幼児向けお話 なかまたち 第十九話 「すぐに怒らない」

今日はキャット君のお家にラビット君とドック君が遊びにきていました。
いつものように三人で仲良く遊んでいました。
遊び疲れたのでキャット君はジュースを取りに行くため部屋を出て行きました。
しばらくするとラビット君はトイレに行くため部屋を出て行きました。
部屋で一人きりのドック君はふとベットの下を見ると何かあることに気付きました。
ベットの下から取り出したのは壊れた飛行機のプラモデルでした。
その時、キャット君がジュースをもって部屋に入ってきました。
壊れた飛行機を見てキャット君は言いました。
「ドック君なんてひどい事をするの、僕の大事な飛行機を壊してぇ~」
ドック君は言いました。「僕じゃないよ。最初から壊れていたんだよぉ~」
「嘘をつかないでぇ~ドック君」とキャット君が言いました。
そこへラビット君が帰ってきました。「どうしたの何を喧嘩しているの」と
ラビット君は聞きました。
キャット君は「ドック君が僕の大事な飛行機を壊したんだぁ~」と言いました。
ドック君は「僕じゃないよ。最初から壊れていたんだよぉ~」と言いました。
ラビット君はキャット君に聞きました。「ドック君が壊したところを見たの?」
キャット君は「見ていないけど壊れた飛行機を持っていたよぉ~」と言いました。
騒ぎを聞きつけてチビキャット君が部屋に入ってきました。
「お兄ちゃんごめんなさい。僕が壊したの」とチビキャット君が言いました。
キャット君はどうしていいかわからずに弟を叩こうとしました。
その時、ラビット君が言いました。
「キャット君、怒るよりドック君に謝る方が先じゃないかなぁ~」
ドック君は疑われてフグのように顔をふくらませていました。
キャット君はドック君に謝りました。ドック君は許してあげるのに条件を出しました。
「チビキャット君がどうして壊したのかを聞いてあげて」
「そしてわざとじゃなかったらチビキャット君を許してあげて」と言いました。
チビキャット君はわざとじゃないことを話しました。
キャット君は渋々弟を許しました。
ラビット君が言いました。「キャット君、魔法で飛行機をなおせば」
キャット君は「そーか」と言って、呪文を唱えました。
すると飛行機は組み立てる前まで元に戻りました。
キャット君は「あぁ~戻しすぎたぁ~。また組み立てなくちゃ」と言いました。
皆は大笑いしました。

#すぐに怒らない 。間違えだったら恥かしい

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