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遠いゴールまで走る続けるための「魔法の呪文」


初めて出会った人から、よくこんな質問を受けます

「コーチって何をするんですか?」

じっくりとお話しする時間がない場合は、

あなたが今、いるところから、望むところに行くお手伝いです。

いわば、目標達成や課題解決のお手伝いであり、そのためのスキルやノウハウがコーチングにはあります、とざっくり答えます。

では、なぜコーチングの手法で、相手が今いるところから望むところに行くことができるのでしょうか。

一言で言うと、こうです。

「見える化」できるから。


ただ見えていないから 動けないだけ

  • 現状を 見える化する

  • 望むゴールを 見える化する

  • 出てくる課題を 見える化する

見える化できる範囲が広がれば広がるほど、何をすればいいかが、おのずと見えてきます。
そうなると、人は自然と動き出し 望むところに進んでいきます。

「私 行動力がないんです」
「どうしたら行動力がつきますか?」

時々、聞かれることがありますが、そんな方には、はっきりと言います。

「行動力がない人なんていません。ただ見えていないから、動けないだけなんです」と。


真っ暗闇の夜に、街灯もない道を走れるか?

もし、あなたが月も出ていない真っ暗闇の夜に、街灯のない道を全速力で走れと言われたらどうでしょうか?

おそらく、走るのは難しいでしょう。

一歩一歩、足元を確かめながら、そろそろと歩くか
もしくは 
怖くて、その場に立ちすくみ、動けなくなるか

しかし、太陽が出ている真っ昼間に、見通しの良い道を全速力で走れと言われたならば、猛ダッシュするのは簡単です。

実は、心理的な場合でも同じです。

どうなるか分からない、先も見えない。
そう思うと、やらないといけないと分かっていても、体がすくんでなかなか動けない。

あなたもそんな経験はありませんか?
そう、見えていないから、人は動けないだけです。

逆に言えば

  1. 現状

  2. ゴール

  3. 途中の課題

この3つが見える化できると、心理的に安心し、体も自然と動き出します。
その結果、今いるところから、望むところにより早く行くことができるのです。


そう簡単に「見える化」できるものばかりではない

じゃあ、どんなことでも簡単に見える化できるのか?
悲しいかな、そうは問屋がおろしません。

例えば、複数の関係者が複雑に絡み合っている一筋縄ではいかない問題。
初めて取り組む、未知の長期プロジェクト。

こういった見える化の難易度が高いものは、ゴール到達までに時間がかかります。

だから、一気に見える化しようと焦っても、仕方がありません。

ですが、なかなか見える化できないと、果たしてこれでいいんだろうかと、不安も募り、疑いも湧いてきます。

完成には まだ程遠い
ゴールは先すぎて 全く見えない

そんな、心が折れそうな状況でも、どうすれば諦めずに進み続けることができるのか?

その疑問への答えは、思いがけないところにあったのです。


もう無理・・心が折れそうなときにかける呪文

陸上部に所属していた高校時代。
専門は、中・長距離。主に1500メートルを走っていました。

当時、トレーニングの一つにロード走というのがありました。

校門から外に出て、一般道を走る。
一旦、外に出ると、少なくとも1時間以上は走りっぱなし。これが、かなりきつい

特に、折り返し地点から、学校に戻るまでの道のりはもう走れない、もう無理、もう無理と、何度も心が折れそうになる。歩きたくなる。

そんな折れそうな心を支えてくれたのが、先輩の言葉でした。

「あと何キロとか、先を考えるんじゃなくて、
一番近い電柱まで、とにかく走ると決めるんだ。
これを繰り返していけば、最後は必ずたどり着けるから」

それからは、しんどくなるたびに、
「次の電柱まで。次の電柱まで。次の電柱まで」
と、呪文のように唱えながら走りました。

もう無理と諦めそうになったとき、この呪文のおかげでヘトヘトになりながらも、何とか走り切ることができた体験は数知れません。


とにかく、次の電柱まで

その体験は、無意識のうちに、仕事でも活きていました。
コーチングのセミナーを始めた頃のことです。

  • コンテンツの企画

  • 資料作成

  • 告知

  • 集客

  • 事務連絡

  • 当日の運営

  • 終了後のフォローアップ などなど・・・

今なら、何をすればいいか、どれくらい時間がかかるのか分かりますが、最初の頃はすべて手探りで、右も左も分かりませんでした。

コンテンツを早く作らなくては……
告知も早くしないと……

気は焦るが、完成までの道のりが遠すぎて、考えるだけで頭が痛くなる。

この時、役に立ったのが、あの「次の電柱まで」という呪文でした。

  • 何をすればいいかを一つ一つ洗い出し、書き出す

  • まずはコレをする、というのを一つ決めて取り組む

  • 一つ取り組んだら、次はこれをするというのを決めて取り組む

このプロセスを一つ一つ 繰り返していき、最後にはセミナーが完成。
当日も滞りなく済み、無事終了。
ゴール!!!!

達成感と心地よい疲労感は、長いロード走を終えて、学校に戻ってきたあの瞬間と同じでした。


もしあなたが、なかなか見える化できない複雑で時間のかかる問題を抱えて、心が折れそうになっていたら、この呪文を心の中で3回繰り返し唱えてください。

きっとあなたに、もう一歩、踏み出す力を与えてくれるでしょう。

「次の電柱まで。次の電柱まで。次の電柱まで」

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