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仔犬育てに一番必要な社会化。慣らしてあげたいあれこれ。

犬たちがいろいろな人や犬や物、状況や環境にもっとも慣れやすい期間のことを「社会化期」といいます。
その中でも仔犬が最も慣れやすい時期を「第一社会化期」といい、これは生後4ヶ月までと言われています。
仔犬のしつけにとって一番重要なのがこの社会化です。
この時期にいろいろな物に慣れる経験をしてこなければ、社会化不足となり、後にいろいろなものへの反応が怯えや興奮など、問題行動の原因になってしまいます。

そうならないために私たちが迎え入れた仔犬にしてあげられることにはどんなことがあるのでしょうか?

■社会化してあげたいモノにはどんなものがあるの?


犬たちに慣らしてあげたいモノは、仔犬が生きていく中で出会うであろう人、モノ、音、状況、環境など様々にありますが、生活の中で特にこれは押さえておきたい!というものがいくつかあります。

○他人

宅配便や郵便屋さんなどの来客、外で出会う他人、動物病院で出会う獣医師、看護師、お手入れをしてくれるトリマー。。。
人間社会で生きていく中で、飼い主以外の人との接触は避けられません。
万が一飼い主がお世話をできなくなってしまった時に、第三者のお世話をストレスなく受けられることは犬たちにとってとても重要なことです。

○他犬

お散歩中に他のわんちゃんと遭遇することもあるでしょう。
同じ種だからといって問題なく受け入れられるとは限りません。
お散歩中に出会ったとしても、過度に興奮することなく、できれば好意的にやり過ごせるようになるといいですね。
○お手入れ

ブラッシングや爪切り、肛門線絞りなどは犬たちが苦手としやすいものではありますが、それ以前に体や顔周りを触られることに慣らしておく必要があります。
口周りや目元を問題なく触れるようであれば、普段のお手入れやケアもしやすくなります。
シャンプーやカットをサロンにお願いするとしても、普段からお家でお手入れを受け入れやすいように関わってあげることが、実際のトリミングの際の犬たちのストレスの軽減につながります。

○掃除機・モップ・ドライヤーなどなど

日々の掃除に必要な道具さえも、犬たちにとっては「不思議な怖いもの」と認識されてしまうことがあります。大きな音を立てて不規則に動く掃除機に、怖くて吠えてしまう犬たちは少なくありません。飼い主が使うドライヤーは犬たちもシャンプーの際に使用します。怖い印象を与えずに良いイメージをつけておくことが必要です。

○車・自転車・バイク・トラック

お散歩中に出会う車やバイクなど、音を立てながら走り去っていくものに、犬たちは最初は驚くことでしょう。そして怖い!という印象を持つと吠えかかっていったり、追いかけたりと安全で楽しいお散歩が難しくなってしまいます。お散歩で出会ういろいろな刺激となるものには全て慣らしてあげる必要があります。

○ケージ・クレート・サークルなど

限られたスペースで落ち着いて過ごすことも仔犬の時期に慣らしてあげたいものの一つです。
慣れやすい時期に経験させてあげることで、そこにいる時間が苦痛な閉じ込められる時間ではなく、落ち着いて過ごせるリラックスタイムになるのです。
本来犬たちは穴ぐらのような薄暗くて狭い場所を好む習性があります。
仔犬のうちに経験を積ませてあげることで落ち着きやすい子に育ててあげることができます。

他にもたくさんの慣らしてあげたいものや状況がありますが、社会化期はあっという間です。
毎日毎日の積み重ねが、仔犬の健やかな心の成長に繋がります。
気づいたものは積極的に社会化していってあげたいですね。

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