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私流英語キープ(?)術

私は小学校1年生~5年生までアメリカで過ごしていた、いわゆる帰国生です。ただ、一口に帰国生と言っても、行っていた国の言語レベルはまちまちで、行っていた期間によっても、その後の努力でも、行ってる間の習得具合によっても能力は左右されます。

今回は、私がどうやって英語をキープ(?)して、今している仕事だったり、将来に繋がる道を切り開いて来たのか紹介したいと思います。他の帰国生の人だったり、今英語を勉強している人、留学から帰ってきた人にもちょっと有益なのかな?と思って書いてみます!

思い出やエピソードなんかと共にお届けするので、方法だけ知りたい、という人は目次より「まとめ」まで飛んで頂ければと思いますm(*_ _)m

アメリカから帰ってきたときの能力値

まずは、アメリカから帰ってきた直後の私のスペックをご紹介。ここがスタート地点でここからどうなるか見てもらえればと思います。

・現地の5年生を修了、Language Arts(日本で言う国語)だけ別クラス、ということもなく普通の課程をこなしてきました。
・本の虫で、好きな本のジャンルがSFというハードコアな5年生。本屋さんで大人向けのSFコーナーを彷徨い、大人に変な目で見られた私です。オーソン・スコットカード作『エンダーのゲーム』が大好きでシリーズにはまっていました。アメリカの学校で出ていた学年相当の課題図書もだいたい読んでいる状態でした。

小学校時代

日本へ帰ってくると、日本の学校ではまだ年齢的に5年生の2学期だったので、親の意向もあり、私立の小学校へ入りました。そこで2年間過ごします。
この頃は、私立だったので、英語の授業を全く別クラスで受けさせてもらい、アメリカで使用していたテキストの名残を何となく進めていました。また、英検に挑戦し、2級と準1級に合格しました。
なので、この頃のキープ方法は、

・アメリカで使用していたテキストを進める
・本を読む(SFや課題図書を中心に)
・学校で英検の勉強をする(準1級は学校でサポートしてくれなかったので、独学で単語帳を眺めてました笑)
・洋画は基本英語で観る

の4点でした。この頃は別に英語力を落としたくないとか考えていなかった時期なので、あとから振り返るとこれが効いたな…という感じです。

中学校時代

公立へ入学して、部活に明け暮れる3年間でした。この頃の英語キープ方法は、結構変で、とくに発音に関してはすごく、変です笑

・本を読む(引き続き本の虫でした。ファンタジーも好きでハリーポッター全部読んだり指輪物語なんかも英語で読んでました)
・洋画は英語で観る
・英語の授業中、CDのあとに続いてリピートがあると、できうるかぎり音源に忠実に発音できるようにリピートする(このおかげでよく、akinaちゃんの発音はCDみたい!と言われました😅)

ここまでずっとインプットが主で、英語でアウトプットがたくさんのできていたわけではないんです。もっとアウトプットの機会があったらなにか変わっていたのかな…なんて考えたりもします。

高校時代

高校は英語科へ進学し、英語を使える環境に身を置くことにしました。中学校で英語の授業をもっと面白くできたらな…と夢を決めたのが、動機です。でも、同時に私から英語をとったら何が残るだろう、誰が仲良くしてくれるだろう、とアイデンティティークライシスに陥りがちにはなるんですが笑

・授業の中で英語を使う
・英検1級に挑戦(単語帳・単語/熟語/イディオムを中心に解く・面接は1度落ちたので、テーマ別スピーチ練習)
・英語ディベートに誘われて、1年間頑張る
・youtubeで英語のゲーム実況を観る
・大学受験の勉強テキストで公立・難関私大の英作・和訳・英訳問題をたくさん解く
・学校のプログラムで、オーストラリアへ2週間修学旅行へ、その間はホームステイ

アウトプットの場所が少し増えました。特に英語ディベートは誘われて始めましたが、アウトプットにすごく役に立ちました。自分の普段使わないレベルの英語を状況に応じて繰り返し使用することが求められました。私が行ったディベートは即興型ディベートではなく、準備して賛成・反対に分かれて行うディベートだったので、繰り返し使用する、という側面がより出ていたんだと思います。

大学時代

国立の教育学部へ進学、中学校の英語を専攻して、小学校・高校の免許も取りつつ学校生活を送っていました。オーケストラに所属していたので、そっちに力を入れていた部分も多々あり、英語をガッツリ!みたいにはいきませんでしたが…😅

・留学生と交流(大学へ来ていた留学生と話したり、ボランティアをほんの少ししてました)
・オールイングリッシュの授業を受ける、授業で論文を読む、卒業論文を英語で書く(学業で必要だった英語)
・アメリカへ単身旅行へ行く(1週間、ホテルと友だちの家に滞在)
・TOEICをうける(大学で必須、990点突破用のテキストに取り組む)
・huluを契約し、海外ドラマを英語で見る(Criminal Mindなど)
・youtubeで海外のyoutuberさんのチャンネルや、日本人の方でアメリカに住んでいるyoutuberさんの動画を観る
・アメリカの友だちとfacebookで本格的に繋がる(メッセージのやりとりやfacebookの投稿を英語で書いてアウトプット)

他にも、英語の力を貸してほしいということで、先輩の学んでいる論文を一部分訳したり、授業で扱う英語が分からなくてオケの同期を助けたり、面白かったのは、喜劇の台本を日本語に訳したりしました。高度な英語に触れる、という点では論文も読んでいた時期です。

社会人(1~2年目)

英語の教師としてキャリアを始めました。授業で使用する英語がクラスルームイングリッシュだったので、劇的に語数を減らし、簡単な英語にする必要が出てきました。ここでアウトプットが制限されて、そのあと少し苦労します。

・youtubeの英語でやっているチャンネルを観る(Buzzfeedが一時期大好きでした)
・huluで海外ドラマを観る(あいかわらずCriminal Mindも)
・ALTの先生と話す

この頃は本当に基本的に中学生にいかに分かりますく英語を使って授業を進めるか、が課題だったので、多くをしていません。時間もなくて疲れていたので、本よりも映像で英語を入れていたのもこの時期特有です。

社会人(2~3年目)

アメリカの大学院進学!を目標に勉強を始めました。GREとTOEFLを夏に受け、応募が秋、面接が冬、というスケジュールだったので、なんとか英語のアウトプットも上げないと…という中で進んでいました。本当はIELTSも受けようかと思っていましたが、多忙につき断念しました…

・GREの準備(vocabularyはかなり難しく、間に合う気がしなかったので、どちらかというとquantitiveの準備を。それでも数学用語が忘れてたり知らなかったので必死!統計もちょっとしかやってなかったので学び直しました。writingはすごくよく書けなくてもなんとかなる、という情報を信じて書き方だけ見て放置…😅)
・TOEFLの準備(単語のレベルはそこまで難しくなかったので、問題の形式に慣れるようにしました。ですが、やっぱり本番のspeakingが違う環境に他の人がいる、という条件、1人だと練習も難しい、というところで点数がふるわなかったです)
・大学の頃の論文や教科書を読み直す
・面接のために英語で面接ノートを作る
・英語の本を読む、海外ドラマを観る、youtube鑑賞

無事に合格をいただき、入学資格と奨学金をいただく約束ができました。コロナで今年は行けませんが、来年に向けて努力を続けます。

現在

今は、オンライン英会話をしながら、自由な時間は本を読んだり海外ドラマを観たり、留学に先立って大学の頃の第二言語習得の教科書を読んだり、日本語学の入門書を読んでいます。オンライン英会話も落ち着いてきたので、そろそろ入学予定の大学院の教授に連絡をとって、なにをすればいいのか尋ねようと思っています。

まとめ

英語キープのための方法は、
・本を読む、たくさん読む
・習得した言語で映画やドラマを観る
・海外に友だちがいるなら、その子たちと遊んでいた頃と同じ言語で連絡を取る
・言語をアウトプットする場面は多くないので、あればすかさず飛びつく
・検定を受けてみる(意外と知らない単語だったり、テーマだったり、発見もあります。目標や目安にもなると思っています。私は英検は目標とともに腕試しでした。)

こんなところが私のキープ(?)術です。アウトプットはかなり英語が制限されていて、高度な長い単語は口から出てきません。今でもそうです。能力を測ると、CEFRでアウトプットはB1~よくてB2、インプットはB2~C1というふうに出ます。その通りだと思います。理解はできても、いざ自分の言葉で正確に専門に合わせた言葉を使用してしゃべれるか、と言われたら、私の答えはNoです。大学院に行けば、専門を英語で周りもしゃべっているので、引っ張りあげてもらえると信じています。

中学・高校はかなり英語の先生になりたくて、英語力、という部分で忘れちゃいけないと思っていることが多かったです。また、高校では、英語がない私の価値…のように考えていたので、その価値がなくなる恐怖からも英語を自分の前面に押し出して生活していた節があります。海外の方とも会う機会がありますが、本当によくキープしているね、と言っていただけることが多いです。アウトプットが自分の思うようにいかないのがずっともどかしい限りですが、そこは精進していきたいと思っています。

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