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未来の教育「Most Likely to Succeed」の作品が明らかにしたこと

今回は「most likely to succeed」というアメリカのドキュメンタリー映画から得た知識と私の感想について書いていくことにします!

たまたまnoteでこの作品を知ったのですが、これは「人工知能 (AI) やロボットが生活に浸透していく21世紀の子ども達にとって、必要な教育とはどのようなものか」というテーマのもと、2年間米国カリフォルニア州にある High Tech High という学校を取材した内容です。

あらすじをざっと読んですぐレンタルして観たのですが、新しい発見があるというよりかは教育の重要性について再認識した感じでした。

生きる力を身につける実践的な教育バランスとは何か?従来型の教育の課題は何か?そんなお話です。興味あれば実際のドキュメンタリー映画もおススメです!

21世紀になり大きく変わる人の生活

18世紀、アメリカの教育者が、年齢、能力、教科の3つにより人々を統率する「軍隊」のモデルから学び、これまで農業で営んでいた人々を工場でより生産性をあげるスキルある人間を育てました。

産業革命後、世の中は大量の労働力を必要としていましたが21世紀になると大きく時代が変わりました。それまでは、アメリカの経済成長に伴い成人一人の平均収入も上がることが示されていましたが、21世紀になると経済成長が進んでも中流階級の人々の収入は変わりませんでした。ひと昔と比べ、雇用数が大幅に減っていることが背景にあります。

これは、不景気だからでも中国が仕事を奪っているからでもありません。テクノロジーの驚くべき変化のせいで、人々の生活や収入に大きな影響をもたらしているのです。この大きな変化により、人間の社会的役割をさらに問うようになりました。

ソフトスキル(非認知スキル)を高める教育

High Tech Highの学校では、子ども達の生きるうえで大切な非認知能力(生き抜く力、忍耐力、チームワーク力など)を高める目的で行っているプロジェクトがあります。

例えばある女の子のグループでは、ノーベル平和賞を受賞したMalalaさんの銃撃事件の様子を劇にしました。先生たちは一切口出しせず、必要な時にアドバイスをくれるだけで後はどのグループも全て自分たちで手掛けます。

「exhibition」といってこのプロジェクトの成果発表日の夜、親御さんたちは学校に集まり子どもたちの作品を観賞します。成果発表が終わると、先生と親の前で、プロジェクトを終えてどんな事に気づいたかや感想などを話す時間を設けていました。

内気でいた女の子がこの経験を通し自信を持ったと話している場面にじーんときました、、誰かと何かを成し遂げるプロセスの中で色々な障害に直面しながらも成長していく姿を、先生も温かい目で見守っていました。

もちろん世界では他にも同じような方法をとっているところがいくつかあります。共通して感じることは、こうした何かのプロジェクトを通して自信や仲間と友情をはぐくんだり、忍耐強く物事をやり切る力を覚えて成長できるということです。非認知能力がいかに大切であるか、実際の動画からしみじみと伝わりました。

従来の教育は「テストのための勉強」であること

動画に紹介されていた有識者の声として、スタンフォード大学の教育者が従来の学習スタイルは、子どもは授業を暗記するだけで「テストのため」の勉強になっていることを指摘していました。

学んだら(暗記したら)すぐ忘れる。結果、何も身につかないという事態に陥ります。確かに私の高校のときの世界史の授業もそんな感じだった、、テストも本当につまらなかったのを覚えています。

アメリカとはいえ、日本と共通している課題はいくつもあるものだと感じました。High Tech Highが取り入れている新しい教育方法だと、心身ともに楽しめる非常に工夫ある教育スタイルです。しかも、21世紀の技術革新に伴い創造性を培う意味で子どもたちの将来の成長が期待されます。

しかし、そんな新しい教育プログラムにも落とし穴はもちろんあって、それは基礎教養はいつきちんと学ぶのか?という話です。特に、これは親ごさんたちの悩みの一つのようでした。昔は文字通り一生懸命机に向かって本を広げながら学んでいた記憶があると思いますが、そんな時間も少なくなります。たしかに、自分が親だったら昔と全く違う時代の教育に少し戸惑うかもです、、

私の所感

私がこの作品を観て感じたのは、時代の変化に伴い人は常にどんな教育が適切なのかを吟味している開発途上にいるということです。

非認知能力を鍛えるのに特化した教育スタイルでも、それはよく考えれば今も昔も変わらず必要であることです。今になりさらに大事だと叫ばれるのは、テクノロジーの変化が著しく同時に人のマインドも変えていかないといけないからです。

革新的な内容の教育でも、時代の色が変わればその都度人は環境に順応していかなければなりません。ただ、世相が変わってもずっと変わらず持ち続けたいことは、前述した非認知能力なのだと思います。

今のコロナの状況を考えても、職を失ったり健康被害にあったりなど人それぞれ人生に変化があるけど、そうした生き抜く力や忍耐力があればがんばって超えていける強さに変えられます。良い悪いの判断ではできない大事な話なので、改めてよく考えていきたい話ですね。

お読みいただきありがとうございました!

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