memo01
黙示的な感情と、吐き出されては形骸化した命の欠片、しなやかな生命線とその曲解。
安らかに眠る事を一生目的にして、汚れた味の明日ばかりを啜っている。
生活の鈍さが気にならなくなった。棺桶の形になってしまったベッドの上に、怠惰の形をして干からびる。
息を殺して三文芝居をしているようだと思った。文字化けした画面ばかり眺めて、飽和した疾しさの影を追いかける。こう縺励※豁サ縺ャ繧薙□繧。
奇妙な文字の羅列で形つくられた鎖に、雁字搦めになっていて、解くことが出来なくなっています。助けないでも、このまま融解されていく。
愚かなのは、あの時お前を殺したぼくの内の啓蒙と、左手でした。
もうやめだ、と生まれるから考えていて、だから、何だったか、も、わすれてしまう。
そうだ、地獄は、……地獄は思っていたよりも、真っ直ぐに薄く伸びている。足元にあるんだよ、ほら。
こうして、書き抉ることの意味を壊してしまった脳味噌で、見えない傷を縫い合わせて愚鈍なふりばかりしている。
ぼくは自分で自分の息の根と幻想を止めた。
遠くにある墜落した空の方角まで、旅をする気持ちもなく、凍りついた様な幸福を舌先で擦り潰した。
大人になる度に、躊躇いがちな呼吸を促すような誰かの爛々とした言葉が嫌いになった。
撃ち落とされた感情が地に根を張って、こちらを覗いている。
苦痛さえもとうにぼくの手からは零れ落ちていた。
方舟を探しています。
ぼくの現実を殺せるくらいに、強いやつ、持っていないの?お前。
ねぇ、、
眠れない事が恐怖だけれど、眠りすぎてしまう事も同等に恐ろしい、分からない、なにも
一生をかけても勝ち取る事ができない、自由という概念を追い掛けている。
目視すら不可能な何らかの力が、ぼくの全てを呪縛していて、どんなに老いても、そこへ戻らざるを得ないのが、苦痛に聞こえた。
明日の在り方を模索した
ぼくは、生活が嫌いだ
狭い六畳間が、凍り付いては、そのまま牢獄に変わる瞬間を、もう何度も、何度も、何度も、味わった。
どうすれば、ぼくは此処で生涯を終えずに済むだろう。
どう振る舞えば、ぼくは二度と、惨めで否定的な後ろ暗さと残酷さを見ずに済むだろうか。
生きていても、楽しさを感じる瞬間が無かったように思う。
あそこで笑っていたのは、あの時、笑顔だったのは、ぼくの上部だけで、内側は自分にも分からないくらいに暗く沈んでいるのだ。
いつも内に潜むのは、母がぼくを咎める声姿と、六畳間の鬱々しい光景で、結局ぼくは、何年経てど前へ進んだ事はなかった。そう思い知った。
未来の話がしたかった。
<untitled>
ぼくは、夢を見ています。
これが、夢でないのなら、現実はあまりにも滑稽で狂気だ。
ぼくは己の無意識の中でさえもペンを握り続けた。
融解しつつある壁に向かって記録を書いている。
「何を残しているの」
背後から声がする。ぼくは振り返らなかった。
声は、疑問を含んではいなかった。
どちらかといえば、ぼくの行為を確認するような具合だった。
答える義理は無いけれど、言葉を考える。
ずっと一人で居ると口が閉ざしてしまって苦しいので、この声には一先ず答えておく。
「お前が、書けと言った。一語一句、寸分違わず、ぼくを記録するべし、と」
応答は無かった。また、要らぬ静寂が生まれる。
後ろには、形容し難い色がのっぺりと広がるだけだった。
</untitled>
「ここは……夢のなか、だったかな」
誰かが呟く。いや、これは、ぼくの声だ。
目の前に広がるのは、一面の空。墜落した、空、空空空空空空空空空空空空空空空空空空空空[以下 省略][エラーが発生しました]
…………。
相変わらず粗末な夢を見る。風情も何もないのだ。
何故なら、この空は自らの色を思い出せず、ただその体を成しているだけであるから。
曖昧な色。
醒めるような青でも、心を引き裂くような朱でも、冷たく染みる濃紺でもない。
雨も雹も忘れられていて、雲は絵具を殴り付けたような気持ちの悪い白で。
この場に留まり続けるだけで知らぬ間に手足は震え、呼吸はままならない。
オマケに声が枯れる程叫びたくなる。
「何を叫ぶの、きみは」
「ぼくの、存在ソレ自体若しくは、思いつく限りの、罵詈雑言、勿論お前に対しての」
ぼくは居ないはずの何かを見据えた。
恐らくこの瞬間、ぼくはこの世でいちばんに嫌な顔をした奴になった。
ぼくは何処から来たのか、忘れてしまった。
数年前の何かの卒業式は、ぼくの性根から悉く水分を干上がらせた。
そんなことは、まぁ、今はどうだって良いのだけれど。
最も悪い話ではあるが、アレはぼくの意地汚さが癪に触る。気持ちが悪い。
正しい、という感情を乞う惨めで浅ましい、疾しさの塊がぼくを駄目にしていたのだ。
うん、そうなんだ!あぁ、いま、ぼくの手が痛い程に動脈を、……ごめんなさい、何を話していたのだっけ。
この文章は宙に浮いた机上の空論を冷めた目で音を感じる馬鹿の脳味噌を滅茶苦茶に煮込んで殺してやるための馬鹿の空想だ。
いや待った、それよりも、進歩しないぼくの覚めない廃棄物の思考をどうにかしなくちゃならない。
ツイデに玄関先で首を吊るような糸は迅速に燃やさないと、空間が可哀で目玉が擦り潰されそうになる。
明日は遂にドアノブで死ぬ羽目になる、そうニュース速報の通知が呟いていたから壊した。
…………。
何でもないんだ、ぼくはこれ以上おかしく為るつもりは、無かったんだよ。
なってしまったものは、仕方がないし最善の療法が無いのだからあとは終了するのを…………。
まずは、この夢から醒める手筈を整えようか。
「死んだ魔術がそう笑うんだ、ぼくはアレに殺される!」
頭の上で時計の針が踊っている。
もしくはチラチラと救いの天糸が明滅している。
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夢の中で、顔の無い友人が笑顔でぼくに話していた事を思い出したかったので、布団を手繰り寄せる。
目覚めるといつもの淀みきった六畳間で、ぼくは窒息していた。
澄んでいく頭で外の青空を睨みつけては、消えてゆく環状線を踏み潰してころがす。
思い出す事も忘れて夜を迎え、硝子を真似て割れた親指の爪を寂しく噛み剥がす、真性。
それから、毎日何かが馬鹿げている。
ぼくは我楽多の鈍器を振りかざした、地に実る無味の果実がしんだ。
酷く笑えた。
仮託された憂鬱と、酔いが、ぼくを支配している。
あたたかさは帰ってこないし、その目は壊れてしまったから、試しに明晰夢をここまで持ってきて欲しい。
今日はいい日だった。…これから、終わりに行くには、いい日だった。けれど、ぼくは六畳間に囚われて粒々を飲み砕いて命を回しているから、あまり意味は無かった。
白いような淀んだような煙が、次第に快活に夢を形作る。
その煙を吸っては、冷めた大海に飛び込む華やかさを思い描いた。それは指先に温かさを灯した。
あたたかい、悲しさを握りしめていた。
指の腹で、冷めた気持ちで、ぼくの中の事象を叩きつけた。
スマートフォンのメモの書き溜めの1つ。恐らく、Twitterに載せたものも収容されていると思う。
思いついた言い回しとか、稚拙でしかないと分かっていても誇らしい気分になってしまう。浅薄な知識しか振りかざせない、悲しい生物。
同じページに多量の文を残す上に整理しない為、ここ1年程、似通った言葉が雑草みたいに蔓延っていて無法地帯。
メモ、脳味噌が喋り散らかした様になって、手がつけられない。