幼児向けお話 なかまたち 第ニ話 「ルール」

仲良くなった三人は今日も公園でサッカーボール遊び。
三人とも、とても楽しく遊んでいました。
はしゃぎ過ぎたキャット君がボールを手で持ち走り出しました。
「サッカーボールを手で持って走ちゃいけないよ。ルール違反だよ。」と
ラビット君が言いました。
キャット君はラビット君に「いいんだよ。いいんだよ」と言いながら
ボールを持って嬉しそうに走り回っていました。
「僕のボールを取ってごらんよ」と言いながら走っていました。
突然、ドック君が「僕帰る」と言って帰っていきました。
それに気付いたキャット君は「ねぇドック君どうしたの?」と言いました。
「楽しくないから帰る」とドック君は言いました。
「どうして楽しくないの」とキャット君が聞きました。
「キャット君が自分勝手なことしているから」とドック君は言いました。
キャット君にはドック君がなぜ怒っているかわかりません。

*どうしてドック君が怒ったかわかるかな?

キャット君はなぜドック君が怒っているかラビット君に聞きました。
ラビット君は言いました。
「サッカーはボールを手で持って走ってはいけない遊びでしょう」
「君は僕が注意しているのにルールを破って勝手なことをしていたから
ドック君は怒ったと思うよ。
もし、ドック君がキャット君と同じことをしたらキャット君ならどんな感じ?
ルールを破ってボールを手で持っている人を追いかける?」
キャットは心の中で「あっ!」思いました。
そしてラビット君に言いました。
「あんまり楽しくて調子に乗っちゃった。」「ごめんなさい。」
ラビット君とキャット君はドック君の後を追いかけました。
そしてキャット君はドック君に謝りました。
その後、ラビット君がドック君に言いました。
「ドック君もすぐに怒っちゃだめだよ」ドック君もみんなに謝りました。
そして三人はまたサッカーボールで遊びました。

#ルールを無視した自分勝手な行動はよくない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?