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子育ては父母が主であることの覚悟と自覚が大事

1 子育ての主は父母です

祖父母が子育てに加わることは、とてもいいことだと思っています。父母とは別の観点で関わることがあるからです。加えて、祖父母は無条件に可愛がってくれるということがあります。これは、子どもにとってはうれしいことです。

ただ、考えるのは、祖父母が子育ての主ではないということです。子育ての主は、当然父母です。それを父母も、祖父母も了解した上で、みんなで育てるということが大切だと思います。

以前は、祖母が子育ての中心になり、母親は働き手でした。そうした時代もあったのです。だから、子育ては祖母が代々行う、ようなことが起きていました。

でも、子育てに関する研究がなされ、母子関係の大切さ、父親の存在意義、祖父母の子育てへの参加、家族の在り方などが、社会の情勢と相まって変わってきています。


2 人生で大切なことのほとんどが2歳までに育つ

現在は、母子関係の大切さが言われ、誕生前に胎児の段階、乳児段階、そして幼児。しかも、2歳までに「人生で大切なことのほとんどはこの2年間で育つ」とまで言われているのです。

こうも指摘しています。人生のある時期に挫折してしまったとき、ほとんどの場合、乳児期のつまづきにあると。例えば、非行や犯罪に関わってしまう方の乳幼児期の育ちをみると、モラルの発達時期である、生後6ヶ月から1歳半までの育てられ方に、大きな共通点があったのです


3「ソーシャルリファレンシング」

その共通点が「ソーシャルリファレンシング」というものです。自分のことを見守っている人がいたかどうか、というのです。大人が子どもを確認するのではなく、見守ってくれている存在を、子ども自身が確認することです。そして、安心するのです。

非行や犯罪の走った少年少女には、その時期に自分のことを継続して見守ってくれている人がいなかったという共通点があったというのです。

そうした研究がなされて来ると、乳幼児の育ちは、その後の人生に大きな影響を及ぼしてくることがわかります。そうしたことを考え、子どもを親の責任をもって育てることの大事さがわかるのではないでしょうか。


4 父母が主役であることを祖父母も意識する

家庭によって違うのはわかります。父母の子育てのスタイルがそれぞれなように、それぞれの家庭の子育てスタイルもそれぞれでしょう。

そこで大切なのは、父母が主役であることです。そうした意識をもっているかと言うこともあります。祖父母も含め、みんなそう思っているかです。

子どもと母親との関係、父親との関係が言われている中、父母を主として、祖父母は従になっているか。

私は毎日、保育所に来る、子どもたちの送迎の様子を見ていました。大抵は、仕事に行く前に子どもを保育所に預けていく、そして迎えに来るというのが通常です。でも、いつも祖父母という方もいます。

たかが送迎かもしれません。でも、されど送迎とも思います。そこにはドラマがあります。いつも、にこにこ来る子どももいます。泣いてくる子どももいます。大事にしたいのは、そこにある子どもの心のうちにあるものです。


5 父母は親としての覚悟と自覚が大事

なぜ泣くのか。

父母、祖父母を含めた、家庭での子どもへの対応なのではと考えていました。子育ての主が、父母でないことがよくありました。

子育ての主役は父母であること、大抵の事柄は父母。どうしても都合がつかない時は祖父母、父母の具合が悪い時は祖父母というぐらいの感覚でお子さんを育てていただいた方がいいと思っています。

こうした親としての覚悟、そして自覚をすることが大事と思います。

それはなぜか。

子どもは、そうしたことを見抜きます。自分を一番見守ってくれているのはだれか。子どもが感じるのです。

そして、子どもによっては、子どもの姿に表われると思っています。子どもの日常生活の姿、集団生活の姿に表われて来ると感じていました。


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