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iROnY

生きている心地がする。


毎日、カーテンから見える夜明けの空を白目を剝きながら睨んでいる。そうして眠る。

同じことを7日間繰り返してまた冒頭に戻っている。そうして年を重ねて、もう「子供だ」と胸を張れない場所まで来てしまった。
正直、まだ周りの子に合わせてお姫さまや女子高生になりたいと短冊に書いているほうがましだった。私の将来の夢は正義のヒロインでもプリンセスでもなく、「やさしいおかあさん」だった。屈折しているのは幼少期からで、小学生になると将来の夢は「落語家」と言っていた。「小説家」のときもあったし、自我が薄れてくると「看護師」のときもあった。結局、何者かになることは諦めて気色の悪い愛想とレジ打ちだけが得意になり、目の前の課題をこなすことも辛い日々が続いている。
僕はいたって健康だった、寝不足であること以外には、何も悪い所はなかった。

実はそこまで悲観的な人間ではない。不感症を決め込んでいる。人に触れられたくないので自分からも手を伸ばさない。そのくせ自分のことばかり話すので気味悪がられる。



何も書きたくない。



この先があることを自覚できない。それは喜ぶべきことだろうか、嘆くべきなのだろうか。
自分が選んだ道を過信しすぎるあまり、歩みが逸れていることに気付けなくなっていく。びょうきだ!




始めたことを途中で終わらせるのが得意になる。

筆を折るなんて仰々しいことでもない。




きれいごとばかり、よく喋る口だな。


全て無くなってしまう夢を見た。
炎に包まれていたが、「まぁそんなこともあるだろうな」と部屋の中心でスマホの画面を見ていた。
誰かが手を差し伸べた所で目が覚めた。


至って正常な頭で、結局はお好みの鬱を手に取って遊んでいるだけだ。垂れ流した悦に浸って感情ごっこをしている。

なんて恥さらしな。



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