
これ、絶対可愛いからと、上司の反対を押し切って作り、お客様に届いた歓び。
私が評価して欲しい相手は、上司ではなく、店のお客様だと確信を持った。
三十代になって、オリジナルキャラクターのハラゴメカエルの作品をギャラリーで展示し始めた頃。
作れば、売れた。
当たり前のように、その循環が起きていたけれど、周りには売れない作家さんも居て。
技術力や作品の完成度が、私より優れていて、とても素晴らしいのに。
私は自分のことしか考えなかったから、そう云うこともあるんだなと、ぼんやり他人事だった。
そして、現在。
誰かが、何かを、いつもSNSに投稿している、このご時世。
日記のメルマガを配信していた頃は、一年に一度、誰かが感想を寄せてくれれば、有難かった。
なのに、いつの間にか、いいねの数を気にしている自分が居る。
「誰か一人が読んでくれれば」と願いながら書いていたメルマガ。
今は、このnoteを、誰に読んで欲しいんだろう。
うっすらとした問いが、ずっと頭にあって。
誰のために、何のために、私は書いているんだろう。
それが氷解したのが昨日。
本棚に挿したお気に入りの一冊を手にして、開いた頁にくすりと笑うように。
私は、自分が読み返して面白いと思える物を書きたい。
笑ったり、泣いたり、そんな自分の日常が愛おしくて。
言葉にするのが楽しくて。
私は私のために書いている。
私は私を歓ばせるために書いている。
とても、贅沢で幸せなこと。
そう理解した上で。
この日常が、誰かの笑顔に繋がればと、心から願ってやまない。
【今日の一枚】手で書くことがものすごく好きなんです。字が乱暴だと恩師によく怒られたのですが、物ともせずに。宛名書きのバイトがあったら、嬉しくて飛び上がる位に、手を動かして書いていたい。
【#つづく日々に】のタグをつけて、日常で心ときめいたことを投稿中。日常のよろこびをみんなでシェアしあって、笑顔が増えたら嬉しいです。
毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。