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低所得者「子どもの貧困」について考える

前回、「私が将来やりたいことは、、?」というタイトルで将来の夢を少し紹介しましたが、私は将来「教育環境に恵まれない子どもたちのために、コミュニティーを作りたい」という夢があります。(理由も少し書いてるので、良かったらぜひ前回の記事もご覧ください👇)

この夢/目標が頭に浮かんでから、「教育環境に恵まれない」というのはどういう環境のことなのか、考えるようになりました。

(なんせ、今コロナの時期で家にいることも多く、たくさん自分と向き合う時間ができているので....)

教育環境に恵まれない子どもとして私がイメージするのは、低所得者、孤児、難民、夜間中学に通う子などです。

つまり助けたい相手は誰なのか?対象を具体的に自分の中で理解するためにも、それぞれの環境にいる子どもの貧困について調べ、書いていこうと思います。

貧困の概念

そもそも貧困とはどういう基準で言うのか、まずは定義から確かめてみます。

「絶対的貧困」・・・人間の最低限度の生活・生存が厳しい状況にいる状態のこと。(世界銀行は2011年、1日1.90ドルでの生活が国際貧困の基準ラインと定めているが、これには基準が低すぎると議論があるようで、この話もしたいけど割愛)
「相対的貧困」・・・国の生活水準からみて生活・生存が厳しい状況にいる状態のこと。等価可処分所得(実質手取り分の収入÷世帯人数の平方根)の中央値の半分に満たない状態のこと。

2015年には、日本のこども(18歳以下)は、7人に1人が子どもの貧困にいるというデータが厚生労働省で確認されています。親子2人世帯の場合は月額およそ14万円以下(公的給付含む)の所得しかないことにない人たちが対象となります。

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出典:OECD(2014)Family database “Child poverty”

日本は世界の中でも貧困率が高い位置にいるんですね。残念です、、

低所得者について

低所得者とは、基本的に手取り収入で考えた時に200~250万円の家庭の事を指します。そして、市県民税を払っていない人(住民税非課税世帯)が対象となります。(実は日本の労働人口の4割以上が該当しているのだとか)

この所得だと、生活がままならないどころか教育を受けるのにもかなり難しい状況だということがわかりますよね。

そして何より、経済的貧困は世代を通してずっと続いていきます。

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こちらは貧困の連鎖を簡単にまとめた図。

特に日本は、残念ながらこの貧困の連鎖からなかなか抜け出せない仕組みになっているようです。なぜでしょうか、、?

貧困の連鎖から抜け出せない理由

私なりの考えにはなりますが、大きくわけて2つ。

まず、日本は格差是正に向けて協同している企業やボランティア団体が少ないことが挙げられると思います。そもそも日本人の「子どもの貧困」における問題意識が薄い?ということも考えられるのかも。

例えばイギリスでは、子どもの格差是正に対して面白い政策をいくつか行っています。

児童特別補助・・・貧困の児童数に応じて、補助金が格好に支給されるシステム。この資金で、授業前に「朝食クラブ」という取り組みもある。
タックスクレジット・・・納税額が一定の基準を下回る家庭の親に年額9万円の基本額と、最高40万円程度の給付(児童タックスクレジット)と、低所得世帯に年額33万円の基本額、最高約40万円の給付がされる(就労タックスクレジット)があります。

さらに、現在は「ユニバーサルクレジット」という名称で、児童タックスクレジット、就労タックスクレジット、求職手当、所得補助など6種類を統合した低所得者向けの新しい制度ができています。

このように、イギリスでは低所得で働く人々に大きい給付額を付与することで働く意欲を失わないような工夫や、複雑なプロセスをなるべく簡素化し、各家庭状況に見合った制度が整っているように思います。

日本の子どもの貧困に対しての対策は、まだまだ不十分な部分もありますが、他国の政策や資金の使途を見直していきたいものです。

そしてもう一つの理由は、国の扶助費の内訳の、社会福祉費の割合が少子高齢化に伴い増加傾向にあるという事も考えられると思います。

高齢者が増えて、介護施設での費用や医療関係の助成金をさらにあてがう必要があり、負担が増えているのかもしれません。


今回は、低所得者における子どもの貧困を少しですが考えてみました。次回は孤児についての話、教育環境は実際どのようになっているのか、書いていけたらなと思います!




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