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情報は得られても納得には至らず|名物茶道具拝見

先日、美術館で茶道具を見てきました。
茶道を嗜んでいるのであろう着物姿の女性が多くいらっしゃいましたよ。お着物姿の男性もちらほら。
鋭い目でなめるようにご覧になっている方は、職人さんかしら~と、お道具だけではなく、見に来ている方の背景を想像していました。
絵画の展示で見かける美術系の学生さんはいなくて、年齢層高めでしたね。

さて、展示の感想。

…正直、見てもよくわからない。
「これが名物を言われるお道具なのね」という情報は得られても、「なるほど、さすが名物!」という納得感は持てない。
触ったり、実際に使ってみれば多少はわかるのかもしれません。
せめて、一部でも良いのでレプリカを置いてもらって、手に取れたらよかったな~と。(関係者様、ぜひ!)

いろんなお道具に触れた経験のある方は、視覚情報や説明書きからある程度、手に取った重さ、触り心地、使い心地が想像できるのかもしれません。

そうでない人にもわかるような展示があるとありがたかったな。

さらに、せっかくの展示品の説明書きも分からなかったり…
日常に使われない言葉のオンパレード…

例えば、茶杓の説明

直腰、露は丸形、撓めは丸撓めの茶杓

なんとなく、わかる箇所もあるのですが、「露」ってどこ?という感じで、どこの部分を指しているのかわからず、せっかくの説明書きが活かせない…。門前払いな感じ。勉強しなきゃ。
名物といわれるようなお道具に触れて経験を積むことは難しいですが、道具の名称なら勉強できますからね。経験不足を知識で補えるかしら?

というわけで、本日は、茶杓の部分名称のお勉強にお付き合いください。
正直ね、興味ないとは思うのですが、鉛筆程度の長さの茶杓をこれだけ分類して名称を付けている茶人の執念、熱量のようなものが伝わればとご紹介します。

(参考資料:「茶道具ハンドブック」淡交社)

茶杓というのは、茶入などから抹茶をすくって茶碗に入れるためのお道具です。主に竹製です。図にある「節」というのは竹の節です。形状は見ての通り大きい耳かきみたいな形です。

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