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【イベントレポ】どっちが内気?陽気?「キャラクターデザイン講座」で学ぶ『伝えたい印象』とは

今回、いずっち先生にお誘いいただき、参加させていただきました。
結論から申しますと、マジで最高です。ほぼ、9割9分クローズだったので詳細はほぼ書けませんが、満足度がめちゃくちゃ高かったイベント内容をお伝えできれば……。

1)講師がすげぇ

元サンライズ所属から、仮面ライダーの衣装デザインの経歴をもついずっち先生と、「えっ?!」と声にでちゃうぐらい超有名ブランドのディスプレイ塗装を勤めた経験をもつユリ先生のスーパーコンビ。

さらにこの2人のすごいところは、体系的な深い知識に加え、一般的に抽象的に表現されやすいデザインやカラーの説明をわかりやすく言語化されているところ。私はイラストレーターではありませんが、とても参考になるお話のオンパレードでした。感動。

ちなみにいずっち先生はイラストの基礎知識だけではなく、ビジネスシーンで活用されるプロファイリング分析「ウェルスダイナミクス」の認定講師資格を、ユリ先生は色彩心理学を学んでおられ、パーソナルカラー、カラーセラピーの資格所有を持っておられます。

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イヅノ タエコ/いずっち

仮面ライダードライブ以降の衣裳デザインを担当。
現在放映中の騎士竜戦隊リュウソウジャーや仮面ライダーゼロワンのイズ・シェスタ衣裳デザイン担当中。他、イラスト・ロゴ・アニメ作品のデザインなどを手掛けている。

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ホシノ ユリ

某有名ブランドのディスプレイ塗装、企画展などのテーマカラーセレクト、企業から個人までイメージカラーアドバイスを行なっている。
パーソナルカラー、カラーセラピーの資格所有。イメージに合わせて幅広い提案を得意とする。

2)イベント内容が濃い

とにかくまず、講義内容を見てください。

【目的】
〇キャラクターデザインの1つの「考え方」を持ち帰ってもらう
【内容】
①線やシルエットがどんな印象を与えるのかを知ろう!(1時間)
②キャラに合う色を知ろう!(1時間)
③お題に沿ってキャラを描いてみよう!(2時間)
④質問&作品相談タイム(30分)

全5時間(休憩含む)。
なっっっが。

……しかし!
とにかく、全部おもしろい。
「もうこんな時間経ったの?」っていうぐらい濃密。

今回、講義のトピックをブワーーッと箇条書きでご紹介しますと。

・そもそもキャラクターデザインってなに?
・ストーリーとキャラクターデザインの関係
・キャラクターデザインの要素
・伝えるためにおさえておくポイント
・伝えたい→分かりやすさを強調
・等身/線と形の印象/向き/尖りと丸み
・キャラクターデザインは相対的
・位置関係の与える印象
・大きい・小さいの与える印象
・色の法則とは
・イメージにあった色を選ぶ4つの手順
・色の法則を作品に取り入れる目的
・色の基本①無彩色・有彩色
・色の基本②明度
・色の基本③彩度
・みんな大好き色彩心理学
・色の普遍的イメージ
・色調のイメージを知ろう!
・コントラスト
・オリジナルカラー配色を極めるには?
・ウェルスダイナミクスでキャラを考える。
・キャラクターデザインのプロセス
・マインドマップ
・ストーリーと設定を元に情報収集


……

すごくないですか?

まさに、キャラクターを考えるための高級フランス料理のフルコースやで。

しかもそれぞれのテーマで体系的に学んだあと、いずっち先生が作成したキャラクターを元にユリ先生が配色した解説付き。参加者の方の関心のため息とうなずき回数がマックスに。失敗バージョンと成功バージョンの比較に納得&納得。

解説のクオリティがとにかくヤバイんですよ。イラストレーターじゃない私も、今後なにか企画書を考えるとっきにめちゃくちゃ参考になりました。めっちゃ活用させていただきます。

「善人キャラ、悪人キャラ、陽気キャラ、内気キャラ、etc..をどうやって描き分けたらいいか知ってますか?そして、キャラクターにピッタリ合った色の法則、知ってますか?」という疑問を100点満点で解決してくれます。

そして……。なんと今回、完全非公開のスライド資料を9枚もご提供いただけました……!特別にチラ見せします! ※無断転載・無断使用・不許複製禁止

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ちなみに、ほんとにほんとにごく一部。この十倍ぐらいスライドはあったんじゃないかしら……。

3)そして、実践へ。

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ここからがこのイベントの醍醐味。実践編です。
これまで学んだ方法で、実際にキャラクター参加者の全員が作ります。

今回のイベントのお題はこちら。

お題
・時代▷現代
・舞台▷学園モノ
・人物▷2人組のキャラクター
・性格▷正反対のデコボココンビ


グループでシェアしながら、講師陣の的確アドバイス。ここでは、お見せすることはできませんが、「トーンマップ」「キャラクター性質整理シート」(これもホントにすごい)や「マインドマップ」などを用いながら、キャラ作成を参加者みなさん進められていましたが、とにかく、めちゃくちゃ真剣。だけど、めっちゃ楽しそう。それぞれの想いが体系化されていくことに皆さん感動されつつ、キャラクターを描いていく様子は、本当に活き活きされていたように思えました。

4)最大の魅力は講師2人のキャラクター

学生時代、退屈な先生の授業ってつまんなかったですよね。このイベントの最大の魅力は絶妙にユニークで愛にあふれた2人の講義内容だと思いました(ココポイント!)。私はいろんなイベントにこれまで参加してきましたが、気配りと気遣いが満足度の要素にもつながると思っています。

いずっち先生、ユリ先生とも実践編では、参加者の方へひとりひとり気に掛け声がけをされたり、ときには実際に自ら描きアドバイスされておられました。さらにさらに、それぞれ持っている講師の個性も魅力です(笑)いずっち先生はしっかり丁寧な説明をいれながらもキャラの例え話がユニーク。対照的に、ゆり先生は軽快なトークでわかりやすく講義を進め、持ち前の明るく屈託のない性格で会場を盛り上げていく。この二人の掛け合いが最高で難しい講義内容であっても、とても理解しやすかったです。

みっちり5時間、ほんとにあっという間でした。

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5)参加者のイメージと生の声

イベント最後に全員で描いたものをシェア。それぞれの描き手のキャラの設定を楽しそうに説明され、めちゃくちゃ盛り上がっていました。みなさん、すごかったので一部ご紹介させていただきます!

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ここでイベントページから抜粋したものですが、参加者のイメージと感想をご紹介。

対象者
・キャラクターのイラストが描ける方
・週に2回以上の頻度でキャラクターを描く初心者の方
・もう一度基礎をおさらいしたい中級者の方
・自分だけじゃなく、「キャラクターを見た人にどう伝わるか」を考えていきたい方
・創作で悩んでいる方
こんな方にオススメ
・キャラクターの描き分けで困ってる
・髪型、服装、配色がいつも同じになってしまう
・自分でキャラクターを考える時にどうすればいいか分からず手が止まる
・自分がキャラクターに込めた意図が他人に伝わらない
受講者の声(1回目)
・キャラクターデザインについて、これまでにも専門やスクールで授業として受けたことはありますが、今までになかった新しい視点で(ストーリーからキャラクターや舞台が派生している)考え方を教わることができて目から鱗でした。
・創作キャラクターを生み出すハードルが下がりました。
いずっちさん、YURIさんのお二人が和やかな雰囲気を作ってくださったおかげで、全く緊張せずに楽しめました!
・他の受講者の方々も良い人ばかりで、互いにデザインの良い部分を褒め合えたのも楽しかった要因の一つです。 今後創作活動するにあたって必ず役に立つ重要な視点を教えていただいたように思います。 参加してよかったです!
・素晴らしいの一言です。 学生時代にもっと聞き込んでおくべきだったと後悔していた部分を、わずか数時間で回収していただけた気持ちです。
今は次に自分が制作するイラストに対してワクワクしています! ありがとうございました。
・論理的で心理学に基づいた考え方もあったりと、とても勉強になりました。
・カラーに関して苦手意識がありましたが、今回の講座で興味が湧いてきました。
・全創作者の必須科目なのでは…というくらいすごい講座だった…
・キャラの要素が全て意味づけされるのが見ていて気持ちいい。
・次は表情についていろいろ聞きたい…!
・伝えたいことを「まず見てわかるような内容」と「ストーリーで表す」部分に分けるという考えは目から鱗でした!

6)最後に

いずっち先生とは個人的にとても仲良くさせていただいているんですが、今回リアルイベントに参加させていただいたのは実は初めて。講師側としても個人的に勉強になりました。

……実は、大阪で同じようなイベントをできないか相談中なんです。まだ、これから企画を進めていくんですが、もし実現したら絶対間違いないイベントになりますのでお楽しみに!

イベントの様子はこちらです。

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イヅノ タエコ/いずっち 先生のTwitter

ホシノ ユリ 先生のTwitter

あかまつ もんざえもん(赤松 翔)のTwitter



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